【明慧日本2023年8月11日】(明慧記者・王英)ヨーロピアン・タイムズは7月19日、欧州宗教自由フォーラムのアーロン・ローズ会長と中国における信教の自由の迫害と人権に関するオンライン雑誌『Bitter Winter』のマルコ・レスピネッティ編集長の記事を掲載し、法輪功を迫害する者への制裁を呼びかけた。
記事では、7月20日は、現代の世界で宗教の自由に対する最も血なまぐさい迫害が発生してから24周年にあたり、このような迫害の暴力レベルは中世と同じだとした。恐ろしい迫害は未だに続いており、各国政府と市民社会は被害者を保護し、加害者を制裁する義務があるとした。
1999年、中国共産党(以下、中共)政権は法輪功への迫害を開始した。法輪功は1992年に李洪志氏によって中国で創立された。法輪功は当初、中共によって認められ、ひいては人々の健康に効果があるとして賞賛された。
法輪大法情報センターによれば、現在、5000人以上の法輪功学習者(以下、学習者)が迫害され死亡したと記録されている。最年少は品行方正で、学業成績も良かった黒龍江省の陳英さんで、わずか17歳だったが、1999年8月に亡くなった。最高齢は、朝鮮民族で元教授の安福子さんで、82歳だった。2年間拘留された後、吉林省の女子刑務所で2023年5月22日に死亡した。
法輪大法情報センターはまた、2023年1月から6月までの不当な逮捕や嫌がらせの件数を3133件と記録しており、2022年の同時期より15.7%増加した。
何十年もの間、学習者はずっと生体臓器摘出の被害者であったことを忘れてはならない。良心の囚人から臓器を強制摘出し、莫大な利益を生む中国の臓器移植闇市場の需要を満たしている。今に至るまで、このやり方は続いており、ウイグル族、チベット族、そしておそらくは他の人々にも広がっている。人々は、中共政権の大規模なDNA分析が臓器狩計画に役立っているのではないかと懸念している。
2018年と2019年、裁判官のジェフリー・ニース卿が議長を務めるロンドンの中国法廷は、中共が法輪功に対して犯した罪を詳細に記録した。
迫害24年目の今年、44カ国に在住する学習者は迫害者のリストを整理し、各国政府に提出し、迫害者の責任を追及するよう促した。また、これらの犯罪者とその家族の44カ国への入国を禁止し、彼らの海外資産を凍結するよう求めた。
明慧ネットは全世界の法輪功コミュニティが交流するためのウェブサイトで、「米国務省の政府関係者は数年前すでに、学習者が提供した資料は真実で信頼でき、表現方法が専門的で、他の団体の模範になると告知した」ことを強調した。
法輪功の被害者と生存者は、政府や国際組織に対し、自分たちに対して罪を犯した者に対して行動を起こすよう呼びかけている。彼らの責任を追及することで、法輪功への圧力を軽減し、他の宗教や少数民族のメンバーに対する類似した虐待を防ぐことができるとした。
明慧ネットに掲載された44カ国のリストには、ファイブ・アイズの全加盟国、アジア、米国、欧州の多くの国、欧州連合(EU)の全27カ国などがある。(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ポーランド、スウェーデン、ベルギー、アイルランド、オーストリア、デンマーク、ルーマニア、チェコ共和国、フィンランド、ポルトガル、ギリシャ、ハンガリー、スロバキア、ブルガリア、ルクセンブルク、クロアチア、リトアニア、スロベニア、ラトビア、エストニア、キプロス、マルタ、日本、韓国、インドネシア、スイス、ノルウェー、リヒテンシュタイン、イスラエル、メキシコ、コロンビア、チリ、ドミニカ、アルゼンチン)
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)