【明慧日本2022年2月11日】オリンピックの直前に、中国共産党(以下、中共)は11人の北京の法輪功学習者(以下、学習者)に対して不当に懲役2~8年の実刑判決を宣告した。米国務省と政府高官、弁護士は次から次へと中共を厳しく非難し、直ちに学習者を迫害することを停止し、釈放するよう中共に求めた。
許那さんなど11人の学習者は2022年1月14日に中共に不当に刑罰を下された。許那さんは冤罪で懲役8年の実刑判決を言い渡された。10人の中の李宗沢さん、李宗沢さん、鄭玉潔さん、李立鑫さん、鄭鮮美さんは冤罪で懲役5年の実刑判決を宣告され、鄧静静さん、張任飛さん、劉強さん、孟慶霞さんも不当に懲役4年の実刑判決を宣告された。また李佳軒さん、焦夢姣さんも不当に懲役2年の実刑判決を言い渡された。
学習者で画家の許那さんは1月14日に中共に不当に懲役8年の実刑判決を下された(明慧ネット) |
米国務院は直ちに学習者に対しての迫害を停止するよう中共に求めた
英文大紀元の報道によると、米国務省は1月21日に直ちに学習者に対する暴行と虐待を停止し、法輪功を信奉する学習者を釈放し、そして行方不明の学習者の行方を明らかにするよう中共に呼びかけた。
ある国務省の官吏は電子メールの中で「1999年から、中国から伝えられてきた伝統的修煉法である法輪功と平和的な修煉者を迫害し消滅しようとする中共を非難します。そして彼らの信仰の権利のために抗議する人々のために私達は中共を非難します」と述べた。
官吏は「レポートによると多くの証拠があります。中国政府(中共)は今なお学習者を抑圧して虐待しています」と述べ、「非常に多くの学習者が毎年拘留され、嫌がらせを受けています。およびレポートで示したように拷問と虐待の報告があります。理由はただ、彼らは平和的に自分の信仰を実践しているだけなのです」
連行された法輪功学習者は審理が行われないまま、長期にわたり拘禁され、適切な弁護士を依頼することも許されず、そして偽りの無実無根の罪名で処罰される。
カナダの国会議員:中共は「イメージ」のために強力に反対意見を抑圧する
53歳の許那さんは北京の静物画家で、法輪功を信仰するため、2度も刑務所に入れられたことがある。不当に監禁されている間、彼女は刑務所の各種の拷問を受けて、両足を180度まで引っ張ることを含み、その後、3人の受刑者が彼女の足と背中に座り、絶えず加圧を加え、彼女に耐え難い痛みを経験させた。
14年前に、許那さんの夫、民間の音楽家の於宙さんは、2008年に北京の夏季のオリンピックの前、中共の警官に迫害されて死に至った。
2008年1月末、北京オリンピックの直前に、車の中に一冊の法輪功の書籍が発見されたため、許那さんと於宙さんは共に不当に北京市通州区留置場に拘禁された。8日後、2008年2月6日、中国の新年の前夜、42歳の於宙さんは迫害されて死に至った。許那さんは当時、また不当に拘禁されており、その年の11月、許那さんは不当に懲役3年の実刑判決を下された。
これに対して、カナダの国会議員のガーネット・ジェヌイス氏は取材を受けた時、「中共はオリンピックを準備するために取ったこれらの極限に達している措置は中共政権が反対意見を抑圧することによって、いわゆるその「断固として許さない強硬なイメージ」を優先的に考えており一貫している内容と全く合います」と述べた。
「北京(中共)に対しずっと関心を持っていたことは、自国のいわゆる『国際的なイメージ』で、そして肝心な情報の漏れを阻止するつもりである。私達はこの点を見すえ、特に疫病発生の状況(COVID―19)期間と重大な国際イベントの前である今だからこそ、厳しく非難しなければいけません」
ジー二アス議員は「国際社会は中国の言論自由を引き続き提唱するべきで、特に中共に迫害された法輪功学習者に言論の自由を提供します」と強調した。
国際人権弁護士:中共の反体制派に対する量刑はすべて政治的なのである
有名な国際人権弁護士のデビッド・マタス氏はメディアの取材を受けた時、「最近学習者に対する厳しい判決と間もなく開催されるオリンピックとは直接な関係がある。中共の目的は中共の意に反する様々な表現をする人を恐喝するのです」と述べた。
デビッド・マタス氏は「中共のやり方は一貫してオリンピックの前と開催中、取り締まりの程度を増大して、中共は、反体制派がオリンピックの機会を利用して抗議を通して、各国から訪れた外国人に中共の暴政を暴き出されること心配している。中共の策略は刑罰を下された人を恐喝するだけではなく、刑罰を下されることを意識している全ての人々をも恐喝しています」と述べた。
デビッド・マタス氏は「中共は学習者に対する量刑は全く政治的なのです」と言った。「共産主義中国で、中共の量刑の目的は党に対して『忠誠』の足りないいかなる行為、或は信仰を仰止することで、量刑も政治的であり、一貫性がない。政治的緊急事件については浮き沈みがある。オリンピックの到来で、中共は量刑を増加する。……それによって中共はオリンピックの開催中、各国からの来訪者の目の前で綺麗な顔をすることができます」
デビッド・マタス氏は「結果は中共が更に醜くなります」と述べた。
米国上院議員:中共という邪悪な政権を支持することを停止するべきである
米国上院議員のリック・スコット氏は英文大紀元に対して、「宗教少数派に対する中共の打撃は容赦ない」と述べた。
「今回は疫病発生の状況の情報を提供する学習者に対する最新の攻撃は彼らの暴行の最新の証拠で、更に中共との連絡を断ち切り、中共、この邪悪な政権を支持するのを停止する理由があります」
米国の国際宗教自由委員会の元委員のジョニー・ムーア牧師は中共の冬季オリンピックの開幕前の数週間の判決に直面すると、「道徳をはっきりさせる必要があります」と述べた。
「私達はここで何が発生したかをはっきりと知らなければならない、『中共はオリンピックの開幕前に人々を連行しています』。民主党の党員と共和党の党員、および米国の同盟者(国)はすべて中共と明確な線を引かなければなりません。長い間、社会の正義の旗を振り回している企業にとっても同じで、彼らは今試練に直面しています」
明慧ネットの報道によると、2021年に16413人の学習者が中共の警官に連行され、嫌がらせを受けて、1184人が不当に刑罰を下され、131人は迫害されて亡くなった。その中の、74人は中国社会のエリートで法輪功を修煉するために不当に刑罰を下され、これらのエリートの中には、軍隊師の副参謀長、政治法律委員会の官吏、規律検査委員会の幹部、専門家と学者、大学の教授、優秀な教師、銀行支店副社長、企業の高官、航空の高級技術者、高級教師、技師、会計士、弁護士、警官、医者などがいた。