【明慧日本2023年9月4日】(明慧記者・王英)8月18日、米国務省法制局主席次官補フィリップ・レイドロー氏は、ケビン・ケリー下院議員に書簡を送った。そのの中で、孟昭紅さんの案件、および中国共産党が法輪功と法輪功学習者に対する迫害を続けていることに深い憂慮を表明した。同氏は、「我々は中国に対し、孟昭紅さんとその他の良心の囚人を即時かつ無条件で釈放するよう求める」と述べた。
米国務省法制局主席次官補フィリップ・レイドロー氏より、ケビン・ケリー下院議員に宛てた書簡 |
以下は書簡の訳文である。
孟昭紅さんの逮捕に関するブリンケン国務長官宛の7月13日付書簡に感謝します。我々はあなたと同じように、孟さんの事件と、中国共産党が法輪功と何百万人の学習者、提唱者、人権擁護者に対して迫害を続けていることについて、深い懸念を示しています。
宗教を含む信教の自由の尊重と促進は、国務省の最優先事項です。ご承知のように、中国は、1998年に採択された「国際信教の自由法」に定義されている、信教の自由の極めて重大な侵害に参与または容認しているとして、特に懸念される国に指定されています。
ブリンケン長官が2023年5月15日に発表した最新の『国際宗教の自由報告書』の中で述べているように、「我々は、各国の政府高官との公的かつ直接的な接触する中で、個人の権利が攻撃されている国々において信教の自由を継続して提唱していきます」
我々は引き続き、志を同じくするパートナーと協力し、中国に対し、孟さんをはじめとする良心の囚人を即時かつ無条件で釈放するよう求めていきます。我々はまた、中国共産党の人権侵害に注意を向け、その責任を追及するために、情報公開、私的接触、説明責任措置など、さまざまな手段を用います。
国務省高官は、中国共産党による信教の自由の侵害について、繰り返し公の場で懸念を表明しています。2023年7月20日、国務省報道官と国際信教の自由担当大使は、中国共産党による法輪功迫害24周年に際して、法輪功学習者への支持を表明しました。
米国大使館および領事館の職員は多くの中国政府高官と定期的に会談し、中国共産党による宗教や修行団体のメンバーに対する弾圧についての懸念を表明し、宗教や信条を理由に投獄されている人々の釈放を求めています。 また、登録・未登録の宗教団体のメンバー、良心の囚人の家族、市民社会の提唱者とも定期的に会い、宗教・信仰の自由に対する米国の支持を強化しています。
我々は引き続き、孟さんとその他の法輪功学習者の釈放を確保するための我々の努力について、あなた方と関係者にお知らせしていきます。また、中国における信教の自由の尊重を促す我々の努力についても、引き続きお知らせします。
この情報がお役に立てば幸いです。 また、何かお役に立てることがありましたら、連絡をしてください。
心を込めて
フィリップ・G・レイドロー
国務省法制局主席次官補
事件の背景
孟昭紅さんの娘の丁悦さんの情報によると、河北省秦皇島市撫寧区法院(裁判所)が8月22日、孟さんに対して違法な開廷審理を行い、弁護団は合理的に無罪を弁護したが、撫寧区検察は依然として4年から5年の量刑を求刑した。この日、判決は言い渡されなかった。
弁護人は弁護の中で、この事件は刑法の犯罪の基本要件を満たしていないため、孟さんは無罪であり、検察の起訴は成立しないと述べた。検察側のいわゆる証人は、写真を見ても、法廷で孟さん本人を見ても、知らいない人と証言した。検察側は受動的になり、しばしば言葉を失ったという。