【明慧日本2022年7月9日】(米国ワシントンD.C.=明慧記者・李净菲)2022年国際宗教自由サミットが6月28日から30日まで、米国ワシントンD.C.で開催された。 3日間にわたるサミットでは、中国共産党(以下、中共)による生体臓器収奪の犯罪が再び注目された。
6月28日から30日まで、米国ワシントンD.C.で開催された「2022年国際宗教自由サミット」 |
サミットでは、法輪功学習者の生体臓器狩りの真実を描いた短編映画が上映され、参加者はソーシャルメディアで真実を拡散した |
サミットでは、法輪功学習者の生体臓器狩りの真実を伝える短編映画が上映され、中共の犯罪行為が出席者に衝撃を与えた。出席者はソーシャルメディアで真実をリツイートし拡散した。
中共による法輪功迫害の真実について講演した、法輪大法情報センター事務局長のリーバイ・ブラウデ氏 |
法輪大法情報センター事務局長のリーバイ・ブラウデ氏は30日午後、開催された2回のセミナーでスピーチを行い、中共による法輪功迫害の真実を語り、中国では今も多くの法輪功学習者が迫害されていると述べた。
宗教自由センター長「中国で生体臓器収奪が今でも行われている」
米国のシンクタンク、ハドソン研究所の宗教自由センター長であるニーナ・シア氏は、サミット期間中に「中国で続く生体臓器収奪」と題したセミナーを2回開催。同氏は、「中共の生体臓器収奪は、現代における最悪の人権侵害の犯罪だ」と述べた |
「臓器の強制摘出に反対する医師団」のメンバーであるジェシカ・ルッソ医師は、16年前にアメリカの首都ワシントンD.C.で、中共による法輪功学習者の生体臓器収奪が初めて明らかになったことを振り返った。
2006年3月、アニーというペンネームの女性が名乗りを上げ、中共が生体臓器収奪を実施していることを初めて公に暴露した。彼女の夫が外科医で、二人とも蘇家屯病院に勤めていることを明かした。彼女の夫は2,000人の法輪功学習者から生きたまま角膜を摘出し、全員が臓器摘出する過程で死亡したという。 彼女の夫は心的外傷後ストレス障害を患っており、悪夢を見たり、過敏症状を起こしたりして、明らかに大変な苦痛を感じていた。そのため、彼女は名乗りを上げて、(生体臓器狩りが)行われていることを世界に知らせたと話す。アニーの暴露から間もなく、カナダの前アジア太平洋担当国務大臣デービッド・キルガー氏とカナダの国際人権弁護士デービッド・マタス氏が、この疑惑について独立した調査を開始した。
中共による生体臓器狩りに関する初の報告書を発表したマタス氏は、「これはこの地球上で前代未聞の邪悪な犯罪だ」と述べた。
2020年3月、イギリス・ロンドンの独立人民法廷は最終の書面判決を発表し、「強制(生体)臓器収奪は長年にわたり中国全土で大規模に行われており、法輪功学習者はその一つであり、おそらく主な人体臓器の供給源となっている」と結論づけた。
法輪功学習者は今も中共に迫害されている
ニューヨーク・マンハッタンに住む建築家のシモーヌ・チャン氏は、2カ月前に母親の季雲芝さんが中共に迫害され、死亡した経緯をサミットで報告した |
ニューヨーク・マンハッタンに住む建築家のシモーヌ・チャン氏は、2カ月前に中共に迫害され死亡した母親、季雲芝さんのことをサミットで語った。
季雲芝さんは1996年に法輪功の修煉を始め、3カ月足らずですべての病気が治った。それ以来、季さんは真・善・忍の基準に従って行動し、会社や隣人たちは皆、彼女を良い人だと言っている。
1999年7月20日、中共の江沢民グループが狂ったように法輪功を迫害し始めてから、季さんは二度目の不法な労働教養を受けた。労働教養所では、高電圧の電気スタンガンによる長時間の電気ショックを受けたため、心臓病の症状が現れた。帰宅後も嫌がらせを繰り返され、2021年9月9日、再び不法な家宅捜索を受け、個人の所有物を奪われた。
今年(2022年)2月に連行された後、季さんは迫害によって何度も生命の危機に陥り、48日間の残酷な拷問の末、ついに命を奪われたという。
生きたまま臓器を摘出された疑いのある父、娘が真実を明かす
サミットで中共による父親の迫害について語る、現在米国に住む韓雨さん |
韓雨さんの父親・韓俊清さんは、北京市房山区竇店鎮竇店村出身で、1997年に法輪功の修煉を始めた。修煉する前は心臓病、高血圧、足の水ぶくれから年中、膿が流れ出していた。修煉してから病気が全部治っただけでなく、タバコや酒の悪習慣も止め、かんしゃくなどの良くない性格も治ったという。
2004年3月、韓俊慶さんは芳山区留置場に連行され、十数人の警察官から高圧スタンガンや警棒で殴られ、3カ月足らずで迫害によって死亡した。
韓雨さんは、「父の遺体を見たとき、まだ現実とは思えませんでした......。私が一番ショックを受けたのは、父の喉に太い黒い縫い目があり、その切り口がシャツの中まで続いていたことです」
「警察が見ていない時に、叔父と叔母が父のシャツを裂いて、喉から腹部にかけての切り傷を発見したのです。父の腹部を手で押さえると、硬い氷が詰め込まれていました」
韓雨さんさんは、この体験を語るたびに胸が痛むという。「信仰のために殺される罪のない人が増えないよう、中共による生体臓器狩りの悪行が止められることを願います」と最後に述べた。
法輪功学習者は23年にわたって真実を語り継ぐ
ラリー・リウ博士は、セミナーで中国において法輪功は、人々に広く歓迎されていることについて講演した |
ラリー・リウ博士はセミナーで、「毎朝、どの都市の公園でも、法輪功の五式の功法を煉功している人がいて、私は1995年に北京の清華大学で勉強していたとき、清華大学のキャンパスで多くの先生と学生が煉功しているのを見ました。1年後、アメリカに留学したとき、母から法輪功を勧められ、修煉を始めました」
同氏は、「中共の指導者・江沢民が1999年に法輪功に対する違法な弾圧を開始してから、数百万人の法輪功学習者が投獄され、迫害され、甚だしき至っては生体臓器狩りの対象とされ、迫害によって死亡しています。この23年間、法輪功学習者は粘り強く人々に真実を伝えてきました」と語った。
元米国下院議員のフランク・ルドルフ・ウォルフ氏はサミット会場でのメディアとのインタビューで、中国が変わり、中共による法輪功学習者やその他の民族・宗教的少数派への迫害が終わるよう毎晩祈っていると述べた。