文／中国の大法弟子

　【明慧日本2023年1月9日】私は比較的、顕示心がなく控え目な人間だと思っていたのですが、どうして顕示心を見つけたのでしょうか。

　ある親戚の同修は、海外の同修から噂話を聞くのが好きで、またそれを人に話すのが楽しいようです。

　噂話の伝播は人に見せびらかしたい気持ちなので、このことを見たのも偶然ではなく、きっと自分が修めるべきところがあるのだと思いました。顕示心があるかどうかを探しましたが、見つかりませんでした。ただ、見つからないからといって、持っていないわけではないので、この一節の法を暗記することにしました。

　法を暗記する過程で必ず暗記できない文があります。可笑しいと思い、それはどの文なのかをよく調べてみると、それは次の一文であることが判明しました。「こんなにたくさん学習者がいる中でも、自分がいちばん分かっており、誰よりも自分がいちばん物知りであるかのような顔をしています。本人にとってそれはもうごく当たり前のことで、無意識にやっているかも知れませ」 [1]そのなかの「本人にとってそれはもうごく当たり前のことで」 [1] 。それが見つからないのも無理はないのです。顕示心を持っていることはわかっています。ただ、それはもうごく当たり前のことになっていたので、探しても見つからなかったのです。

　法理上では理解しましたが、ただその顕示心がどこに現れるのかがわかりません。それで、自分の言動に注意を払い、顕示心があるかどうかをよく見ることにしました。

　この執着心を取り除きたいと思いながら、なかなか悟れないでいる私に、師父はある出来事を通して慈悲深く啓示を与えてくださいました。

　そのことの全貌はこうです。

　ある日、娘が洋服を買ってきて、家で見せてくれたのですが、それはとても人気のあるスタイルのカーキ色のジャケットで、私は「まあ、悪くはないですね」と言いました。私が気に入らなかったと分かった娘は、この服は「オールマッチ」で、購入したすべての服と合わせることができると言いました。私は娘の話を聞いた後「もし自分が服を買うなら、必ず新しいスタイルで、みんなと違うデザインのものを着る・・・」と言いながら、突然言うのをやめました。娘に「いつも違うものを買って、他の人とは違う自分を見せたいと思っていることは、顕示心ではないか」と聞くと、娘はそうだと答えました。続いて私は「変わったトップスを購入したため、そのトップスに合うパンツや靴などを買うことになり多くの時間を費やさなければならなかったので、顕示心のディスプレイの代償に多くの時間を費やした」と言いました。

　私はもうすぐ50歳になりますが、20年以上修煉してきました。長年、この考え方で服を買い続け、自分も良いと思い、まさかそれが顕示心の現れだとは思わなかったのです。家族同修がいなければ、気にして探すこともなかったでしょう。

　では、顕示心の根源はどこにあるのでしょうか。服を買うときに「みんなと違う」という概念を形成したのが私の認識、観念です。では、この観念はどのようにして形成したのかを、振り返ってみました。

　少女が十代の頃、みんなおしゃれをする方法を学びます。私もそうでした。私は比較的背が低いため、適切な服を現地で購入するのが難しかったのです。当時、私は洋服にとても興味があり、たくさんの洋服雑誌を購入し「XXファッション」誌を数年間購読していました。見てきたものが多い分、一般の洋服に対する感覚がなく、雑誌で変わったデザインの洋服やズボン、スカートなど、そればかり探していました。個人経営の洋服屋さんを見つけ、写真に従って、店主に作ってもらったりしていました。

　そのときから、観念が形成されました。そのような服を着ると、他の人は必然的に「その服はとてもお似合いです」と賞賛します。　街に出ると、振り返って見る人も多くなり、色欲心も出てきます。服が似合うかどうかなどは、全部顕示心によるものです。

　私にはこんなにたくさんの、人心があるのを教えてくださった師父に感謝致します。

　注：
　[1] 李洪志师父の著作：『轉法輪』