文/李揚、景天
【明慧日本2023年8月11日】中国語の名前は、刘基(リウ・ジー。和名:劉伯温、りゅう)、字(通称)は伯温(はくおん)。元末明初(1311年7月1日〜1375年5月16日)に活躍した傑出した軍事家、政治家、文学者であり、明朝の建国の功労者であり、また中国の民間三大預言の著者でもあります。これらの三大預言とは『焼餅歌(シャオビン・ゲ)』、『金陵塔碑文(ジンリン・タ・ビウェン)』、そして『救劫碑文(ジウ・ジェ・ビウェン)』です。
刘伯温(リウ・バクウェン)の『救劫碑文』(救いの文章)はまた『陝西省太白山にある劉伯温の碑文』とも呼ばれ、地震の中で震出されたものです。この『刘伯温碑記』は陝西省太白山で見つかりましたが、20年以上前の地震で岩壁が崩れ、人々がこの碑文(註釈:石碑にほりつけた文章)を発見したのです。このような方法で現れた碑文は、非常に驚くべきことであり、さらにこの碑文には驚くべき預言が記されています。それは「亥(い)年と子(ね)年」と呼ばれる特定の年に、巨大な災難が人間界に襲い掛かるというものです。
私は、「陝西省太白山にある劉伯温の碑文」からわかったことや気づいたことを基に、私の考えをまとめましたので、縁がある方と共有したいと思います。
• 今回の疫病によって、業力が大きい悪人なら死に、善良な人なら無事に乗り越えられるでしょう。また、悪いものを捨てて、道徳にかなうものに従おうとする者も、この災難を乗り越えられるはずです。
• ある聖人が現れ、佛法大道を広く伝授します。碑文には、この聖人の名前がはっきりと記載されています。
• 未来(この疫病が終わった時)に、善良な人が生き残り、その後は人類が幸せに生活していけるでしょう。
この預言は既に一部が実現されています。以下では、預言の全文を一文ずつ解説いたします。預言の元の文言をそのままに残して、下に日本語の説明を付けています。
(1) 【天有眼,地有眼,人人都有一双眼】(中国語原文)
日本語訳:天に眼があり、地に眼がある。人々にも両眼がある。
解読:人のすべての行為について、天や地が全部記録しています。この時、すべての善と悪に対して応報がやって来る。人々は自分の目でこの災難を見る。
(2) 【天也翻,地也翻,逍遥自在乐无边】(中国語原文)
日本語訳:天が翻(ひるがえ)り、地が翻り、悠々自在に無限である。
解読:災難を乗り越えた後、天地がひっくり返らんばかりに変化する。善に報いて心を修める人なら、何の制約もなく、自由自在に楽しめる。その楽しみは無限である。
(3) 【貧者一万留一千,富者一万留二三】(中国語原文)
日本語訳:貧者の場合、1万人のうちに千人が残り、富者の場合、1万人のうち2~3人が残る。
解読:今回の災難によって、多くの人が死亡する。(富者の場合、金銭を得るために道徳は低く、悪事を働いている場合が多数を占めるため、生き残れる者はわずかになる)
(4) 【貧富若不回心转,看看死期在眼前】(中国語原文)
日本語訳:貧者も富者も、心を入れ替えなければ、死は目前である。
解読:すべての人は、心を善に向けて入れ替えなければ、淘汰される。
(5)【 平地无有五谷种,谨防四野绝人烟】(中国語原文)
日本語訳:大地に穀物はなく、周りに人影はない。
解読:疫病によって、穀物などがなくなり、人が住めなくなり、土地は広範囲にわたって荒れ果てる。
(6) 【若问瘟疫何时现,但看九冬十月间】(中国語原文)
日本語訳:疫病が現れるのは、冬の10月である。
解読:もし、疫病の出現時期を知りたいなら、初冬から見れば十分/わかりやすいです。西暦2019年10月29日は農暦(旧暦)己亥年の10月小冬であり、11月8日は農暦立冬です。武漢肺炎の最初の確認された患者は12月1日に症状が現れましたが、武漢市保健委員会が報告した最初の症例の発病日より約2週間早いのです。潜伏期間が一般的に7〜14日と推定されていることを考慮すると、最初の感染者は2019年11月に感染した可能性があります。これはウイルスの拡散がより早かったことを示しています。アメリカのジョージタウン大学医学センターの専門家ダニエル・ルシー(Daniel Lucey)氏によれば、武漢肺炎のウイルスが拡散し始めたのは、最も早くて2019年10月だったとの見解があります。
(7)【 行善之人得一見,作恶之人不得視】(中国語原文)
日本語訳:善を行う者は見ることができ、悪事を働く者は見ることができない。
