文／広西の大法弟子

　【明慧日本2022年1月21日】

　修煉してからの変化

　私は産婦人科の医者です。1998年10月から法輪大法を修煉し始めました。修煉する前の私は多感で気弱で、30歳の時にノイローゼになり、漢方医学と西洋医学による多方面の治療を受けましたが、効果はよくなく、長期にわたり睡眠薬を飲んでいました。その後、リウマチにかかり、天気が変わるたびに体がだるくて痛くて、35歳の時にまたB型肝炎になりました。深刻な体調不良に私はとても悲しんでいました。

　私の身長は160センチ以上ありますが、だんだん痩せて体重は元の50キロから40キロ台になりました。強い風が吹いたら、歩く時に風に飛ばされそうになります。同僚たちは私を「林黛玉」（中国古典名作『紅楼夢』の主人公。知的、美貌、体が弱いことで知られる）とからかって呼んでいます。夫は私の体を心配して家事を全部担当するほか、私の病気を治す薬を探し回っていました。

　1998年10月のある日、法輪功と出会い、それから仕事の合間に真面目に修煉して、半年も経たないうちにすべての持病が吹っ飛ばされたように睡眠も食欲も正常になって、睡眠薬を飲まなくなり、体重も50キロ前後に戻りました。それから今まで20年あまり、一粒の薬も飲んだことがありません。現在私は70歳近いのですが体はずっと健康で、娘夫婦と一緒に住んで2人の孫の面倒を見て、すべての家事もやり、隣近所の人は「この辺りでは〇〇先生（私を指す）が一番ばりばり家事をやっている」と評価しています。

　リベートと謝礼金を断る

　大法を修煉した後、私は厳格に真・善・忍の基準に基づいて患者と接し、高価な薬を処方しないようにしました。中国では、病院と薬流通業者の間に暗黙の了解があって、業者は薬の価格を大幅に上げて病院に売り、その後、医療関係者にリベートを贈ることが至極当然になっています。患者の負担を軽減するため、私はリベートを断って、高価な薬を仕入れないようにし、食事、パーティー、カラオケなど業者からのいかなる招待と謝礼金も拒否しました。

　当院のある看護師長の弟はかつて薬の流通会社で働いており、2009年8月のある日、弟さんは看護師長に頼んで、私の机の上に高価な化粧品と500元（約1万円）の祝儀袋を置きました。目的は、彼の高額な薬品の使用許可を私に出させたいのです。医師の私にはその権限があるからです。私は化粧品と現金を看護師長に返して、「申し訳ないのですが、弟さんに協力することはできません。こんなリベート薬品は値段が高くて、患者に余計な負担をかけるので、法輪功の修煉者としてこんな違法なことをしてはいけません。ご理解ください」と誠意を込めて言いました。看護師長はとても人柄が良いので、「わかります、わかります。実は私も弟に薬の販売をやってほしくないのです。医療界を混乱させるほか、患者の負担も増やして、良い商売とは言えません。今回、どうしても弟に頼まれたので、先生に聞いてみました。先生に断られたことに、私は怒るどころか、逆に先生のポリシーに感動しました」と言いました。

　私は看護師長に「ご理解ありがとう。実は私のポリシーは師父に教えられたのです。師父は私たちに真・善・忍の基準を教えて下さいました。中国共産党は偽りの天安門焼身自殺事件をねつ造しました。あなたは看護師なので分かっていると思いますが、気管切開した人が話すことができますか、重度のやけどをした人の体に包帯を巻きますか」と言うと、彼女は「気管を切開したら話せなくなり、通常、重度のやけどを負った患者に包帯を巻いたりしません。共産党の嘘は素人を欺くことはできても、玄人を騙すことはできません。私は、先生から言われて法輪功の良さが分かりました。リベート薬品を使用しない医者は、先生しかいないと思います。帰ったら弟に薬品の商売を止めて他の正当な仕事をするように勧めます」と切々と言いました。その後、彼女の弟は本当に薬品販売を止めてほかのビジネスに切り替えました。

　中国では、医者が患者から謝礼金を受け取ることは至極当然になっており、修煉する前に私も受け取ったのですが、修煉してから自分の言動を正して、利益に心を動かさず、十数年来、患者さんの謝礼金を断った回数は数え切れないほどありました。以下に二つの例を挙げます。

　2005年4月、私が妊婦のAさんに帝王切開の手術をして男の子が生まれました。Aさんの家族はとても喜んで、お祝いの宴会を開くために抜糸を待っていられなくて、Aさんに前倒して退院させてほしいと言われ、私は早期退院に同意して、数日後Aさんの家を訪問して抜糸してあげることを承諾しました。抜糸の日はちょうど私の休日で、Aさんの夫が私を迎えに来ました。抜糸が終わると、Aさんの母は祝儀袋を出しました。私は率直に「私は法輪功を修煉している人間で、高い道徳基準を守って、謝礼金はいっさい受け取らないようにしています。今の医療費は高くて、娘さんは栄養を取ることも必要です。あなたの謝礼金を受け取ったら良心が痛みます。これからは『法輪大法はすばらしい、真・善・忍はすばらしい』を覚えて下さい、きっと家内安全が守られます」と話しました。母親は「法輪功がこんなに良いものだと初めて分かりました。テレビで言っているような怖いものではないのですね。これからは親戚と友人に法輪大法の良さを伝えます」と言いました。

　2007年8月、42歳の経済案件担当のある女性裁判官が私の診察を受け、膣からの少量の出血が2カ月以上も続いており、ほかの病院で何度も診てもらったが、薬を飲んでも効果がなくて、とても苦しいと訴えました。診察したところ、出血の原因は膣に小さな腫瘍ができたからだと分かって、すぐに腫瘍を取る手術をして、その場で出血が止まりました。女性裁判官は感謝の気持ちを込めて、私に謝礼金を贈ろうとしましたが、私は断って、「〇〇裁判官、私は法輪功を修煉しているので、謝礼金をいっさい受け取らないようにしています。李洪志先生は私たちに真・善・忍の基準に基づいて良い人になるように要求されています」と言いました。

　女性裁判官は「あなたは法輪功をやっているの」とびっくりし、私は「そうです。あなたは裁判官ですが、法輪功を煉って良い人になるのは悪いことですか」と聞くと、彼女は微笑んで、「信仰の自由は憲法に守られている人権です、あなたの行為によって、法輪功学習者はきっと良い人だと私は信じます」と言いました。私は各種の真相資料とCDを渡して、帰ってからよく見てくださいと言うと、彼女は喜んで受け入れました。

　後日、「資料とCDは全部見ました。なるほど法輪功はそういうものだったのですね。私はあなたのように法輪大法を宣伝することはできないが、機会があれば法輪功のために公正公平なことを言うと決めました」と女性裁判官から連絡がありました。