文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年12月23日】息子は先月の26日の夜、Twitterでニュースを見ました。それによると、中国全土の大学で中国共産党に対する抗議デモが相次ぎ、その多くは中国共産党の専横に抗議するポスターや手書きの看板を掲げているというのです。北京の一部の大学では、学生が「共産党は退陣しろ!」という政治スローガンを公然と叫びました。そして翌日の午前、息子はニュースについて感慨深げでした。
息子が言うには「10年前に理解していたはずのものが、なぜ今になってやっと理解できたのかね。皮肉なことに、3年前に香港で「反送中」(香港から犯罪人を中国大陸側への移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正に反対する運動)のデモがあった頃、北京の大学で勉強していた私は、当時もネット封鎖を突破してそのニュースを見た。そして香港人と警官の激突を見て、香港の警官を助けに行きたい、その香港人を叱りたいとさえ思ったのだ」。当時の息子は、香港の「反送中」に対する中国メディアの中傷報道を受け、過激なことをたくさん言っていて、私たち(大法弟子のこと)が国を愛していないなどと言ったりしました。それはまるで「憤青」(怒る青年)や「小粉紅」(過激な主張を繰り返す若者たち。中国の主張はどの国よりも正しいと極端な愛国主義に走り、海外を敵視した発言を続ける)でした。
それが11月26日の夜にTwitterで各地のデモの映像や写真を見た息子は「ネット上では、多くの私のような若者や私より若い人が、みんなやっと気付いたようだ。『本当に皮肉だ。我々が3年前に支持した香港の警官は今、私たちを迫害する本土の警官を応援している』と投稿している」と話しました。
幼い頃の息子は、大法小弟子でした。大法を学び、『洪吟』を写し、大法のチラシや「共産党についての九つの論評」を数え切れないほど私と一緒に配りました。高校生の時、同級生が大法について中傷した時も息子は立ち上がり、大法が良いものだと訂正しました。そこで私は息子と交流しようと思いましたが、私のことを保守的すぎると拒否されました。私は時々、息子に対して発正念をしました。というのは、この時期の生命は普通の生命ではないからです。しかも息子は、大法を学んだことがあるのです。
息子が卒業して家に帰ると、家で新唐人テレビを見ました。最初、息子は新唐人テレビを見ず、わざと避けていました。私は、食事の時間にテレビのスイッチを入れて新唐人のニュースを見ながら、こっそり息子の反応を見ていました。息子は徐々に新唐人ニュースが好きになり、1日も欠かさずに見るようになりました。新唐人ニュースは、息子が中国共産党の本質を見抜き、心変わりすることに重要な役割を果たしました。今年5月13日の前夜には、息子はネット封鎖を突破して、大法やほかに起きた事件などの海外メディアの報道を一晩中見ていました。それから息子は変わり、中国本土で起きていることを考え始め、私からの大法への迫害の実態を聞くようになりました。
新唐人の宣伝文句である「本物の情報に触れることがいかに幸せであるか」と、私は今、実感しています。
息子は、大法の真実を伝える大法弟子を拒絶していましたが、今ではすっかり大法を理解しています。ここまで十数年かかりました。ソファに座った息子は感慨深げに言いました。「お母さんみたいな大法弟子は何年も堅持してきて、本当にすごいと思っているよ」。私は涙を流しながら「この日を待ち続けて20年、あなたのような若い人たちがやっと大法のことを理解できたね。しかし、あまりにも大きな代償を払った人たちがいるのよ」と話しました。息子は心の底から「師父は偉大な精神的指導者だ」と言いました。
息子の覚醒は、中国本土の無数の若者の覚醒の縮図です。国内外の大法弟子と正義の人たちが共に努力し、様々な犠牲を払ってきた結果だと思います。師父の慈悲と偉大さに感謝します! この歴史の特別な瞬間に、師父は様々な人々に大法の真実を理解させ、救い救済を受けさせるために、さまざまな方法を用いてくださいました。佛法は無辺です! 師父のご恩は広大です!
国内外の大法弟子たちが、様々な方法で大法の真実を伝え続けていることに感謝しています。現在、大法のことを理解している正義の人たちの勇気に、私は感動しています。