解読:疫病の起源と全ての過程において、善を行う者ははっきり見える。悪事を働く人なら、たとえ死んでもわからない。
(8)【 世上有人行大善,遭了此劫不上算】(中国語原文)
日本語訳:世の中に大善を行なう人がいる。しかし、今の時期この災難に見舞われたら、とても惜しいことだ。
(9) 【还有十愁在眼前】(中国語原文)
日本語訳:まだ目の前に十の愁い(うれい)がある。
解読:疫病以外に、まだ10種類の愁いごとがある。
(10) 【一愁天下乱紛紛,二愁東西餓死人】(中国語原文)
日本語訳:一つ、天下が紛争で乱れる。二つ、世界中で餓死者が出る。
(11) 【三愁湖广遭大难,四愁各省起狼烟】(中国語原文)
日本語訳:三つ、湖南省や湖北省などの地域がまず災難に遭う。四つ、各省から狼煙(のろし)があがる。
(12) 【五愁人民不安然,六愁九冬十月间】(中国語原文)
日本語訳:五つ、人民は不安になる。六つ、冬に起こることは、人を悲しくさせます。
解読:人々は安住な生活がなくなり、庚子年の夏暦『九冬』は西暦の11月7日から立冬までの期間であり、夏暦の十月は西暦の11月15日に始まります。この期間に起こる出来事は、人々の心を悲しくさせます。
(13) 【七愁有饭无人食,八愁有人无衣穿】(中国語原文)
日本語訳:七つ、ご飯はあるが、食べる人がいない。八つ、人はいるが、衣服を着ていない。
解読:死んでいる人が多すぎて、ご飯があっても食べる人がいない。また、経済の景気が悪く、衣服さえない人もいる。
(14) 【九愁尸体无人捡,十愁难过猪鼠年】(中国語原文)
日本語訳:九つ、死体を埋葬する者はいない。十、亥(い)年と子(ね)年は難しい。
解読:死んでいる人が多すぎて、片付けて埋葬する者がいない。亥(い)年と子(ね)年には疫病だけでなく、また、いろいろな災難が現れるので、非常に難しい。
(15) 【若得过了大劫年,才算世间不老仙】(中国語原文)
日本語訳:もし、大災難の年を乗り越えれば、ようやく世間でいう長寿者になれる。
(16)【[就是铜打铁罗汉,难过七月初一十三】(中国語原文)
日本語:銅を打ち、羅漢を鋳(い)ても、7月13日(西暦8月19日から8月31日までの日々)を乗り越えるのは難しい。
(17) 【 任你金钢铁罗汉,除非善乃能保全】(中国語原文)
日本語訳:金剛の身体でできた羅漢に任せても、非を退け、善を持っていなければ安全とはいえない。
解読:この災難を乗り越えるポイントは、真の「善」である。
(18) 【谨防人人艰难过,关过天翻龙蛇年】(中国語原文)
日本語訳:人々は難から身を守り、辰年と巳年を過ぎて初めて大災難が過ぎ去る。
解読:亥(い)年と子(ね)年の災難を乗り越えて、子(ね)年から、丑(うし)年、寅(とら)年、兎(う)年の間、世間には天地を覆すほどの大きな変化が起こり、辰(たつ)年と巳(み)年になると、初めて落ち着くようになる。
(19) 【幼儿好似朱洪武】(中国語原文)
日本語:幼児は朱洪武のように。
解読:朱洪武とは、明の始祖である朱元璋(しゅげんしょう)で、年号は洪武帝(こうぶてい)である。この碑文の作者劉伯温は、朱元璋の軍師である。
幼児について、中国の伝統文化によると、十八子は一番小さい子、つまり幼児という意味がある。逆に言えば、幼児には十八子という意味合いがある。「十八子」は単純に文字として、文字当てのなぞなぞである。「十八」を組み合わせて「木」という字で、また「子」を下に付けて「李」という文字になる。つまり、幼児ということは「李」という人だ。「李」の人は明の始祖朱元璋のような「志」があるという意味である。
ここで、この時期に衆生を救い済度する聖人は、「李」という人だという意味である。
(20) 【 四川更比汉中苦】(中国語原文)
日本語:四川は漢中(中国陝西省)よりも苦しい。
解読:四川は中国共産党にとって重要な核実験基地であり、国内には大量の軍事産業が集中しています。陝西よりも自然災害や人災に苦しんでいます。
(21) 【大狮吼如雷,勝過悼百虎】(中国語原文)
日本語:大獅子(おおじし)が雷のごとく吼(ほ)え、倒して百の虎を悼(いた)む。
解読:獅子吼(ししく)とは佛家の言葉で、獅子は百獣の王のことで、獅子が吼えて百獣を恐れさせる威力にたとえている、ここでは大法が獅子吼のように広まることである。
百虎について、百は多いという意味、今の中国には偽り、悪、暴力などが盛んで多く、虎のように善良な人を迫害している。大法の威力によって、百虎が絶滅していく。
