【明慧日本2022年4月21日】山東省日照市の法輪功学習者・崔建秀さん(61歳女性)は3月上旬、法輪功を学んでいるとして懲役4年の刑を不当に宣告された。崔さんは判決を不服として、上訴している。
法輪大法は法輪功とも呼ばれ世界130ヵ国で親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党政権によって迫害されている。
崔さんは昨年10月21日、法輪功のパンフレットを人に渡したとして通報され、連行された。莒県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)はまず崔さんの案件を莒県検察庁に提出し、検察庁はそれを五蓮県検察庁に転送した。
崔さんの連行は88歳の夫の母親に大きな衝撃を与えた。夫の母親は1カ月後の2021年11月14日に亡くなった。一方、崔さんの夫はパーキンソン病を患っており、大きな手術をしたため、体は非常に弱く、夫の介護や一家のイチゴ温室の世話をする崔さんが必要である。
崔さんは2022年1月17日、五蓮県裁判所でオンラインを通じて裁判を受けた。弁護士は崔さんのために無罪を主張した。
裁判長・楊傑は、パンデミックを理由に、遠方から出廷した崔さんの娘、婿、息子を法廷の外に閉め出した。崔さんの夫と夫の弟は、地元に住んでいるため、傍聴席に入ることができた。
裁判長は今年3月上旬、崔さんに対して懲役4年の判決を下した。崔さんは判決を不服として上訴している。
崔さんが信仰のために実刑判決を受けるのは今回が2回目。崔さんは以前、2018年7月末に莒県裁判所から懲役3年、4年の執行猶予を言い渡された。その数週間後、8月上旬に地元の司法局の職員が日照拘置所に行き、崔さんがまだ法輪功を練習しているかどうか尋ねた。崔さんが「法輪功を修煉しないと、頭痛が再発します」と答えると、職員は崔さんの事件の再審を命じ、裁判官に執行猶予なしの1年の実刑判決を強要した。
崔さんは以前、2015年8月29日にも、学習者である妹の崔佳艾さんとともに、地元のフェアで法輪功について人々に話したとして連行されたことがある。崔さんは1カ月以上の拘禁の後、釈放されたが、妹は莒県裁判所から懲役8年の刑を言い渡された。
2018年以降、山東省高等裁判所は莒県と五蓮県の法輪功事件を特別に処理するために五蓮県検察庁と五蓮県裁判所を任命した。その後、史偉華さん、趙秋武さん、王洪武さん、夏豊華さん、周徳剛さん、孫平さん、公華さん、王延周さん、姚永倫さん、曲正蓉さん、楊潔さん、韓公英さんなど少なくとも13人の学習者が判決を受けた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)