【明慧日本2022年4月5日】アメリカ西部の天国楽団は3月27日、サウス・サンフランシスコで第2回修煉体験交流会を開催しました。12人の新旧団員が日頃の修煉体験を発表しました。彼らの中には創立当初から今日まで続いた古い団員もいれば、中国から出てきて7年目の団員もいて、入団して1〜2年の新しい団員もいます。
サウス・サンフランシスコで開かれた、天国楽団の第2回修煉体験交流会 |
発表者は、彼らが練習やパレードの中で、練磨に耐え、法に従って自分を修め、あらゆる難関を堅実に乗り越えて今日に至り、そして、修煉と楽器演奏の習得で二つの収穫を得られた貴重な体験談が語られました。
楽団結成当初からの大切な思い出
天国楽団が設立された日に、師父がわざわざベイエリアに出て来られたことが、多くの団員にとって心の中で大切な思い出となっています。
発表するバリトン・セクションのメンバー |
その忘れられない日が今も目に浮かぶ、と話すバリトン奏者の熊さんは、「最も印象的だったのは、師父から直接渡された帽子を受け取るために全員が並んだときで、その当時、とても感動し、私たちは師父が直接設立された、アメリカ西部の天国楽団の最初のメンバーになったのです。その名誉と使命感が思わずこみ上げました」と回想しました。
彼女は「私たちはどれだけ幸運でしょう。師父が私たちに説法され、楽器の演奏を教えてくださり、楽器の使い方や手入れの仕方、また保管方法まで教えて下さいました。当時、楽器の修理に精力的に取り組まれる師父の姿をよく目にしました。師父はこのようにおっしゃったのを覚えています。『吹奏楽団は軍楽団ともいい、なぜならばその起源は軍隊だからです』。 団員の皆は、その時間をとても大切にしていて、どんなに遠くに住んでいても、仕事が終わるとすぐに毎日の練習に駆けつけていました」
師父の指導を受け、一カ月間の厳しい訓練を経て、200人近くの法輪功学習者からなる米国西部の天国楽団は2006年5月13日、第7回世界法輪大法デーでデビューを飾ったのです。
彼女は「その場面は本当に衝撃的で、天国楽団は『法輪大法は素晴らしい』と『美しきアメリカ』の2曲を演奏し、中華街の人たちは初めてあんな大規模な軍楽団を見たのです。驚いて口を大きく開けて見つめる人、お店を飛び出して見物する人が多くいました。その威力が非常に大きく、 沿道の観客は新鮮に感じ、多くの人が思わず親指を立てて称賛していました。私も何度も涙で目を濡らしました」と回想しました。
発表する大太鼓セクションのメンバー |
2019年に天国楽団に参加した李さんは、交流の中で、非常に小心で、苦を恐れ、怠惰な性格に育ち、大法を修煉して大きく変わったのだが、完全に取り除いていませんでした。 大太鼓を学び、パレードに参加する過程は、執着をさらけ出し取り除く過程でもあったそうです。
彼は天国楽団のメンバーになって2年余り、彼の修煉に豊かな実りをもたらしています。時には、アメリカ西部の天国楽団が結成された当初、師父から天国楽団の帽子を受け取った同修たちを羨ましく思うこともあるそうです。「なんと光栄なことでしょう」、「私もこの天国楽団の一員となったからには、この人を救うプロジェクトを大切にし、自分をより良く修め、師父から賜った使命を果たします」と語りました。
天国楽団の遠征の収穫と喜び
アメリカ西部の天国楽団は、十数年来、サンフランシスコとその周辺都市の大小さまざまなパレードに参加し、ロサンゼルスのクリスマスパレード、シアトルのトーチフェスティバルパレード、ポートランドのローズフェスティバルパレード、カナダのバンクーバークリスマスパレード、カルガリースタンピードパレードなど、遠距離の参加も経験しています。
多くの団員は天国楽団の遠征の喜びを分かち合ってくれました。
2013年にスネアドラムで天国楽団に参加したヴィッキーさんは、これまで参加したパレードの中で最長だったのはポートランドのローズパレードで、通常の地元のパレードが1~1.5マイル程度なのに対し、4マイルもの距離を歩きました。団員は午後にバスで出発し、夜行で10数時間かけて早朝に到着し、バンクーバーやニューヨークから飛行機でやってきた天国楽団のメンバーと合流して、地元の学習者の家で体を洗い、食事をし、服装を着替えてパレードに参加したそうです。
彼女は「私たちの楽団が遠距離のパレードに参加するときは、いつも本当に『出征』のように感じています。 私たちは自分の法器である楽器、手袋、帽子、古代の衣装、ブーツなど、ひとつひとつチェックし、バスで10時間の旅に出るのです。この時間を利用して、同修たちは一緒に法を学び、師父の論語を暗唱し、正念を発して、忘れられない時間をたくさん過ごしました。 私の親友は、みんな天国楽団で知り合ったのです。 私たちは握った拳のように一体になっています」と話しました。
