【明慧日本2023年9月22日】山東省青島市の平度市で、今年7月3日、重慶市の元校官の郝京明さん(58歳男性)を含む十数人の法輪功学習者(以下、学習者)が警察に連行された。8月2日、郝さんは逮捕令状を出された。8月18日の午前、弁護士が平度市留置場で郝さんと面会した。郝さんは自分の信念を貫いた。
重慶白市驛空軍の気象観測所の元責任者の1人である郝さんは、技術等級9級(副団級に相当)の校官で、かつて南京空軍気象大学で3年間学んだ。郝さんは内向的で控えめな性格である。
暴力的な連行
今年7月3日の午後4~5時の間に、郝さんは友人と会うために学習者・姜彩風の家に行った。郝さんは姜さんの家に入った途端、突然、二十数人の警官が網戸を蹴って破り、押し入った。警官はその場で郝さんに手錠をかけ、郝さんの家に行き、家宅捜索をした。目撃者によると、郝さんの家が十数台のパトカーに取り囲まれたという。
その日の午後、郝さんの妹は母親の家へ行き、母親と兄に手作りの蒸しパンを持って行った。しかし、妹が自宅に帰ると、母親が電話で「急いでこっちに来て」と泣きながら言った。妹は急いで実家に戻ったが、警備していた警官に「入ってはいけない」と止められた。妹は「ここは私の家なのに、どうして入ってはいけないの?」と、言い返した。
妹は実家に入って、警官がいっぱいいることと、兄が手錠をかけられた姿を見たので、涙が出て、「なぜ、兄を拘束するのですか?」と警官に聞いた。ある警官は書類を取り出して、妹にちょっと見せただけで、郝さんを連行しようとした。郝さんは従わず、家族と夜10時まで抵抗した。警官は最終的に暴力を使って郝さんを連行した。郝さんは権利を守るために弁護士を雇うよう妹に頼んだ。
警官によると、彼らは3週間前から姜さんの家の周りを見張っていて、郝さんを連行する機会を待っていたという。
2022年11月末頃、「平度公安局が郝さんを監視し、追跡している」と言ってくれた人が居たという。今回連行された十数人の学習者は、直接または間接的に郝さんと接触していた人だった。
逮捕令状
今年7月5日、郝さんは警官に留置場に入れられたが、断食して迫害に抗議した。
7月18日、平度市城関派出所の指導員・李暁安と鐘(音)という名の男性警官が郝さんを病院に連れて行き、郝さんに身体検査をさせて灌食をした。妹は電話を受けて病院に駆けつけたところ、郝さんは非常に弱っていたにもかかわらず、警官に手錠と足かせをつけられているところを見た。
その時、郝さんがいわゆる身体検査に協力しなかったので、妹の前で警官が郝さんの腕を引っ張り上げ、脅した。弱っていた郝さんは倒れそうになった。妹はすぐに警官を制止し、「私の目の前で、このような暴力を振るうなんて。もしかしたら、私たち家族が居ないところで、兄を殴ったり拷問したりしたでしょう!」と言った。郝さんは警官から強制灌食を拒んだため、口から血を吐くほどの暴力を受けたという。
610弁公室の警官もその場にいたが、「お前が協力すれば、3年の判決で済む」と言った。
8月2日、郝さんは逮捕令状を発付された。
平度市の公安関係者は、「私たちは誰も法輪功の人を迫害したくない」と言った。学習者の不法逮捕を命じたのはすべては鮑輝(新しく就任した平度市の新任警察署長)だった。
弁護士との面会
かつて郝さんの70代の母親が粉砕骨折を負った時、郝さんは母親の世話をし、法輪功の本を読んで聞かせた。2カ月足らずで、母親はすっかり良くなり、自分の身の回りのことができるようになった。家族は法輪功の素晴らしさを目の当たりにした。
現在、母親は息子の安否をとても心配している。
8月18日午前、弁護士は留置場で郝さんと面会した。
冤罪7年6カ月を受けたこと
2011年3月、郝さんは重慶市九龍坡区石橋鋪で法輪功迫害の真実を人々に伝えている際に連行され、沙坪バーの白鶴嶺留置場に拘禁された。2012年、懲役7年6カ月の不当な判決を受け、永川刑務所に収容された。
刑務所で刑務官は郝さんに「転向」させるため、睡眠を許さず、一日中掌大の椅子に座らせ、スタンガンで電気ショックも与えた。郝さんを連行した人員は郝さんの軍隊のときの同僚であり、「迫られてそうするしかなかった」と話した。軍管区の責任者は留置場に行き、郝さんに「転向」するよう説得し、「そうすれば判決を免れる」と言ったが、郝さんは自分の信念を堅持し、同意しなかったという。
2018年、刑務所から解放された郝さんは、山東省青島市の平度市の実家に戻ると、弟と妹が仕事で忙しかったため、母親の介護を引き受けた。
法輪功を学び、真・善・忍の原則に従って、より良い人になると努力している郝さんは、610弁公室の警官、司法関係者らによって、繰り返し迫害されている。 現在、郝さんは平度市留置場に拘禁されている状態である。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)