【明慧日本2023年9月3日】(江蘇省=明慧記者)江蘇省徐州市睢寧県の法輪功学習者(以下、学習者)・楊召侠さん(60代女性)は、2017年10月27日に不当に連行され、2018年9月6日に懲役3年6カ月の不当な実刑判決を言い渡された。楊さんは常州刑務所で残酷な迫害を受け、2021年4月26日に不当な拘禁を終えた時には、痩せこけて骨ばった体になり、体重は入所時の85キロから45キロに激減し、腰、大腿骨、膝関節は常に痛みがあり、前にかがむこともしゃがむこともできず、立つこともできなくなった。
一、迫害の実態を伝え、懲役3年6カ月を宣告される
楊さんは2016年8月31日、外出して法輪功迫害の実態を人々に伝えたため、法輪功への誹謗中傷を信じた人に通報された後、睢寧県公安局の警官らに連行され、15日間拘束された。楊さんは帰宅した後も、蘇寧県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、凌城鎮派出所、王林鎮派出所の関係者による嫌がらせを受け、再び連行されそうになったため、家を離れて親戚の家に避難するしかなかった。
2017年9月、楊さんが農作物を収穫するために家に帰ると、警官らは楊さんを連行し、徐州市留置場に拘禁した。2018年9月6日、楊さんは懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡された。同年12月25日、江蘇省常州刑務所に移送された。
二、刑務所で罵る、殴打、体罰、灌食などの拷問を受ける
楊さんは常州刑務所に到着した当日、強制的に囚人服に着替えさせられ、楊さんの服はすべて処分された。処分される際、「本人の意思で処分を希望する」書類にサインをさせられた。夕方になると、楊さんと同じ日に収容された受刑者たちは入浴が許可されるも、楊さんだけが洗面用具も与えられず、シャワーを浴びることも許されなかったばかりか、廊下に立たされるという罰を受けた。
翌朝、楊さんは強制労働作業場に連れて行かれた。作業がおわり夕食後に独房にもどると、楊さんは裸足で、歯のついた幅1尺ぐらいのプラスチックの板(洗濯板に似ている)の上にしゃがむことを強要された。1時間後、楊さんの足は痺れて立てなくなり、足が痛くて地面につけることさえできなくなった。夜、楊さんは監房の通路の真ん中にある寝台に寝させられ、寝台の周りにはほとんどスペースがないため、夜中に監視役やトイレに行く受刑者にぶつけられることが多く、ぶつけられるたびに痛みで目が覚めるので、一晩中眠ることができなかった。
楊さんはしばしば立ったままの姿勢を強要され、立ったまま刑務所の規則を覚えさせられた。規則の学習は夜間に行われ、他の受刑者は1時間で済むが、楊さんは2時間学習しなければならなかった。そのため、顔は黄色くやせ細り、足は腫れて硬くなり、靴を履くことも出来なくなった。また、足の毛細血管は破裂し、出血箇所は次第に多くなるため、両足はまるで熱湯でやけどして皮膚が剥がれたようになり、真っ赤で見ていられないほどだった。
トイレも制限されていた。作業場では1日1回しかトイレに行けず、許可されなければ、無理に我慢するしかなかった。時には足をこすって尿を我慢しなければならず、腹部は膀胱が破裂しそうなほど腫れて痛かった。出てくる尿は黒砂糖の液体のようで、濁っていて濃かった。
学習者が自分の信念を放棄しない限り、他の受刑者から暴言を浴びせられ、殴られ、辱められる。「学習内容」を暗記できなければ、食事も与えられず、洗面も許されず、トイレに行くことも許されない。夏の暑い時期、楊さんは50日以上もシャワーを浴びることが許されず、髪はネチャネチャに固まり、体からは汗と悪臭が漂っていた。
拷問のイメージ図:灌食される |
学習者が断食して抗議した時、手足を椅子に縛られ、頭や肩を数人の凶暴な男性囚人に押さえつけられ、口を鉄の棒で無理やりこじ開けられ、灌食された。
拘禁されている間、楊さんは家族との面会権を剥奪され、電話も手紙も許されなかった。楊さんの子供たちは、遠くから遥々刑務所へ見舞いに訪れたが、刑務所の関係者に追い返された。
三、解放された後も身体の痛みが消えず、生活困難
2021年4月26日、楊さんは法輪功への信念を放棄せず、3年6カ月の冤罪を終えて帰宅した。
刑務所での拷問と迫害で、楊さんは痩せて骨ばかりになり、体重は85キロから45キロに激減し、胸と腹は縮んでたるみ、腰、大腿骨、膝の関節に絶え間ない痛みがあり、立つことも腰をかがめることも、しゃがむこともできなくなった。帰宅した後の楊さんの生活も非常に困難な状況にある。
現在も、常州刑務所に不当に拘禁されている学習者が多数おり、普通の人には耐えられない苦しみに耐えている。