文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年3月6日】同僚などが、あるショッピングサイトで、お得な買い物をしたと話しているのをよく耳にしました。私は得をしたいという執着心が芽生え、そのサイトに入会しました。
ショッピングモールやスーパーに行かなくても、安価な商品を購入でき、お金と時間の節約になるので、最初、私は本当に楽しかったのです。また、近所のお店では手に入らないようなもの、例えば個性的でかわいい洋服も買いました。それに、ウェブサイトにはさまざまな種類の商品の広告がありました。まるで巨大なスーパーマーケットのようでした。
私は自分や家族のために何か必要なものがあれば、アプリにログインして買い物をしました。仕事の空き時間には、欲しいものを探していました。
1時間、2時間なんてあっという間で、私はめまいがして目がかすむほどでした。私の視力が低下してよく見えなくなったので、欲しいものが見つかっても買い物をしないことにしました。
しかし、ショッピングサイトは麻薬のように、私はこの商品も欲しい、あの商品も欲しい、もっと欲しい、と買い続けることを誘うサイトにハマってしまったかのようでした。
自分の修煉状態が良くないことは分かっていたので、商品を購入したらWebページを削除することにしました。しばらくはうまくいっていたのですが、家族が商品を必要としたり、他の人がネットで購入したことを話題にしたりするようになりました。誘惑に勝てず、Webサイトのアプリをダウンロードして、再び買い物をするようになりました。
他の関連するウェブページは常に商品について通知し、私が評判の良い顧客であることを主張し、割引やインセンティブを提供してくれました。
私は自分自身を止めることができず、ネットショッピングに時間とエネルギーを費やし続けました。毎日ウェブサイトをチェックして、購入状況を確認したり、製品を比較したりしました。疲れ果てて落ち着かず、法を勉強するのが辛くなったほどでした。
師父はこう説かれました。
「師:人間には中毒という言葉がありますが、中毒とは何かを教えます。医学的に、快楽を司る神経が刺激され、発達すると依存症になると言われていますが、そうではありません。どういうことでしょうか? 時間が経つにつれ、あなたの体にあなたの姿形と全く同じもう一人のあなたが出来上がります。このもう一人のあなたは執着によって構成され、あなたを制御しています。とても強い執着があなたの姿形を形成したため、あなたの心を制御してしまうほど強い力を持っています。とても強い心によって形成されたからです」 [1]
「麻薬中毒も同じです。麻薬なんか大丈夫、少し摂取しても問題ないと言っている人がいます。確かにいい気分になりました。もう一度やってみましょうか? それも大丈夫でした。じゃ、もう一回? もうおしまいです。コントロールできなくなりました。なぜでしょうか? 麻薬の成分は体内に摂取されると、あなたの体の中に薄くて淡いあなたを形成しました。毒性が強いから、一回でできてしまいます。二回目摂取すれば、この薄くて淡いあなたが少し濃くなります。吸うたびに濃くなり、ますます濃くなり、逞しくなっていきます。このもう一人のあなたは人体のすべての構造、思惟まで備えており、麻薬の魔性によって構成されたあなたになります」 [1]
ショッピングサイトは麻薬のように私を一口ずつ飲み込んで、依存させるものでした。私はショッピングを愛する「自分」が異次元に存在しているのを感じたのです。
それは、利益追求や欲望、家族への思い入れなどの執着で構成され、偽りの自分を形成していたのです。ただでさえ執着をなくすのは難しいのに、さらに執着を強めてしまうなんて......。そこで、もう一度アプリをアンインストールすることにしました。
そのショッピングアプリが、中国の多目的アプリであるWeChatと連携していることに気づいたのです。明慧編集部から「学習者はWeChatをアンインストールしたほうがいい」と言われ、私は迷わずWeChatを削除しました。
私はこのショッピングアプリを削除する前に、あるとき、私はカスタマーサービスとやり取りをすると、WeChatの友達の位置情報や購入情報が表示されてしまったのです。これには愕然とし、ついにショッピングアプリをきっぱり削除する決心をしました。
私は、最近のネットショッピングの習慣を断ち切ったことと、人心を暴き出し、排除した経験を共有したいと思いました。その過程で師父に助けられ、大法の絶大なエネルギーを感じました。
私は1998年5月に修煉者となり、修煉の道では多くの浮き沈みを経験しました。当時は執着や人間的な観念が多く、どのように修煉し、内面を探ればいいのかが分かりませんでした。
今は問題が起きても、具体的な執着を見抜くことができ、自分の修煉に自信を持つことができるようになりました。
師父、ありがとうございました。
注:
[1] 李洪志師父の経文:『二〇一九年ニューヨーク法会での説法』