文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年8月21日】私は中国東北部で衣料品の小売業を営んでいます。
2014年頃から、南方の大きな卸売市場へ仕入れに行くようになりました。距離が長いので、行くたびにたくさんの商品を仕入れなければなりません。
あるズボンの問屋で、当時のデザインで、全部で17本のズボンを買い付けたのですが、サイズに不備があったため、すぐに取り下げたところ、商品の代金を返金してくれました。しかし、問屋の経営管理上の不備だったのでしょうか、配達スタッフがそれを知らずに、17本のズボンを再び送ってきました。問屋なので倉庫が広く、在庫も多い彼らにとって、この17本のズボンは雀の涙に過ぎず、私が言わなくても見つけるのはとても難しいことだと思います。
私は大法弟子です。師父は私たちに、どんなことでも他人のことを考え、名利を手放すようにと言われました。17本のズボンは彼らにとってはたいしたものではありませんが、それもまた損失です。私はそれを彼らに返さなければならないと思いました。
そこで私はオーナーに電話をかけ、17本のズボンが多く送られてきたことを伝えました。自分は法輪功を実践している人間なので、このような便宜は図れません。詳しい住所を教えてもらい、ズボンを返送しますと私が言いました。
電話の向こうで、オーナーが驚いたように口を開けているのがわかります。彼はこう言いました「私が長年の取引で出会った人の中で、手に入った便宜を返してくれるのはあなただけです。ありがとうございます」。
ともて残念なことは、当時電話の安全性を考えて、大法弟子であることを伝えませんでした。数年後、仕事の都合で再び連絡を取ったのですが、クライアントであると詳しく説明しても、やはり私が誰なのか覚えていないようです。私が、あの年に17本のズボンを返送した人間だと言うと、傲慢な態度をとっていたオーナーはすぐに敬意を表して、「あなたのことは知っています」と言ったのです。
もう一件、同じことがありました。
私は中国東北部の卸売市場のあるサプライヤーと2年間提携してきましたが、商品の入出庫があるため、通常はシーズンの終わりに決済します。しかし、季節商品はいつも需要に満足に応じられず、そこで連携を取りやめて、ついでに清算もしました。
精算した時、漠然と何かがおかしいと感じましたが、当時は急いで発注したため、細かい計算はしていませんでした。時間があるときに、これらの請求書をよく確認しようとしましたが、そのまま3年が過ぎました。
3年後のある日、あのサプライヤーの帳簿を整理したところ、ミスをしたことがわかり、そこのオーナーが会計を逆転させていました。商品の代金として私が支払うはずの600元(約1万1000円)を、それを私に払う600元として記録していました。つまり、1200元(約2万2000円)多く貰っていたのです。
大法弟子なので、考える必要はありません。私はそれらの商品の請求書を写真に撮り、銀行振込で送金しました。電話をかけて、送金したお金の詳細をオーナーに話しました。そして、「経理の仕事は忙しいので多少のミスは避けられません。私が返金したことで彼を責めないでください。そんなことをしたら申し訳ないので」とオーナーに言いました。
オーナーは電話の向こうでしばらく間をおいて、感慨深げに「お姉さん、本当に丁寧ですね。もう3年も前のことだし、これらの帳簿はすでに破棄されて、もう跡形もないし、調べることもできないので、私に返さなくても誰もわからないですよ、世の中にはこんなに正直で優しい人がいるとは信じられないです」と言いました。
「自分は丁寧ではなく、師父に何事もまず他人のことを考え、自分のもでないものを奪ってはならないとおっしゃいましたから」と私が言いました。彼は「お姉さん、分かりました。これからは先に前金をくれなくてもいいよ。お姉さんなら全商品を掛け売りします。すべての商品をあなたが欲しいならすぐにあげます。借金が返ってこない心配がないから」と言いました。
この特別優遇はオーナーにとっても初めてのことかもしれないと、私も感動しました。さらに感動するのは師父が私に良い人になる方法を教えてくださいました。それによって、人々に認められました。
この世界には私1人ではなく、私のような誠実で親切な人が何百万何千万の人もいるということを伝えたいのです。彼らは「大法弟子」と呼ばれています。大法弟子には、このような小さな出来ことがたくさんあるのです。しかし、このような善良な人々が、いまだに江沢民一派によって弾圧され、迫害されています。
もし、この記事を読む機会がある人がいたら、大法のために声をあげてください。「大法弟子はみんなよい人で、彼らは不当な扱いを受けています」と言うだけでよく、あなたの功績は計り知れないのです。本当にありがとうございました。