発表するサックス・セクションのメンバー |
サックス・セクション部長の李さんは、天国楽団に所属して10年近くになりますが、交流の中で、プロとしての素養がありながら、練習が嫌で、かなり長い間練習してもあまり上達しない曲がありました。
それでは彼女がどのようにして、それを突破したのでしょうか。彼女は交流の中で、「ある日、彼女はたまたま『洪吟五』「神韻の出演者を讃える」を暗記していたところ、突然、ひらめきました。 師父のご啓示に感謝します。彼女は、頑張って努力すれば、できないことはないことを学びました。自分は狭くて困難な道を進むとき、依然として意志を固くし、がっかりして落胆してはなりません。 時間の長さや結果に執着せず、粘り強く、熱心に研究し、真面目に練習することです。そうすると、師父は知恵を開いて下さいます。たとえ出口がないように見えても、いつかは『柳暗花明又一村』、眼前が開けるのです」と語りました。
演奏は軽快で心地よく、そして自然で純粋な音楽
天国楽団のメンバーは同じ感想を持ち、大法での修煉が高めるにつれて、絶えず人を救う度合いを強くなることを体験し、音楽のレパートリーに対する理解や演奏技術も向上しているそうです。
発表するシンバル・セクションのメンバー |
シンバル・セクションの呉さんは交流で、行進中に突然音楽から明るく澄んだ音が聞こえてきて、とても美しく素敵な気持ちになりましたが、それが自分のシンバルの演奏音であることが分かりました。彼女は、「その時、私はとても感動しました。一見普通の楽器が、こんなに美しい音を出すとは思っていなかったので、師父のご啓示に感動し、シンバルの音はエネルギーに満ち、上手に奏でれば心地よく聞こえ、純粋な音になるのです」と語っています。
彼女が体得したことは、「楽音に含まれる意味、楽器が発した音、音楽の意味、音楽を通して奏者の心境を現します。私たちが聴く人に伝えたいのは、法輪大法は素晴らしいということです」。彼女は機械的な演奏から脱却し、楽器技能でマスターした音を高めること、そして指揮者がそれぞれの楽曲に対する解釈を理解することを重視するようにしたそうです。「シンバルの練習をするときは、叩いたときの音に注意することです。シンバルを弾くときの手の仕草の違い、広げる方向、手の幅の大きさ、強弱の違い、弾く度合いによって音が異なり、これに加えて楽曲に対する理解により、異なる音の効果が現れます」と語りました。
発表するスネアドラム・セクションのメンバー
スネアドラム・セクションのメンバーも、プロ奏者に対する要求についての理解を話しました。「五年近く、セクションごとに、音楽理論や正しい演奏法を学ぶために、同修から誘われてプロの音楽院出身者のレッスンを受けるようになりました。音楽の基礎知識や正確な演奏技術を学びました。皆さんは不思議に思っているかもしれませんが、なぜこんなに努力するのか、私たちはプロ奏者を欲しがっているわけではないのに。私の理解では、 子供の頃から吹奏楽団に参加し、フットボールの試合で演奏を見てきたアメリカ人の音楽素質は非常に高いので、私たちは素養と演奏の質を高めることで、より良く彼らを救い済度できるのです。私たちの演奏を見聞きすることで、人々は親指を立て、私たちの精神性と演奏する音楽のレベルを通して、大法の素晴らしさを知ってもらうことができるのです」と語りました。
天国楽団の演奏がプロレベルになるにつれて、皆さんは修煉の向上や協調の度合いがますますよくなり、彼女は、同修の演奏があまりにも素晴らしく、感動して思わず涙を流す場面がよくあったそうです。彼女は「私たちがお互いに演奏を聞き、互いに協調し合うとき、素晴らしい演奏になるのです」と話しました。
年配者同修が障害を克服して堅実に歩む
2014年に中国から家族でサンフランシスコに移住し、バリトン・セクションに所属している曹さんは、消極的な気持ちから抜け出して、楽団の練習に復帰した経緯を交流会で披露してくれました。
「楽団の練習をしているときは、やはり忙しくてなかなか追いつきません。楽譜は何度も見ているので私のことを知っていましたが、私は楽譜が読めませんでした。拳でノミを叩くように力があっても使うところが分からず、うまく音が出せないときはとても恥ずかしい思いをしました。早く上達するにはどうしたらいいのか、本当に不安でした。 頭を悩ませていたところ、楽団が私たち初心者のために小さな教室を開いてくれました。そして、外部からプロの先生を招き基礎的なレッスンをして下さり、本当に雨を待っている乾いた苗のようで、私も少しずつ上達していきました」
彼女は、「実は、天国楽団は学習者が比して学び、比して修めるグループであり、同修の光る部分から、自分の不足を見つけられる」ことを学びました。
交流会終了後に、演奏する楽団員 |
交流会が終了した後、楽団員たちが参加者のために最も好きな曲を演奏しました。