文/フランスの大法弟子
【明慧日本2023年5月3日】私は、メディアプロジェクトに参加しているある同修と一緒に、週末、法輪功を紹介しに行った時、師父の新しい経文「なぜ人類が存在するのか」が発表されたことを知りました。私は、師父が全人類に向け法を説かれていることに喜びを感じ、すぐに同修と経文を読み、感想を交流しました。たとえ、最も孤独な状況に置かれていても、この経文を読めば、無力感を感じることはないだろうと思いました。
執着心を見つけ、利己的な悩みをなくす
しかし数日後、師父の新しい経文がメディアに掲載されることを知った時、私の頭に浮かんだのは「いや、そんなはずはない!」という言葉でした。 落ち着いてから、なぜそう思ったのか、すぐに自分に問いかけ、内に向けて探しました。 私がこの経文を公にしたくないと思ったネガティブな理由は、「一般の人が見たら、どう思うだろうか? 彼らは理解できるだろうか 」、「彼らは大法や修煉者について、どう思うのか?」などです。特に、この経文は全人類のために書かれたものですが、私は大法弟子たちのためだけに書かれたものであってほしかったのです。
安逸を求める心や利己主義が、他の多くの執着心の中で徐々に現れ始めました。大法弟子だけが師の経文を読めればいいのにと思ったのは、自分が一般の人より非凡で、常人には理解できない超越的な情報を得ることができると感じられたからです。自分の執着心を見つけた後、これらの利己的な考えから生ずる悩みは、徐々に取り除かれていきました。
恐れや怒りを取り除き、内に向けて探すことの素晴らしさを体験することができた
この間、普段の仕事でも、大法のプロジェクトでも、さまざまな試練が次々と現れました。師父は何度も私に内面を見つめ、執着を捨て、修煉の突破口を開くように促してくださいました。 私は、自分が向き合おうとしない、恐れる心という執着心と向き合わなければならないと思いました。
師父は、「修煉者がたとえどのような情況にあっても生死の念を放下できたならば、邪悪は必ず恐れ慄いてしまいます。すべての学習者がみな、それができるのであれば、邪悪はおのずと消滅してしまうのです。皆さんはすでに相生相克の法理を知っていますが、恐れる心がなくなれば、あなたを恐れさせる要素も存在しなくなります」[1]と説かれました。
恐れる心が現れると、すぐに電気ショックや津波、地震が襲って来るような感覚を覚えます! この恐れる心が私の心臓と腹部を絞めているのが見え、私の心を満たし始めるのです。 私はそれに対抗する力がありませんでした。今こそ、恐れる心を完全に取り除く時が来たのだと思い始めた私は、私を支配し、三つのことを行うことを阻止しようとする、これらの悪魔を完全に解体すると決心しました。
私は発正念をし始めました。しかし、大きな玉のようなものが喉や心臓にしっかり張り付いていて、それを解体することができませんでした。発正念をする時、心臓がもぎ取られるような激痛が走りました。私はそれを取り除こうと決意したのですが、十分な力がないようでした。この時、私はこの恐れる心の外側が「怒り」というものに包まれているのを見ました。それも取り除くべきものでした。
この「怒り」という二つ目の執着心を見つけた直後、私の体にまた電撃のような感覚が走りました! 喉の奥で叫びたいような、狼の群れが私の周りのものを食い尽くそうとしているような、火のような、修煉の道を走る私をつまずかせようとする悪の力のようなものを感じたのです。この「怒り」を発正念で取り除いて行くうちに、タコの触手のようなものが引っ込み、私の元から去っていくのが見えました。私はようやく、執着心はどうやって解消できるのかを理解できるようになりました。
恐れる心を解消するには、まずこの怒りの執着心を取り除かなければならないと、ふと理解し、以前よりもしっかりと発正念をするようになりました。
この怒りの心を見たとき、他人の考えに迎合することを深い考えと勝手に思い込み、大法弟子の持つべき慈悲の心が欠けている自分に気づきました。
修煉し初めた頃を思い出すと、発正念をする時には腐敗したものをガソリンをかけて焼き尽くすような光景を目にし、大法弟子のような慈悲深さはまだないものの、勇敢な戦士のような自分を覚えています。
さらに内に目を向け、大法に同化する
そして、師父はもう一度私を点化し(訳注:教え感化すること)、執着を取り除くよう促されました。歯医者に行った時、親知らずが炎症を起こしていると言われました。歯の痛みはなく、少し違和感がある程度でしたが、炎症はかなり深刻だと言われました。帰宅後、「大法弟子は、どんなことがあっても真剣に取り組むべきだ」と思いました。そういえば、歯医者さんは悪い歯の根っこの治療にも時間をかけて、歯の根っこまで丁寧に掃除していたことを思い出しました。親知らずの根が長く曲がっていたので、大変な作業だったと思います。
そして、私の歯が炎症を起こしているとは気づいていなかったように、執着心を認識できなかった自分に気づきました。私はふと、師父の説法を思い出しました。「わたしには以前から分かっていることですが、一部の人は心が大法を護るところにあるのではなく、人類社会の何らかのものを護るところにあります。あなたがもし常人であるならば、わたしは反対しませんし、人類社会を守る良い人になることはもちろん良いことです。しかし、あなたは今や修煉者で、どういう基点に立って大法に対処しているのか、これは根本的な問題で、まさに、わたしが皆さんに指摘しておきたい問題でもあるのです。皆さんの修煉の中で、わたしはあらゆる方法で皆さんのすべての心をさらけ出し、根元からそれを掘り出して取り除きます」[2]
私は、これは師父の私に対する点化だと気づき、手遅れになる前に自分を正さなければいけないと思いました。私は大法弟子となり、師父に導かれていることをとても幸運に思います。私は常人社会の時流に乗ることはできないし、したくない、この世に来る時の大願成就をしたいと思います。
時間はないのです。安楽に甘んじることなく、修煉に勇猛精進しなければいけません。時間には限りがあり、無駄にすることはできません。
ここ数週間、師父は私が何をすべきかを何度も点化してくださいましたが、師父の点化に気づくことに長い時間がかかりました。それでも師父は私を見捨てず、私が本当に自分の心の奥底を見つめることを決意し、執着の根源を掘り下げることができるまで、何度も私を点化してくださったのです。
最後に、師父の詩を引用したいと思います。「功を修るに路有りて、心を徑と為す 大法は無辺、苦を舟と做す」[3]
この詩は、私の正念を強くし、大法の偉大なる威徳を感じさせてくれます。この詩を唱えることで、私は穏やかな心で、険しい道を進むことができます。私に対する限りない師父の慈悲に感謝いたします。師父はいつも私を点化してくださいました。私は過ちを犯したこともありますが、大法弟子の呼び名にふさわしい存在になりたいと思っています。私はようやく大法の法理の一部を悟りました。これからも修煉の道をしっかりと歩んでいこうと思います。
師父に感謝いたします! 法輪大法は素晴らしいです!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『精進要旨(二)』「最後の執着を取り除こう」
[2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「根を掘る」
[3] 李洪志師父の詩:『洪吟』「法輪大法」