【明慧日本2022年1月15日】遼寧省錦州市凌河区の法輪功学習者・孫麗娟さんは、2021年11月29日、凌海市裁判所に懲役5年の不当判決を言い渡され、1万元の罰金を科された。孫麗娟さんの家族は判決を不服として中級裁判所に控訴した。
孫麗娟さんはSNSのウィーチャットを利用し、友人に法輪功迫害の実態を伝えた際、河南省焦作国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)に監視され、行動を制限された。2021年4月25日、河南省焦作公安局解放区分局国保の王臣など6人と、錦州市菊園派出所の警官らを含む20数人は、孫麗娟さんの家に押し入り、家財を押収した。警官らは制服を着用しておらず、身分証や捜索許可証など何も提示しなかった。家族は提示を強く要求した。その内の1人の警官は、身分証を出したが、目の前でちょっと振ったぐらいではっきりと見せなかった。
警官らは、孫麗娟さんの自宅でおよそ40冊の法輪功の書籍、パソコン1台、携帯電話4台、現金3700元を押収し、孫麗娟さんと夫の張宝国さんを強制連行した。2人が連行された後も警官の家宅捜索は中止することはなかった。家族は警官に身分証を出すように強く要求したが、財産の押収リストも提示しなかった。
張宝国さんは錦州留置場に37日間拘禁された後、「保釈」で家に戻った。孫麗娟さんは錦州女子留置場に拘禁されているという。
その後、河南省焦作市国保はこの案件を錦州市凌河区公安局分局に引き渡し、「刑法の第300条」により孫麗娟さんに罪を着せた。
2021年6月4日、凌海市検察庁は孫麗娟さんに対して逮捕することを許可した。
2021年8月2日、孫麗娟さんは凌海市検察庁に連行され、検察官・郭宝広はこの案件を引き受けた。
2021年9月2日、孫麗娟さんの案件は凌海市裁判所まで引き渡された。
2021年11月11日、孫麗娟さんの裁判は自宅でビデオ開廷された。開廷の当日、凌海市裁判所の裁判長・許氷が主催し、北京の弁護士の張伝利さんと孫麗娟さんの息子が弁護した。
弁護士と家族はその場で法律の違反、証拠不足、さらに本案件に関わりがないなどを指摘した。法廷で1時間ほどの弁論を経て、弁護人から提起された質問に検察官は答えないまま閉廷した。
2021年11月29日、孫麗娟さんは凌海市裁判所に、懲役5年の判決が下され、1万元の罰金を科された。孫麗娟さんの家族は判決を不服として中級裁判所に控訴した。