文/中国の某法輪功学習者の妹
【明慧日本2023年3月1日】私は末っ子で、順風満帆な成長過程を送り、中学校から大学まで一貫教育の学校に通い、比較的幸せな生活を送る一定の社会的地位がある人たちに囲まれていて、平穏な生活を送っていました。
1999年に江沢民が法輪功への迫害を発動した後、私の生活の静けさが壊れました。法輪功学習者である一番上の姉は、信仰を放棄しないために中国共産党(以下、中共)から何度も迫害を受けました。私は姉が修煉をやめることを望んでいました。長い物には巻かれろと言われているように、苦しみを買ってまでする愚か者はいないだろうと思いました。ただ、私は姉に「やめた方がいいよ」と一度も勧めたことがありません。と言うよりも、口にすることができませんでした。姉が法輪功を学んでから無私無我になり、健康状態も著しく改善したのを見ていたからです。
知識人でもある姉は、親族の皆が羨む家庭環境でしたが、中共の迫害により30代過ぎにすべてを失いました。単身でいつもにこにこしている姉を見て、身内もどうしようもありませんでした。法輪功は人に善を教える良いもので、中共の宣伝は偽りであり、迫害が理に叶わず、違法であることは皆が知っています。しかし、権力は中共の手中にあり、庶民は何ができるのでしょうか?!
二十数年が経ち、その間、私の心も情勢の浮き沈みに翻弄されてきました。姉が迫害される度に私も巻き込まれ、私の電話番号は今でも中共の手にあり、時々嫌がらせを受けています。姉が「逮捕されないように」と願い、その後「殺されないように」と願って、私の心はどれだけの苦痛を経験してきたか分かりません。しかし、姉を前にして、私は何が言えるでしょうか? 大法を学んでいる人は中共と戦っておらず、ただ人々に「中共という建物はもうすぐ倒れるので、そこから脱退して初めて『下敷きにされない』と伝えているだけで、何の間違いがあるのでしょうか?
2020年に疫病がやって来て、今度こそ中共が終わるのだと思いました。しかし、死んだ人の多くは庶民で、中共は依然として人に害を加え続けています。年を経るたびに、私は感覚が麻痺してしまいました。「いつになったら中共が滅亡し、いつになったら心配のない日々を送ることができるのか?」と思う中で、ついに江沢民が死に、その後、中共の高官も次々と大量に死んでいきました。
中共の滅亡を楽しみに待っていた旧正月の頃、姉から大法の師父が全人類宛てに書かれた文章『なぜ人類が存在するのか』を見せられて、呆気に取られた私は、「ああ、これが人類なのだ。複雑で変化の多い世の中にいるのは、法輪大法に出会い救われるためなのだ。すべては神が按配したもので、人間に生まれて本当に幸せなことだ」と思いました。
『なぜ人類が存在するのか』は人類の謎を解き、人類がどこにいるのか、姉の堅持もまた何のためなのかを分からせてくれました。姉によると、大法の師父は20数年前にすべてを大法弟子に話されており、大法弟子が行っているのは、ただ人を救うことであり、政治や政権とは何も関係がありません。
今の私が願っているのは、悪人たちも法輪功の真実を知り、良い人間に生まれ変わり、大きな災難を生き抜くことです。人身を持つことはあまりにも幸運なことで、それを無駄にしてはいけないからです。