文／中国の大法弟子

　【明慧日本2022年1月7日】法輪大法を修煉して20年以上になりますが、法理を偏執に理解したせいか、心性の難関に陥った時、トラブルに巻き込まれた時、どんなに苦しくても師父に助けを求めることをしないと決心していました。自分の難関は自分で乗り越えないといけない、師に助けを求めたら自力で難関を乗り越えたことにならない、向上にならないとずっと思っていたからです。そのため、非常に大きな関もあれば、とても大変な時もあったのですが、修煉の根本問題をずっと解決していなかったような気がします。

　先日、各地での説法を読んでいるうちに、修煉の中、師父の助けを求めることをしても良い、とふと悟りました。難関を経験する時に師父に助けをお願いすることは、師父と大法を信じることの現れだと思いました。もともと、私たちは師父のご加護の下で修煉しているので、師父のご加護がなければ、修煉者は円満成就できないものなのです。

　常に私と両親との関係が悪く、私からすると多くのことに対して両親のやり方は型破りで、いつも不必要なトラブルを起こし、しかも決して教訓を学びません。トラブルも自分で解決できず、いつも私に押し付けて、私でも解決できない時があります。また、両親は自分たちのやり方が変なためにトラブルを起こしたと思わず、いつも人のせいにして、結局、私を含めて家族全員を不快にさせます。毎回、父のやったことは明らかに間違っていて、私が反対しても、父はまったく聞く耳を持ちません。その時、私も激高して、私の言う通りに直してもらいたいと父に言葉をぶつけると、母まで父を守って、私を非難し罵倒します。もともと私はまだそんなに怒っていませんが、母が口を挟むので、そこから私は腹が立って、矛先を完全に母に向け、母はとても悔しがり、理不尽な弁解をします。母の態度を見て私はさらに怒ります。毎回、このパターンを繰り返しています。

　父は利己的で頑固で、ケチな人です。人の意見を聞かないばかりでなく、人の長所を見ないで、一生涯、自分以外の人を軽蔑しています。母はケチで嘘を言うほか、自分の考え方を持っておらず、どんなことにおいても父の言いなりになり、事の是と非、善と悪の区別をまったくしません。父のやっていることが明らかに間違っていても、母はよく考えずに父に勝手にやりたいようにさせているので、長い間、父を利己的で、冷酷な人にさせました。

　今、両親ともに80歳になりました。私は大法を得た後、とても両親に紹介したいと思いました。師父の説法録音を聞いて、両親は悪い習慣を直して、正常な人間になることを期待しました。しかし、両親はテープを聞いてからも何も変わっていません。

　親と一緒にいると、いつも喧嘩が勃発します。なぜ親と一緒にいる時、心を動ぜずにいられないだろうかと、私は悩んでいます。この状態は長く続いていました。ほとんど両親の家に行くたびに衝突して、行くたびに機嫌が悪くなり、これは私が望んでいた結果ではありません。内に向けて探しても根本的な解決方法が見つかりませんでした。

　先日も父のしたことでトラブルが起きました。事はこのようなものです。中国当局は2019年から空気汚染を改善するため、一般家庭で冬場に石炭の使用を禁止しました。各家のストーブと石炭は撤去され、代わりにガスストーブを取り付けられました。2019年と2020年に撤去されたストーブと石炭は補償金が出ますが、2021年から、もしストーブと石炭の無断使用が見つかったら、撤去しても補償金が出ません。2019年の冬、母が新しく買った2トンの石炭は強制的に撤去され、ストーブも解体されて、ガスストーブを取り付けられました。2020年も同じで、冬に入ったら市役所の職員たちは各家に入って、家に石炭とストーブを隠しているかどうかを捜査します。煙突から煙が出る家が見つかると、すぐ強制撤去をします。そういう状況ですが、2020年、父は頑なに1トンの石炭を買って隠しました。買う前に私は止めようとしたのですが、しかし、父は聞かずに買ってしまいました。

　2021年の冬がやってきて、中国共産党当局はまた「石炭とストーブの没収行動」を始めました。2021年から、もし誰かの家に隠している石炭とストーブが見つかったら、直ちに没収して補償金が出ません。これは中国共産党が政策を執行する時の乱暴さを現しています。実家には2019年から石炭ストーブもなくなって、ガスストーブも使用し始めたのですが、そんな現実を考えずに父は2021年の冬にまた1トンの石炭を買って家に隠しました。これは無謀なやり方ではありませんか。もし、市役所の職員に見つかったら、1銭ももらえずに没収される始末です。普段とてもケチな父はこんなに無駄使いをして、私は本当に言葉も出ません。父のやり方が嫌いで、でも父を変えることができません。母はやはり父の味方をし、また親子喧嘩が勃発しました。

　夜寝る前に、心の中でこだわっているものを除去するようにと、はじめて師父にお願いしました。今まで、法理を偏執に理解していたため、心性の難関に遭った時に師父の助けを求めようとも思わなかったので、多くの向上の機会を逃してしまいました。難関に遭った時に師父に助けを求めるのは修煉者の正念の現れなので、私はついに修煉の真髄が一つ分かりました。

　師父に助けを求めてから、2時間も経たないうちに、心の中はほっとしました。両親の変なやり方を思い出しても心の中は平静で怒りはなくなりました。両親の生まれつきの本性は純粋なもので、利己心、変な思想観念、頑固なやり方などは後天的に形成された変異した悪いもので、本性ではありません。同じように私の怒り、不満、恨みは私心の現れで、それも後天的に形成した悪いものです。

　両親の型破りの変な生き方に対して、私は長年ずっと心配していましたが、それは情です。ほかに怒りっぽい、自分の意見が通らないと不愉快になる、いつも自分が正しいと思う、おせっかい、顕示心、闘争心などもあります。もう一つとても良くない私心もあって、両親に師父の説法録音を聞かせたのは、聞けば両親は悪い習慣を改めて良い人になると期待していました。そうすると、両親と一緒にいる時、私の気持ちが悪くならないようにしたいためです。

　師父から助けを得て、心の中にあった長い間、親に対する不満がついに解けて、とてもホットしました。親とどう付き合っていくかも分かってきて、両親に対する恨みや不満がなくなりました。すべてに因縁があり、誰も相手を変えることができなくて、修煉者として、大法の中で自分を変えてこそ物事を良い方向に変えることができると分かりました。

　問題に遭えば、師父に助けを願って同時に内に向けて自分を探すことは、難関を乗り越え向上する鍵です。