　【明慧日本2022年3月11日】（黒龍江省＝明慧記者）ハルビン市双城区の障害者の張生範さんは、法輪功を学んだ後、心身ともに恩恵を受けたが、2001年6月9日に「4.28特別捜査チーム」の関係者に連行され暴行を振るわれ、わずか3日後の12日に死亡した。38歳の若さであった。張さんの遺体は、同年の8月2日に強行に火葬にされたため、家族は張さんの遺骨がどこにあるのか、今も分からないままである。

　国と会社に迷惑をかけず、自力で生計を立てる

　張さんはポリオに罹ったことがあり、杖を使う身体障害者になった。双城市二軽局傘下の部門で勤めていた張さんは、後に失業者になり、法輪功を学んでから、喫煙と飲酒の習慣をやめ、誠実で素直な性格になった。

自宅の庭で坐禅をする張さん

法輪大法修煉体験交流会で、修煉後の心身の変化について発表する張さん

　法輪大法を学んで以来、身体が不自由な張さんは苦しい生活をしても、会社に声かけたり援助を求めたりしたことはなかった。「私は修煉者ですから、会社や国に迷惑をかけるわけにはいきません」と張さんは言ったことがある。家計を支えるために、張さんは数人の生徒を募集し家庭教師として、わずかな収入で生活を維持していた。

　真実のことを一言を言っただけで4回連行され、9カ月間拘禁される

　1999年7月20日、中国共産党の江沢民集団がすべての国家機関を動かし法輪功を迫害し始めた。張さんは、「法輪大法は正法である」という事実を政府に伝えるために、同年12月27日に杖をついて足を引きずりながら北京へ陳情に行ったが、北京で連行され地元に連れ戻され、3カ月余り不当に拘禁された。留置場で杖を使うことも許されないため、張さんはトイレに行くとき壁にもたれ、片足で歩くことしかできず、警官と受刑者に嘲笑され、罵られた。

　2000年7月8日、公安局の警官らは張さんの家にやってきて嫌がらせをし、どうしても張さんを連行しようとした。張さんの兄弟たちは2000元の罰金を集めて、張さんはようやく解放された。

　2001年1月8日、張さんは再び連行され、洗脳班に送られ数カ月間拘禁された。当時、張さんは理由もなく4回も連行され、累計9カ月以上拘禁されたため、家庭教師の仕事もできず、唯一の収入がなくなり、生活の危機に陥った。

　「特別捜査チーム」が自宅まで嫌がらせをし、暴力的に連行を実施した

　2001年6月9日の朝7時、「4.28特別捜査チーム」の関係者らは張さんの家にやって来て、張さんを無理やりに連行しようとしたが、張さんは「何の理由もなく、あなたと一緒に行くことはできません」と拒否した。張さんは椅子を掴んで必死に抵抗し、警官らは激しく引っ張っている中で椅子の板が取り外されたが、それでも張さんは椅子を放さなかった。最後に、張さんは椅子とともに乱暴に車の中に放り投げられ、座席の下に詰め込まれた。

　その時、駆けつけてきた20～30人の住民は張さんが連行される光景と、車内の座席の下に、苦しそうにもがいている張さんの姿を目撃した。

　殴打されて留置場に拘禁される

　途中、車の中で押さえつけられ殴られた張さんは、留置場に着いたとき、すでにあざだらけになり意識を失い、虫の息となった。長い時間が経ってから、張さんは目を覚まし、かすかな苦痛の声を出した。その時、同じ監房に拘禁されている学習者と受刑者らは、目に涙を浮かべながら心配そうに話をかけ、「何か食べて下さい」と勧めたので、張さんは少し食事を摂った。

　6月11日午前、2人の警官は張さんを尋問室まで背負って連れて行った。尋問したとき、警官は張さんが意識不明で話せないのを見て、顔に酒と水をかけ、数回平手打ちをして、30分以上暴力を振るった。その後、張さんは監房に戻された。

　刑務所の医者が鼻から強い酒を注いだ

　6月12日の朝、刑務所の医者と副所長らが、長さ1メートルのプラスチックの管と20センチぐらいの小さいプラスチックの管（鼻に挿入用）、玉泉大曲という酒3瓶と洗面器を持ち、3人の受刑者に張さんを押さえつけるように指示した。

　刑務所の医者が自ら注入し、張さんを窒息させた。張さんは苦しい悲鳴を上げた。その叫び声は隣の部屋にもはっきりと聞こえた。それでも彼らは手を緩めなかった。最後に注入したとき、張さんはかすかな音がしたあと、ついに音は聞こえなくなった。

　その中の1人の警官は嬉しそうに「円満成就することができるって、今回はおとなしくなったじゃないか」と言い、張さんを敷地内にある空き部屋に放り投げて、警官らは皆引き上げた。

　（続く）