文／中国の大法弟子

　【明慧日本2023年8月21日】私は農村出身で教育を受けたことがない高齢の修煉者です。中共ウイルス（コロナウイルス）が拡大する中で、人々の良心を目覚めさせた経験を共有するために、同修がこの記事を書くのを手伝ってくれました。

　2020年の旧正月に中共ウイルスが発生しました。元旦、新年の挨拶に来た人々に私は法輪功迫害の実態を伝えました。翌日、私の村は封鎖されました。私は村の入り口に行き、そこに現れた人々や村に住んでいる人々に真相を明らかにしました。

　私は中国共産党とその組織から脱退した多くの人のリストをもっていました。しかし、封鎖されているため、脱退者のリストをホームページにアップロードしてくれる同修を訪ねることができなくなりました。

　私は「誰も邪魔はできない、入り口は警備されていても、私は外に出なければならないのです」と思いました。私は師父に私を加持してくださるよう頼み、警備員に見つからないように正念を発しました。

　私は電動三輪車で村の入り口に向かいました。入り口には5人ほどの警備員がいて、道路を塞ぐように旗が立てられていました。私は、「落ち着いて、彼らは私が見えないから」と自分に言い聞かせました。そして、彼らの横を通り過ぎました。私は片手でハンドルを握り、もう片方の手で遮断棒を持ち上げて、外に出ました。警備員は何もしませんでした。まるで、私のことを見てなかったようでした。

　同修の家に近づくと、巨大なレンガの山が道を塞いでいて、私の電動三輪車では通り抜けができなかったのです。レンガを取り除いて通ろうとしましたが、三輪車が動かなくなりました。

　暗くなってきて、辺りを見渡しましたが何もありません。「師父、どうか通れるようにしてください。私は同修に名簿を渡さなければなりません」と頼んでみました。そして、三輪車に乗り込み、アクセルを踏んだら、通り抜けられたのです！　本当に驚きでした。本当に不思議です。

　その同修に会ったとき、私は懐かしい家族にやっと会えたように思い涙を流しました。同修は「こんなとき、どうしたらいいのでしょうか、常人に法輪功迫害の実態を理解してほしいです」と言いました。

　家に帰っても、コロナウイルスが拡大する中、私はどうやって真相を伝えらたらいいのか、ずっと考えていました。「何もしないでいるわけにはいかないのです。村は封鎖されていますが、私は何が何でも脱出する」と思いました。

　人々は皆家にいたので、私は真相資料を人々の家の玄関先に届けることにしました。私は同修から大法に関する資料をもらい、夜中に配りました。私はまず自分の村を配布し終え、それから近隣の村に資料を配りました。

　その後、恵さん（仮名）と組んで資料を配りました。ある日、私は60枚の資料を恵さんのところに持っていったのですが、恵さんは、どうしてこんなに少ないのですか？　と聞き、私は、この資料を作ってくれた同修は、食べる暇もないほど働き詰めだったそうです。これだけたくさんの村があるのに、一軒一軒の家に届くまで、どれだけの時間がかかるでしょう。もっと多くの同修が協力してくれればと、心から思いました。やがて師父は、別の修煉者が真相資料の配布を手伝ってくれるよう按排してくださいました。その夜、恵さんと私は資料の配布に出かけました。

　ある日の夕食後、チラシを配りに行く準備をしていた私は、別室にある魔法瓶にお湯を補給する必要がありました。やかんを手に取り、キッチンを出たところでつまずき、熱湯が顔や足にかかったのです。

　私はまず考えたのは、「私は人々に真相を伝えにいくので、誰も私の邪魔をしてはいけない」顔に火傷をしたような痛みがありましたが、「心配ない」と思いました。火傷のひどい右頬に歯磨き粉を塗り、パンデミックのためマスクをつけて、恵さんの家に行きました。

　恵さんは私を見て、「あなたの顔は大丈夫ですか？」と聞いてきたので、私は「大丈夫です」と答えました。その夜、私たちはそれぞれ80部以上の冊子と『明慧週刊』の折り込みを配布しました。

　午後11時に帰宅するまで、顔の痛みはすっかり忘れていました。マスクを外そうとしましたが、濡れて顔に張り付いて外せません。マスクを引き剥がしたら、皮膚や肉がボロボロと剥がれ落ちました。あまりの激痛に、汗が服に染みました。

