文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年8月4日】2020年9月下旬のある朝のこと。バスで10キロほど離れた町に、私は同修と法輪功への迫害の実態を伝えるカレンダーを配りに行きました。配り終えて家に戻ろうとした時、若い男性に出会いました。「もうカレンダーはないのですか?」と聞かれたので、私は「もうありません。明日持ってきます」と答えました。 彼は、自分が道路清掃の仕事をしていると教えてくれました。
翌日、カレンダーを持って行って配りながら、昨日の若者を探しました。しかし、何カ所探しても見つかりません。とうとうカレンダーの残りが2、3冊になった頃、パトカーが2台やってきました。3、4人の警官が降りてきて「乗れ、カレンダーはどこで手に入れたのか?」と聞きながら、私たち2人をパトカーに引きずり込んだのです。
「大法弟子を迫害してはいけません」、「自分のためになりません」、「善意を持って接すれば報われます」と、パトカーの中で真実を伝えました。 警察官は誰も何も言わないので、私は「大法弟子を迫害すると悪い報いが現れる」と話し続けました。 この時、前に座っていた警察署長が拳を握って振りかけてきたのですが、それが私に届くと手が引っ込みました。 遮ってくれたのは師父だとわかりました。
その頃にはパトカーが警察署に到着し、同修とは別々の部屋に入れられました。この時、警察署長がやってきて名前を聞かれましたが、私は答えませんでした。 すると署長は怒って、「彼女を拷問にかけろ」と警官に言いました。鉄の拷問器具を取り出して、私の両腕を固定し、そのまま椅子に縛り付けました。私は少しも身動きが取れなくなり、全身が固まりました。
しかし、私は全く怖くありませんでした。同修の情報を少しも漏らさず、正念を持てるように、師父のご加持をお願いしました。
同時に、自分の苛立ちを感じました。彼らが大法に対して罪を犯したのは、私が善を持って彼らに接しなかったせいであり、私が大法弟子らしく行えず、大法の善の一面と素晴らしさを顕わせなかったからだと悟りました。
そんなことを考えていると署長がやってきて、私の拷問器具を取り上げるのが見えました。そして 彼は「言う通りにしていたら、とっくに解放してやったのに」と言いました。「私は何もしてません」と言うと、彼は「あなたは私の目を睨みつけたのに、何もしていないと言うのか?」と答えました。私は「あなた達はやってきて、いきなり激しく尋問したのです」と教えました。すぐに彼は「悪かった、あんな態度をとってはいけなかった」と謝りました。「私の過ちです、なぜなら私は修煉者だからです。大法弟子がなすべきことをしなかったのは、本当に申し訳ありません」と私も謝りました。
そして「五式の功法を実演して欲しい」と署長に言われたので、功法を全部おこなって見せました。一人の警察官は、見よう見真似でそばで私と一緒に功法を煉りました。
功法の実演が終わると、もう夜の6時になっていました。4人の警官(男2人、女2人)が私を見て、「法輪功は某教だ」と言ったのです。 私は「誰が決めたのですか? 法輪功は百数十カ国に広がっています。 法輪功は公安部が発表した14の邪教の中には入っておらず、フランス人ジャーナリストの取材を受けた際、こう主張したのは(悪の指導者)江沢民の独断専行であり、これは単なる違法行為です」と話しました。その話を聞いた警察官が一人、笑いました。
署長は「どの功法でもいいが、なぜ法輪功でなければならないのか?」と聞きました.。私は「私はすべての病気が完治しましたが、もし法輪功を修めていなかったら、とっくに命を落としていたでしょう。私は一粒の薬も飲んでいません。それは奇跡ではありませんか」と話しながら涙がこぼれました。 私は「あなたたちは『法輪大法は素晴らしい、真、善、忍は素晴らしい』と心から唱え、三退して、平安を保つことができるのです」と伝えました。すると警察官の一人が三退に賛同して、脱退しました。
その後、息子が迎えに来てくれたのですが、玄関には署長と12人の警察官が見送りに立っていました。私は彼らに手を振り、帰りました。
一連の経緯を振り返ると、大法の弟子はどんな状況でも正念を持ち、誰にでも、特に警官には親切に接しなければならないことに気づかされました。
以上は私の感想と経験ですが、不適切なところがあれば、慈悲なるご叱正をお願いします。