文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年10月21日】2001年、私は不当に留置場まで連行されました。当初は、部屋に同修が2人と5、6人の受刑者がいました。同修からは「怖がらなくていい、ここの 『教官』は厳しくない、大法や『洪吟』を暗唱することができる」と言われました。
ある劉さんという受刑者が、拘禁当初は意識が混乱していたため、看守の言うことを聞かず、手錠と足かせをかけられました。ある同修が来てから、『洪吟』を暗唱することを彼女に教えました。すると、劉さんは数日で落ち着き、あれこれとでたらめを言わなくなりました。
房長は「劉さんは元気になった、もう騒がなくなった」と看守に報告しました。「劉はどうやって良くなったのか」と看守が聞くと、房長は「法輪功学習者が彼女に毎日『洪吟』を暗唱するように教えたら、騒がなくなり、落ち着くようになりました」と述べました。看守が「本当か」と問い詰め、「本当ですよ、信じられなければ劉さんに聞いて、彼女に復唱させてみては」と房長が答えました。「それは良かった。落ち着くのであれば、暗唱し続けるように、教えてあげても大丈夫だ」と看守が言いました。
劉さんが元気になったのを見たほかの受刑者たちは、騒ぐのをやめ、次々と同修と一緒になって『洪吟』を暗唱し始めたのです。3、4日してその同修がここを離れたので、それからは私が毎日食後に、暗唱の指導を続けました。みんなはとても真面目で、私が一言言うとすぐ覚えてくれるので、暗唱すればするほど気分が良くなりました。
ある殺人犯は特に機嫌が悪く、一日中悲しげで不機嫌だったので、私は彼女に「あなたも『洪吟』を暗唱しましょう。気分が良くなり、心身ともに楽になるはず、劉さんも元気になったでしょう。大法の力は比類なく、あなたもきっと恩恵を受けますよ」と言いました。彼女は明日から暗唱すると言い、そして次の日、みんなと一緒にやるようになり、数日後、彼女の気分は良くなり、楽観的になっていました。
もう1人、シャオファンという人がいて、彼女もまた人を殺めました。彼女は読み書きができないのです。ある日、「あなたも『洪吟』を暗唱しませんか」と誘うと、彼女は「読み書きができないから、暗唱はできない」と言いました。その時、「いつかきっと頼んでくるだろう」と思ったのです。
案の定、ある日、彼女は 「お姉さん、私にも『洪吟』を教えてください」と言ってきたのです。私はいいよと頷き、そこで、「無存」を教え始めました。一文を言ったら、彼女が一文を暗唱し、午前中に最初の2文を暗唱できました。彼女は一文一文、何度も何度も丁寧に暗唱し、午前中に2文、午後にもう2文覚えました。翌日、彼女に「威德」を教えました。2日間で2つの詩を暗唱できたことがとても嬉しかったようです。
ある日、シャオファンは喚問に呼ばれ、戻ってきた彼女に、受刑者の1人が「今日もまた怖くて体が震えたんでしょう」と聞くと、彼女は「今日は全然怖くなかった」と言いました。「まさか、喚問される度にビビっていたのに、なんで今日は怖くなかったの?」とその人は半信半疑で聞きました。シャオファンは「『無存』と『威德』を歩きながら暗唱し、法廷でも暗唱したので、怖くなく、体も震えず、心がともて落ち着いたよ」と言いました。この話を聞いて、みんなも積極的に毎日『洪吟』を暗唱するようになりました。
私が20日以上も不当に留置場に拘禁されていた間、『洪吟』の72首を彼女たちに教えました。その後、誰かは分からないのですが、紙とペンを見つけて、72首の『洪吟』の詩を全部書き写したそうです。
衆生は、佛の広大な恩恵を受けています。