文/中国の大法弟子
【明慧日本2023年10月1日】午前10時、同修は70部近くの真相資料と大冊子、小冊子、明慧カレンダー、ネット封鎖突破案内、お守りなどを自転車に載せると、老いた妻にお茶を入れ、家を出て自転車に跨ぎます。
その同修はすでに80歳を超えており、1996年に法輪大法の修煉を始め、退役する前は上級大佐でした。
近所の人々は皆、その同修が地域で働いているただのおじいさんだと思っています。同修の妻(修煉していない)もそのように人々に伝えています。しかし、見るからにこの大きな荷物を積んで自転車を漕ぐ老人はただ者ではありません。真っ白な髪が生えているのに肌は老人とは思えないほどすべすべです。まなざしは優しく、毎日ニコニコしていて、とても80代の老人には見えません。
同修のパートナーはその自転車です。法を得てから、合わせて4台の自転車を使いました。最初は面と向かって真相を伝えに出かけたり、その後資料拠点を設置したり、同修を協調したり、いずれも自転車で移動しています。一つ前のは、真相電話をかけることで追跡され、警察に差し押さえられました。あの頃、同修はその自転車を漕いでこの古い街を隅から隅まで回り、電話で1万人以上「三退」させました。現在使っている自転車は150人民元(約3000円)で購入した中古品です。基本的に自転車はどこにでも止められるので、便利です。同修は今の自転車で周辺の町をも周り、縁のある人々に大法の情報を届けると決意しています。
今日は二つの村を回るつもりで、往復で35キロあります。道中でも資料を配ったり、常人に真相を伝えたりしなければならないので、帰宅時間は未定となります。
北の冬は非常に寒く、歩行者もあまりいません。この年配同修は自転車を漕ぎながら、できる限り通りかかるすべての常人に話しかけます。
お昼頃、ようやく一つ目の村に到着しました。様々な原因で立ち退き家屋が後を絶たず、村に残されているのはほとんど老人です。村には200近くの家屋があり、同修は1軒1軒回っていき、相手が理解するまで真相を伝えていきます。
時間がかかることなので、お昼は食べず、温かいお茶を飲んで、少し休むとまた2つ目の村へと出発します。
午後4時ごろ、同修はようやく家につきました。大事なパートナーを車庫に入れると、「お疲れ様、また明日」と言って自分も家に入ります。今日は合わせて6時間も自転車を漕いで70部余りの資料をすべて配り終え、9人「三退」させました。
その晩、同修は夢を見ました。夢の中で自分の真っ白な髪は真っ黒になり、鏡に写っている自分は20代の青年の姿をしていたのです。起き上がった同修は大いに喜び、師父からの励ましとご加護に感謝しました。