文/河北省の大法弟子
【明慧日本2022年3月24日】まず初めに、高徳な法輪大法を与えてくださった師父に感謝いたします。このカオスな世の中、日増しに状況が悪化する流れの中で、私は法輪大法から培った誠実さと善良さを持って、人々に接する事が出来ることに感謝いたします。
一、「世の中にはまだ良い人がいて、信頼できる人がいる。それは法輪功修煉者だ!」
ある夏の夕方、私は電動自転車で娘の家から自宅に帰る途中、大きな薬局の前を通りました。するとドアの前に、20代の若者が横たわっているのが見えました。その人は手足をまっすぐに伸ばしていました。身体の横には飲料用のボトルが置かれていました。当時は6月でアスファルトの道路も暑くなる程で、歩くだけで熱気が体に伝わってきました。私は若者が熱中症などで息が切れていないかと心配し、電動自転車から降りて、そばでしばらく見守っていました。しかし、息づかいが見られず、私は「どうしたのですか? 酔っ払っていますか? 病気ですか?」と大きな声で尋ねました。
いくら叫んでも返事がなかったので、私はそばで見守り続けました。120番(訳注:救急車の番号)に電話するか、それとも110番に通報するか迷っていると若者は突然飛び起きて、「すみませんでした。私は大丈夫です。死んだふりをしているだけでした!」と説明しました。若者は「私の家は某県に在り、裕福な家庭で育ち、大学を卒業したばかりです。私の同級生たちはみな『今、社会では、人が路上で倒れても誰も助けようとしないし、車にはねられても運転手は責任を逃れようとし、病気で病院に行っても先にお金を払えなければ構ってくれない』と言っていました。私はそれでは試してみようと、2時間以上ここに横たわっていました。たくさんの人がそばを通りかかりましたが、誰も私のことなど気にしてくれませんでした。あなただけが私のことを気にかけ見守ってくれました」と言った後、「なぜですか? 僕はそれが知りたいのです」と私に尋ねました。
私は若者の質問にこのように答えました。「私は母親でもあり、子供がいます。あなたは私の子供のようなものです。 そして、私は法輪功の学習者です。師父は私たちに、善をもって人に接し、どんな時でも他人のことを考えるようにと教えてくださいました。また、法輪功は縁を重んじるのです。あなたに会ったのも縁であり、あなたを見捨てて立ち去ることはできません。そうでなければ、私は一生自分を責め続けることになるでしょう」
若者はとても感動し、何度も「ありがとうございました!」と言った後、「申し訳ありませんが、今は疲れ果てて歩けないので、駅まで送っていただけないでしょうか?」と頼みました。私は「いいわよ」と承諾し、彼を電動自転車に乗せました。
駅前の道路につくと、若者は降りて「ここまでで結構です」と言いました。私は道を案内した後、家に帰る旅費があるかと聞くと、「ありがとうございます。あります。これからチケットを購入して今夜中に帰ります。家に帰ったら、両親と同級生たちに今日の出来事を伝えます。世の中にはまだ良い人がいて、信頼できる人がいる。それは法輪功の修煉者だと皆んなに知らせます!」と言いました。
二、「あなたは法輪功の素晴らしさを示してくれました」
ある日、電動自転車で市場に向かう途中、目の前に60代くらいの背の高い男性が電動自転車をゆっくり押しながら震えているのが見えました。近づいてよく見ると、顔色が悪くて、汗をたくさんかいていました。 私が「お身体大丈夫ですか?」と尋ねると、「もう歩けない 」と答えました。 私はすぐに自分の電動自転車を止め、彼を手伝って電動自転車を道路の横に止めた後、彼を支えて道路脇に座らせました。 私は「しばらく休んでください。私のカゴに水があるので、まず水を飲んでください」と言いました。
15分ほど座っていると、彼の顔色は徐々に良くなりました。その時、小雨が降り始めました。私が「どこに行くのですか?」と尋ねると、「お粥を買いに行って、戻る途中でバッテリーが切れてしまい、ここまで押して来たんです。 以前に脳血栓症を罹ったことがあって、疲れるとめまいがします」と答えました。私が住所を聞くと教えてくれました。 私は「ここはあなたの家からはまだ遠いですね。バッテリーが切れているし、雨も降っているので、家まで送りましょう」と言いました。
私はカゴの中からレインコートを取り出して彼に着させ、ちょうどカゴの中にロープがあったので、ロープで彼の電動自転車を私の電動自転車の後部に結びつけました。私は彼を乗せて、いくつかの通りを走り、彼の住む団地に着きました。
私はびしょ濡れになりました。彼はすぐにレインコートを脱いで私に返し「本当にすみませんでした。風邪をひかないように直ぐ着てください」と言うと、私は「大丈夫です」と安心させました。彼は「今日は、本当に良い方に会って助けられました。どうぞ、私の家で休んでください」と感謝を込めて招いた後、「今の世の中、他人のことを考えてくれる人がいるでしょうか? あなたはどうしてこんなに心が優しいのですか?」と感心して言いました。それで私は淡々と「私は法輪功を修煉しているからです」と言いました。すると、彼は「そうなんですか? 私の故郷の深県でも、以前、村に法輪功の学習者がいました。しかし、テレビで天安門焼身自殺の報道がされてから、私は法輪功に対する印象が悪くなりました」と言いました。私は「あなたは騙されたのです。すべては偽りの宣伝に過ぎず、法輪功に罪を着せるためです。法輪功を修煉して大勢の人々が良い人になりましたが、江沢民はそれに嫉妬して弾圧しました。人々が法輪功を憎むようにするために、偽りのいわゆる『天安門焼身自殺事件』を演じ、中国人を騙しました」と伝えました。
私はさらに多くの法輪大法の真実を伝えると、彼は「なるほど。今日はとても大事なことが分かりました」と言いました。私は持っていた大法の真相資料をカバンから取り出して「帰ったら、じっくり読んでください。資料にはたくさんの真実が書いてあります」と言いながら彼に渡しました。彼は両手で資料を受け取り、「今日、あなたは法輪功の素晴らしさを示してくれました」と感動して言いました。
私が「早く家に帰ってください。雨が強くなりました」と言うと、彼は「マンションの下にまだたくさんの人が座っているので、彼らにも資料を配り、法輪功の真実を伝えてください。より多くの人々がこのことを知るべきです」と頼みました。私は「分かりました。でも、今は雨が激しく降っているので、人もいなくなります。今度、天気が良くなったら必ずまた来ます」と言いました。彼は私に住所を伝え、「今度、ぜひ我が家に来てください。食事をご馳走します」と言ってくれました。私は「ご好意ありがとうございます。さようなら」と別れました。
私が電動自転車に乗り、しばらく走ってから振り返ると、その人はまだ遠くから私に手を振っていました。雨はどんどん激しくなり、道がほとんど見えなくなりました。私は電気自動車を押して、降り注ぐ雨の中を歩くしかありませんでした。涙と雨が絡み合っていましたが、私の心は温かく感じました。私は「師父、弟子の私に誠実で善良な心を与えてくださり、本当に感謝します!」と伝えました。
このようなお話しはまだたくさんありますが、ここで全部お伝えすることはできません。以上2つの出来事は、法輪大法の素晴らしさと大法修煉者の善良さを物語っていると思います。