【明慧日本2021年12月18日】12月10日の「国際人権デー」に際し、12月7日、カナダ・トロントの法輪功学習者(以下、学習者)は市庁前の広場で集会を開いた。集会ではカナダ政府に対して、「民主主義サミット」に参加期間中に21年間にわたる法輪功への迫害を停止するよう中国共産党(以下、中共)に要求し、中国本土で不法に拘束されたカナダ市民の親族を直ちに解放することを求めるよう呼びかけた。集会には多数のカナダの政治要人が出席し、中国で不法に投獄されている学習者の救出に声援を送った。元カナダ上院議員のコンシリオ・ディ・ニーノ(Consiglio Di Nino)氏、元カナダ下院議員のウラディスワフ・リゾン氏(Wladyslaw Lizon)、カナダ台湾人権協会会長のマイケル・ステーション(Michael Station)氏、民主中国陣線(FDC)の副主席の盛雪氏などが参加した。
カナダ法輪大法協会は、中国共産党幹部150人のリストと、同幹部が法輪功に対して行った人権侵害の詳細を記した300ページ近い裏付け資料を外務大臣に提出した。9月30日に不法逮捕された雲南省出身の学習者・劉艷さんをはじめ、カナダ人の家族12人が中国本土の刑務所や再教育労働収容所に不法に収容されている。
カナダ・トロントの法輪功学習者が市庁前の広場で集会を実施 |
カナダの元上院議員「自由民主主義のために発言し続ける」
集会でスピーチする元カナダ上院議員コン・ディ・ニーノ氏 |
カナダの元上院議員コン・ディ・ニーノ(Con Di Nino)氏はスピーチの中で、「中共に対して、人権侵害は容認できないという確固たる声を伝えなければならない。長い間、中共は世界の声に耳を傾けていない。 私がここにいるのは、法輪功の友人を支援するため、そして世界の民主主義を支援するためです」と述べた。
元国会議員「中共の抑圧に反対するのはみんなの責任である」
元国会議員のウラディスワフ・リゾン氏が集会で発言 |
ポーランドで生まれ育った元国会議員のウラディスワフ・リゾン(Wladyslaw Lizon)氏は、40年前の共産党支配下にいたポーランドでの憲法や国民に対する侵害を思い出し、こう述べた。
「民主主義の国にいる私たちは、抑圧されているすべての人を支援しなければならない。カナダ政府は投獄されている学習者への注目を含め、中共への継続的な圧力をかけることを忘れないでほしい。民主的な国の市民として、抑圧や迫害に反対するのは我々の責任である」
カナダ台湾人権協会の会長「自由はいずれ勝つ」
カナダ台湾人権協会のマイケル・ステイントン会長が集会で発言 |
カナダ台湾人権協会のマイケル・ステイントン(Michael Stainton)会長は、スピーチの中でこう述べた。「実は今日ここに来たのは私の義務です。私はよく中国領事館の前を通りますが、そのたびに学習者が平和的に抗議し、中共が行った悪行を忘れないように呼びかけているのを目にします。 そして、私たちカナダ人が優しさと良心を発動して、中国で迫害や虐待を受けている学習者に注目することを願っています。学習者がカナダで行っている努力に敬意を表します。とても大変なことですが、やり続けなければなりません。カナダの国会議員の多くも、非常に人権に関心を持ち、支持しています」
盛雪氏「すべての法輪功学習者は真の英雄である」
民主中国陣線の盛雪副主席が集会で発言 |
民主中国陣線の盛雪副主席は、1999年7月に中国共産党が学習者への弾圧を突然始めたとき、多くの人は非常に衝撃的で突然のことだと感じたという。 しかし、学習者たちは、中共の邪悪の本質を速やかに見抜いたと言った。
盛雪氏は、「学習者は、自分の信念と粘り強さを持って、恐れずに真実を語り始めた。 中共が中国を破壊してきた70年以上の間、学習者は行いが最も優れたグループの一つであった。 この20年間、学習者は本当に多くのことを捧げ、この迫害の過程でますます決意を固めてきた」と述べた。
大学生、カナダ政府に母の救出を訴える
カナダのシェリダン・カレッジでアニメーションを専攻する劉銘園さんは集会で母親の劉艷さんの救出を呼びかけた |
トロントのシェリダン・カレッジ(Sheridan College)でアニメーションを専攻する劉銘園さんは集会で、中国で不法に逮捕されている母親の劉艷さんの救出をカナダ政府に求めるスピーチを行った。劉艷さんは、法輪功を修煉しているという理由で、中国本土で何度も拘束された。
劉銘園さんは、「中共は学習者には法律なんか言わず、面会も許可していません。向こうの警察の態度はまだ非常に悪く、中国の法律や規則のようなものに従って行動していません。これは学習者にとっては何も新しいことではありません。これまで父親や母親にも会えていません。弁護士が会いに行ったのですが、弁護士もあまり会ってもらえず、1回か2回くらいしか会えていません」と述べた。
劉銘園さんは、国会議員に連絡したり、ネット署名を集めたり、真相の手紙を郵送したりと、海外での救助活動に積極的に取り組んできた。
「先月の中国領事館での集会でスピーチをした後、カナダの主要メディアを含めて多くの報道があったので、私は中国の検察関係者に送る手紙にその内容を書き、中国で母を迫害していた警察官にも送りました。今週、次々と届いています。そして現在、私の話を見た何人かの市長が私のことに同情し、支持すると表明しています。また現在通っている学校の先生も含めて、アニメーションの分野でとても権威のある先生方が、私の状況を知っていて、何人かは私の声援を求める手紙を書くのを手伝ってくれたりしました」
最後に劉铭園さんは、「すべての正義のあるカナダ人とカナダ政府が私を助け、母を救出し、母と中共の政権下で生きるすべての被害者のために声を出してくれることを願っています」と述べた。