文/ 王晨
【明慧日本2023年3月30日】東洋から西洋、伝統文化から現代科学と現代医学まで、生命の輪廻転生は客観的な存在であることが証明されています。生命が生まれ変わって輪廻する内在的な論理には善悪に報いるという天理があります。現世で善行を行い徳を積んだ人は、来世で福報があります。逆に今生悪行を行う人は病気、苦しみ、貧困、に見舞われ死に至ります。
以下にいくつかの小さな例を挙げます。
ブライアン・ジャメイソン博士は『前世を探す:輪廻の奥義と前世療法を探る』という本の中で、バーバラは鳥に対して生まれつきの恐怖を持っており、公共の場所に行くたびに傘をさして鳥と遭遇しないようにしなければならないと述べています。
バーバラは前世の回顧で、自分が19世紀末に米国南西部に住んでいた27歳の白人男性で、インディアン人の少女を暴行したとして被害者の家族に砂漠に投げ出されて死を待ち、最後6羽のハゲワシに啄かれて死にました。その死の悲劇は大きな鳥が彼の目を啄いたことから始まったのです。
しかし、鳥はなぜ彼の目を啄(つ)いたのでしょうか? 中世フランスにさかのぼると、彼女は当時、収監者の目をほじくり出すことを得意とする男の獄卒(ごくそつ:いわゆる地獄の鬼。閻羅人。閻魔卒。転じて、囚人を直接取り扱う下級の役人のこと)だったことが分かりました。
歴史上、信仰者への迫害は、罪がとても大きく、赦してはならないということは、東西文化において負の教訓となっています。米国の預言者エドガー・ケイシーは、交通事故で半身不随になった16歳の少年の前世を解釈したことがあります。 エドガー・ケイシーは、その少年がキリスト教の初期にローマの兵士であったこと、驕りが強く、キリスト教徒への迫害を喜んだだけでなく、キリスト教徒への迫害にも直接関与したことが見えました。
中国の北周時代の第三代皇帝である武帝・宇文邕は生前に仏法を滅ぼし、全国の仏像を破壊し、三百万の僧侶に還俗を命じました。宇文邕は死んだ後地獄に堕ちました。その後、隋の時代の隋文帝の開皇11年目、趙文昌という旧臣が突然急死した後、冥界で北周の武帝・宇文邕に会い、宇文邕は三重の枷鎖(かさ:昔、罪人をつなぐのに用いた刑具のカセと鎖)をかけられて非常に苦しんでいるのを見ました。宇文邕は旧臣の趙文昌に対して、「私の元の様々な罪はもうそろそろ償いが済みますが、仏法を滅ぼすという罪だけは、重すぎて償いきれず、今でも赦されていません。隋文帝が私のために功徳を積んでくれることを願っている、私はこの福を借りて、地獄から離れることができる」と言いました。