文／河北省の大法弟子

　【明慧日本2022年1月28日】2018年6月下旬のある日、お昼の発正念を終えたばかりの時、夫の妹から電話が来て、「お義姉さん、早く来て、胃の静脈瘤が破裂して出血してしまった、脾臓ももうだめで手術しなければならないって医者に言われたの。今すぐに、あなたたちに会いたい」というので、直ちに夫と実家に戻りました。

　その日の夜7時前後、義妹に会うと、泣きながら「お義姉さん、私まだ生きられるかな？」と聞きました。彼女の様子を見て、「余計なことは考えないの。早く『法輪大法は素晴らしい』と唱えなさい。きっと大丈夫」と伝え、病院に残って義妹の世話をすることに決めました。義妹には1人娘がいて、今ちょうど妊娠8か月目の大事な時期で、私の夫も息子も仕事が忙しいため、ここには残れないのです。

　師父は「出来事の一つ一つも偶然なことではありません」[1]と説かれました。この機に真相を伝え、衆生を救うべきだと思い、「どうか、縁のある人を連れてきてください」と師父にお願いしました。

　病室で義妹の世話だけでなく、ご飯を買いに行ったり、ランドリーに行ったりしている時にも出会った人々に大法の素晴らしさを伝えると、その場で「三退」する人もいて、その人たちには「法輪大法は素晴らしい」と心から唱えるときっと良い未来があると伝えています。「三退」した人たちの偽名や実の名前が書かれた紙をなくさないよう、物置にしまいました。

　手術は成功し、その後も十数日義妹の世話をし、間もなく、退院するので、「そろそろ明日帰るね」と伝えました。義妹もずっと世話してくれた私に感謝しました。支度しようとまず三退した人の名前が書かれた紙を探しましたが、しかし、どこにもなく、これほど大事なものをなくしてはいけないと焦りながら物置の中からすべてのものを取り出しましたが、いくら焦っても見つかりませんでした。

　義妹に「どうかしたの？」と聞かれましたが、心配させたくないので、「何でもない」と答え、支度を済ませ、バス停に近い従妹の家に向かいました。

　夜、ベッドに横たわりながら、少しずつ内に向けて自分を探しました。修煉は厳粛であり、「三退」する人たちの名前が書かれた大事なリストを物置にしまってはいけなかったのです。物置きには果物や牛乳、パン、義妹の着替えなどが置かれていて、自分のカバンの中にしまっておけばなくならなかったでしょう。カバンの中にはお金や身分証をなくしたら大変だと思い、それらを大事にしまっておいたのです。しかし、このリストはもっと大事なのです！　これは救われた人たちのリストなので、何よりも大事で大切なものなのです！　ここまで悟った私は直ちに、「師父、私は間違っていました。私は過ちを犯してしまいました」と謝りました。こうして、リストのことを考えながら眠りについたのです。

　翌朝、支度を済ませて上着を取ろうとしたとき、ふと、上着の上に折りたたまれた紙が置かれているのが見えました。それはまさにずっと探していたリストだったのです！　リストを手にした瞬間、師父の「修は己にありて、功は師にあり」[2]という説法を思い出しました。私が自分の問題に気付いたのを見られた師父がこのリストを届けてくださったのです！

　私は思わず、「師父に感謝いたします！」と声をあげました。

　注：
　[1]李洪志師父の著作：『北米第一回法会での説法』
　[2]李洪志師父の著作：『轉法輪』