　翌朝、私が起きると、それを見た息子の嫁はびっくりして、息子に「早く起きて！　お母さんの顔を見て！　なんてひどいことでしょう！　顔も目も腫れ上がり、水ぶくれだらけですよ」と大きな声で息子を起こしました。

　息子は私の視力が落ちていないか確認してくれました。息子は私の顔に薬を塗ろうとしましたが、私は断りました。息子は大法の超常さを知っているので、無理に塗ろうとはしませんでした。

　嫁が娘に電話し、娘夫婦が来ました。彼らは私を医者に連れて行こうとしました。私は「病院に行く必要はないです。私は大丈夫です」と言いました。

　息子と婿は私に黙って薬を持ってきました。私は何も気にせず座っていると、息子はいつの間にか私の顔に薬を塗りたくっていました。

　翌日、私の顔全体は大きな黒いかさぶたになっていました。夕方、息子と婿に引きずられて医者に行き、かさぶたをとってもらいました。医者がかさぶたをはがすと、かさぶたの下からきれいな皮膚が出てきました。

　医者は、感染を防ぐために点滴をしようと言いました。私は「感染症にはならないです。どんな切り傷でも翌日には治ります。もう何年も薬も飲んでいませんし、注射もしたことがないので、大丈夫です」と言いました。

　医者は、「薬を飲んで点滴しなければ、感染症にかかるかもしれませんよ」と言いました。結局、力づくで膏薬を貼られてしまいました。

　翌日の夕方、子供たちが帰ってから膏薬をはがしました。翌日には顔の腫れも引きました。3日間休んだあと、恵さんと一緒に真相資料の配布に行きました。

　右の額には数日前から膿がありましたが、深刻に考えなかったです。夜はマスクと帽子をかぶって外出したので、誰にも顔を見られることはなかったです。やけどは1週間ほどで、跡形もなく治りました。

　その後、再び妨害が私に襲ってきました。手が痛くて、三輪車のハンドルが握れないのです。私は指で何とか持ちこたえ、真相資料を配り続けました。

　ある日、恵さんと私は、さらに遠くの村に行きました。その村は大きな坂の上にあり、登るのがとても大変でした。頂上まで登って振り返ると、遠くで恵さんが反対方向に進んでいるのが見えました。どこに行くのか分からなかったのですが、私は村への資料配布を終えることにしました。その日、家に帰ると午前1時近くになっていました。

　師父の加持の下で、私と恵さんは十数個の村の全世帯に資料を配り終え、他の同修たちは残りの村をカバーしました。封鎖が解除された後、私たちは法輪功迫害の実態を明らかにし、中国共産党の組織から脱退するよう説得を再開しました。そして、真実を理解した人たちに真相資料を配りました。その効果は絶大でした。

　私は、あの日、なぜ自分がやけどを負ったのか、内に向かって探しました。それは、私が心性を守ることができなかったからです。その日、私は子供たちが手伝ってくれないと責め、怒鳴り、悪口を言っていました。そのことを旧勢力に隙に乗じられ、私に干渉してきたのです。

　また、人に真相を伝えるという思いが強すぎて、自分の執着心が邪魔をするようになりました。私は外出するたびに師父に頭を下げて、「師父、私は人に真相を伝えに行きます。どうか旧勢力が私の邪魔をしませんように」とお願いしていました。

　ある日、私は恵さんと離れ離れになり、帰り道で迷子になりました。何キロか歩いても、帰り道がわからないのです。私は「このまま歩いてもどうにもならないです。そうだ、師父に聞けばいい！」と思いました。

　私は心の中で師父に尋ねました。「師父、私は道に迷いました。道を教えてください！」すると、私の心は突然晴れました。私は道なりに進み、家にたどり着きました。

　私は内に向かって探しました。その日、私はある男性に法輪功迫害の実態を伝える際に、男性が私の写真を撮ったので、急に怖くなったのです。

　師父はこう説かれました。

　「なぜなら、大法弟子は世界各地の隅々にいる世の人々が救われる唯一の希望だからです」[1]

　師父はこれまでに巨大な代償を支払ってくださり、私の僅かな苦労は大したことではありません。私は師父の説かれたことを聞き、師と法を信じる心は決して揺るぎないものです。私は、限られた時間の中で、人々に真相を伝えるために急がなければなりません。私は師父に守られていて、誰も邪魔をすることはできません。

　慈悲なる偉大な師父に感謝致します！

　注：
　[1] 李洪志師父の著作：『各地での説法十』「大紀元会議での説法」