文/山東省の大法弟子 浄心
【明慧日本2022年9月7日】私は1999年前に法を得た大法弟子で、今年38歳になります。今、修煉の中のワンシーン、姑との話を書き上げて師父にご報告し、同修たちと分かち合いたいと思います。
結婚して間もなく、妊娠5カ月の時に夫が急死しました。その後、私は3歳の娘を連れて今の夫と結婚しました。夫は私より9歳年上です。この家に嫁いで来た時、夫は無一文で、姑は私たちの結婚に、何の期待も持たなかったせいかもしれませんが、私たちの家と畑のことをほとんど手伝うこともなく、娘の面倒も見てくれませんでした。娘が幼稚園の送迎バスに乗る日、村の入り口に停まるバスに、娘を連れて行くことを頼んでも姑は手伝いませんでした。夫の弟の妻も、みんなの前で私たち夫婦の貧しさを嘲笑し、会った時に私を「お姉さん」とも呼びませんでした。
娘が小さくて、夫の収入が少ないため、私は仕事と家事を両立させなければならず、忙しい中で修煉を緩めてしまいました。生活のストレスは、姑に対する恨みを生じました。特に残業する日は娘を迎えに行けないので、村の入り口まで娘を迎えに行くことを頼んでも姑に断られてしまい、仕方なく他の園児の保護者に迎えに行ってもらうしかありませんでした。しかし、姑は毎日、夫の弟のところで子供の送迎、掃除、草花の世話などを手伝っていたのです。最も憎たらしいのはわざと私の前で、手伝ったことを喋って私を怒らせようとしました。私は姑に強い恨みを持ってしまい、今後、姑を絶対扶養しないと思いました。
そのようにぼんやりして数年が過ぎて、心性はもう常人にも及ばないと、私自身も実感していました。
ある年の冬、私が仕事に行っていたとき、義父母と夫は平屋で乾燥したトウモロコシを手で脱穀していました。その年は雨が多かったので、収穫したトウモロコシを平屋の屋上に置いて、カバーも掛けていなかったため、一部のトウモロコシにかびが生えました。本来、かびが生えたものを選別してから脱穀しますが、姑は選別せずに全部脱穀しました。家のことの主導権は全部姑が握っているため、義父と夫、夫の弟はただ姑の言いなりになって作業しており、何の不都合も思い付きませんでした。後になって姑が、夫の弟の畑のトウモロコシを脱穀する際、かびの生えたものを選別していたことを知りました。
それからは、何日も我が家のトウモロコシが売れることはなく、1日に7、 8人の業者が来ても買い取っくれませんでした。私はおかしいと思って、平屋の屋上に行ってみると、かびの生えたトウモロコシが変色しており、トウモロコシ全部の色が悪くなっていることが分かりました。瞬間、私は怒りがこみ上げました。もしずっと売れなかったら、2トンもあるトウモロコシはどうするのだろうか、これは一年分の収穫なのです。
それから数日経っても、トウモロコシは売れることはありませんでした。私は「姑は、かびが生えたものが混じっていると、売れないことを知っていながらもそうしたのだ。普段でも、姑を当てにすることもできない。しかも、いつも作業をしているのに、しっかりしてくれない」と思って、姑に対する憎悪は頂点に達してしまいました。
翌日、私は仕事を休んで、ひたすらとうもろこしを選別することにしました。夫も手伝って、私たちは毎晩10時過ぎまで選別しました。その数日間、心が壊れそうになって頭が痛くなり、完全に姑に対する恨みに包まれた状態になりました。夫は諦めて、「もう選別を止めよう、火をつけて全部焼き払えばいいよ」と言いました。
ある日約300キロを選別し終わった時、突然、「なぜいつも、姑の助けを頼りにしているのか、なぜ他人に頼らなければ生きていけないのか」と反省しました。そして、「このままではいけない!」と覚悟を決めました。
翌朝、舅は業者を連れて来ました。業者は我が家のトウモロコシを見て、すぐに買い取りを決めました。嬉しく思いながらも心配だったので、業者に状況を全部説明しました。しかし、業者は依然として買おうとしました。その時、村の同じ状況にある農家も業者を呼びに来ましたが、業者は農家らのトウモロコシを見ただけで、結局彼は、我が家のトウモロコシしか買いませんでした。業者の10トン積めるトラックに、我が家のトウモロコシ2トンだけを積んで帰りました。しかし後日、なんと彼は仕入れ単価より安い値段で我が家のトウモロコシを売ったと聞きました。私はとても申し訳なく思いました。
私は「このことはおかしい」と考えました。姑を「恨まない」と決心した時から転機が訪れ、これは心性の少々の向上に対する励みではないだろうか。その時の自分、心性がそこまで低くなっていても、師父は私を諦めていらっしゃらないのです。私は少し考え方を変えただけで、師父はすぐに私を悟らせてくださいました。なるほど、姑の普段の振る舞いは、私を高めるために師父が按排されたものではないでしょうか。
それ以来、姑への恨みを除去することを念頭に置くことにしました。それからは、姑が私の前で、また弟の家の手伝いをしたと言っても私は怒らなくなり、心は少しずつ広くなり姑の苦労を理解できるようになりました。
夫と努力して家の経済条件が良くなってからは、私は姑に300元余り(約6000円)のダウンジャケットを買ってあげました。それは今までで一番高い服だったので姑はとても感動しました。そして、弟嫁の私に対する態度も変わりました。
この数年を振り返ってみると、娘は幼稚園に入ってから私の手一つで育てられ、良好な勉強の習慣を身に付けて、小学校から中学校まで毎年、「優秀な生徒」に選ばれました。本来、この家に嫁いだ当初から私は、大法弟子の素晴らしい姿を見せるべきなのですが、修煉者としての自覚が薄くて、何年も姑とギクシャクしてしまいました。姑の冷たさは私の能力を鍛えて、依頼心を除去させました。今はさらに恨む心も取り除いて、修煉の道で、前に大きな一歩を進みました。
今、私たち夫婦の仕事は安定しており、娘は賢くてきれいで、嫁姑は仲が良いのです。生活はますます良くなり、隣人は皆羨ましく思っています。姑は私を尊敬してくれて、大家族に何かある時は、私にも意見を聞いてくるようになりました。