(22) 【犀牛现出尾,平地遇猛若】(中国語原文)
日本語:サイが尾を出し、平地で勇猛な獅子と出会う。
解読:中国に「犀牛望月(さいぎゅうぼうげつ;犀が月を見る)」という熟語がある。伝説によると、サイはもともと天上の神だった。罰を受けてこの世間に落とされたとされている。サイが月を見るというのは天上に戻りたいという意味である。勇猛な獅子と出会うことは、大法を広げる大師と出会って、善良な人たちは「そもそも自分が天国から人間界に降りて来た」ということを思い出し、大法を聞いて、返本帰真しようという意味である。
(23) 【若问大平年,架桥迎新主】(中国語原文)
日本語:太平の時期はいつか、橋を架けて新しい主を迎える。
解読:災難が過ぎ去ったら天下太平となり、人々は海外(橋をかけて)から来られる救世主を出迎える。
(24) 【上元甲子到,人人哈哈笑】(中国語原文)
日本語:甲子(きのえね)の年の上元(じょうげん)に至り、人々は笑っている。
解読:次の甲子年は2044年のことで、上元というのは中国旧暦の正月15日である。2044年の正月15日、その頃になると、人々は本当の幸せな生活を送っている。
(25) 【问他笑什么? 迎接新地主】(中国語原文)
日本語訳:彼らは何を喜んでいるのか? 新しい主を迎えるからである。
解読:人民の新しい主が現れる。
(26) 【 上管三尺日,夜无盗贼难】(中国語原文)
日本語訳:上は三尺の日、夜は盗賊もいなくなった。
解読:この時期になると、人々の道徳基準は高く、天人合一(てんじんごういつ)の理屈がわかっているので、夜になっても盗賊が出ない。
(27) 【虽是謀为主,主坐中央土,人民喊真主】(中国語原文)
日本語訳:謀(もう。思想、精神)が大事で、主が中央に座り、人民が真の主に向かって叫ぶ。
解読:思想や精神を通して、国家を管理する。
(28) 【銀銭是个宝,看破用不了,果然是个宝,地下裂不倒】(中国語原文)
日本語訳:お金など、実は無用だと悟った。本当の宝の場合は、地下が裂けても倒れない。
解読:道徳基準が高い社会の中で、人々は金銭を大事にせず、心を修めることを大事にすれば、どんな災難に遭っても無事である。
(29) 【七人一路走,引誘进了口 】(中国語原文)
日本語訳:七、人、一があり、口の中に弓をひく。
解読:これは文字当てのなぞなぞである。答えは「眞」(「真」の古代文字)である。上部に「七」、下部に「一」と「人」がある。「口」の中に「弓」の文字をぴたりと入れると、中部の「目」ができる。「引」の右側(縦の直線)を左側につければ、「眞」となる。
(30) 【三点加一勾 】(中国語原文)
解読:これも文字当てのなぞなぞである。答えは「忍」である。「勾」という文字を分解して、勹(つつみがまえ)に一を加えたら、「刃」になる。「勾」の中の「厶」に三点を加えれば、「心」になる。「刃」と「心」を組み合わせて「忍」になる。
(31) 【 八王二十口】(中国語原文)
解読:これも文字当てのなぞなぞである。答えは「善」である。八を逆さまにした文字が上部にあり、中部に「王」があり、下部に「廿」(にじゅう)(中国語で二十の意味)を入れ、底辺(ていへん)に「口」を加えて、「善」になる。
以上の三つの文字当てのなぞなぞは合わせて、法輪大法の「真・善・忍」という意味です。
(32)【 人人喜笑,个个平安。人人可观,个个可传。有人印送,勿取金钱】 (中国語原文)
解読:「真善忍」を好む人々は、皆喜びと平和を楽しむことができます。この「真善忍」という三つの言葉は、誰もが見ることができ、誰もが広めることができます。もし、この三つの言葉を印刷して広める場合、金銭を受け取らないでください。
(33)【 行善者可保,作悪者难逃】(中国語原文)
日本語訳:善行する人は、その善行を守り続けることができ、悪事を働く人は報いから逃れることができません。
(34) 【敬重天地神明父母,敬惜字紙五谷。謹当切記】(中国語原文)
日本語訳:天地や神々、両親を尊重し、文字や紙(法輪功の書籍)、五穀を大切にする。これらを心に刻んで忠実に守りましょう。
このような玄妙的な預言は、既に実際に起こった出来事によって、その精度が証明されています。前例のない高度な法則である『真善忍』が世界に広まる中で、多くの人々に理解してもらいたいと願っています。心を開いて『真善忍』に向き合い、道徳を高めることで、この人間界に訪れた波乱含みの重大な試練を乗り越えることができるのです。