　【明慧日本2023年10月7日】湖南省郴州市の法輪功学習者・胡鳳英さん（64歳女性）は、法輪功迫害の真実を人に伝えたとして、昨年3月に警官に連行された。同年、市内の蘇仙区裁判所は胡さんに不当に懲役3年6カ月の実刑を宣告した。現在、胡さんは同省長沙女子刑務所の「厳重な警備監区」に拘禁され、強制的に「転向」させられるなどの迫害を受けている。

　胡さんは郴州市マッチ工場の定年退職者である。法輪功を学ぶ前、胡さんは脳出血で意識不明になったことがあり、その後遺症で、物事に対して子供のような考え方になってしまった。しかも、毎日薬を飲まなければならなかった。

　その後、法輪功学習者たちが胡さんに「法輪功の書籍『轉法輪』を一緒に読もう」と誘った。最初、胡さんはとてもゆっくりで、一字ずつしか読めなかったが、学習者たちは胡さんに付き添い、一緒に読み進めた。それから、胡さんは毎日『轉法輪』を読み続け、次第に速く読めるようになり、数カ月後、会話も普通にでき、知能もかなり回復し、薬を飲む必要もなくなった。胡さんの夫は妻の大きな変化を目の当たりにし、心から法輪功を称賛した。

　法輪功の恩恵を受けた胡さんは、その後、人々に自らの体験した法輪功の素晴らしさを伝えた。

　2022年3月8日、胡さんは香雪路で法輪功について人に話していたとき、北湖区派出所の警官に連行され、15日間拘留された後、郴州市留置場に移送された。3月24日、蘇仙区検察院は胡さんに逮捕状を発付した。郴州市北湖公安分局と北湖区派出所の警官3人は、その「逮捕状」を持って胡さんの家に行き、胡さんの夫に署名させた。胡さんの夫は留置場に行き、妻に着替えを送ったが、留置場側が疫病蔓延を理由に拒否した。夫は妻の健康を心配し、「妻は脳の手術を受けたことがあるので、長期間妻を拘束するのであれば、健康の問題が生じた場合、あなたたちが責任を負ってください」と話した。

　2022年下半期のある日、蘇仙区裁判所は胡さんに3年6カ月の判決を宣告し、胡さんを長沙女子刑務所に送った。家族は胡さんとの面会を求めていたが、刑務所側に胡さんが信仰を放棄しないという理由で面会や通信を拒否されたという。

　湖南省女子刑務所で多くの法輪功学習者が迫害され、死亡した。以下、その一部の事例である。

　◎湘潭市の法輪功学習者・張亜琴さん（女性）は2018年12月30日、市場で法輪功について人に話していたところを宝塔派出所の警官に連行された。その後、湘潭市裁判所により、懲役3年の判決を言い渡され、2019年8月13日、湖南省女子刑務所に送り込まれた。2020年12月12日、刑務所の迫害で、65歳で刑務所で亡くなった。

　◎湘潭県の法輪功学習者・肖美君さん（女性）は2015年5月19日夜、夫とともに湘潭県と衡陽市雁峰区の国内安全保衛部門の警官によって自宅から連行された。2016年2月18日、夫妻ともに懲役3年の不当判決を言い渡された。湖南省女子刑務所に収容された肖さんは殴打、虐待、内容不明の薬物の注射などの迫害を受けた。そのうえ、肖さんは強制灌食をされていたときに歯が抜け落ち、苦しめられて意識不明になって、病院に運ばれて救急手当を受けた。最終的に半身不随になった。2018年5月18日に出所し、自宅に帰ったが、それ以来、身の回りのことができなくなり、2020年3月2日に72歳で他界した。

　◎王伍輝さん（女性）は平江県の法輪功学習者。2008年6月28日、法輪功の資料を配布していたところ、三陽派出所の警官に連行された。その後、当局の裁判所により懲役3年の不当判決を言い渡された。刑務所で王さんは電気ショックを与えられ、殴打され、独房に監禁され、「丁」字型の椅子に座らされ、長時間立ったされ、睡眠をはく奪され、面会を許されず、奴隷労働を強いられ、吊るし上げられるなどの拷問を加えられた。その結果、王さんは全身がむくみ、高熱が続き、嘔吐、食事もできず、歩行困難などの症状が現れ、病院で尿毒症だと診断された。王さんは2010年11月に治療のため「仮釈放」となったが、2012年12月24日に61歳でこの世を去った。

　◎長沙市の法輪功学習者・李徳銀さん（女性）は2002年8月27日、民主街派出所の警官に連行された後、開福区裁判所により、懲役4年の実刑判決を言い渡され、湖南省女子刑務所に送られた。刑務所で拷問を受けた末、2006年5月25日、55歳で亡くなった。

　◎吉首市の法輪功学習者・賈翠英さん（女性）は、2001年下半期のある日、当局の裁判所により、懲役5年の判決を下され、湖南省女子刑務所に送り込まれた。刑務所に送られる前の賈さんは健康だったが、刑務所で精神的・肉体的な拷問を加えられた結果、重度の脊椎炎を患った。2004年6月に治療のため「仮釈放」されたが、同年10月20日、60歳の若さでこの世を去った。