文/中国の大法弟子
【明慧日本2023年10月7日】いま、社会のモラルは早いスピードで低下し、人々の心は悪くなり、善良さが欠如しています。 しかし、人々はなぜそうなっているかも分からず、変える力もないので、ただその流れに身を任せるしかありません。 大法弟子たちは社会の「清流」であり、私たちは法を修めて得た善性を使って、一般の人々の善性を啓発すると、それは法を実証することにもなるのです。
私は友人と一緒にリフォームの仕事をしています。ある日、友人が先にお客様のところにいきましたが、帰ってくると、そのお客様が頭を剃って一日中家で包丁を研いでいるのが気味悪いと言っていました。 翌日、私はそのお客様のところに行って、尋ねました。「一日中家で包丁を研いでいると友人に聞きましたが、何か訳がありますか? 私の友人はそんなあなたが怖くて仕事にくる勇気もないみたいですよ。私はあまり怖がらないので来ていますが」
彼は、このように言いました。「私は彼に何かをするために包丁を研いでいるのではない。 毎年年末にボートを洗わなければならないのに、今回は洗わなかった。ちょうど会社の経理が来て、それを見て、私たちを叱った。私は『私を叱るのなら殺してやる』と言って、経理とケンカをした。 それで、経理は怒って、1年分の給料を差し引くと言いました。 今年、私の給与を支払わなければ、彼の一家全員を殺してやる。 嫁は怖がって私がそうしないように、毎日私を監視している」
それを聞いたとき、私は「この件に出くわしたのは偶然ではない」と思いました。 そして、彼に師父の教えを伝えました。「私たちの師父は、この状況は前世であなたが誰かに借りがあり、今世でそれを返さなければならないケースかもしれないと話されました。 また、業力の転化の問題もあり、もし今、その人があなたから何かを得たのであれば、あなたは後でもっと多くの補償を得られるようになるでしょう」
彼は「あなたたちは法輪功を学んでいるのは知っているが、こんなことも教えられているのか。 まるでイエスに似ているような言い方だ。 私の祖母は私が8歳の時に聖書を読ませましたが、イエスも人々に良いことをしなさいと言った」と言いました。
私は「大法は人を本質から変えてくれます。 私の解析を聞いてみてください。あなたがもしその経理を殺したら、あなたの命もなくなるのではないですか? そうすると奥さんは再婚しなければならなくなるし、あなたの子供には面倒を見る父親がいなくなります。そして彼を殺したら、彼の子供や妻はどうなるのですか? それに、あなたの命は3〜4万元の価値しかありませんか? それのためにこのようなことをする価値はありません。あなたは、ただ心の中にある怒りを手放していないだけで、その怒りさえ吐き出せば良いのですよ」と言いました。
彼は「彼が金をくれるなら、彼を殺すことはしない 」と言いました。
私は「あなたに教えますが、人は優しさを最も恐れるものです。 人は優しければ優しいほど、悪を溶かすことができます」と言いました。
それを聞いて、彼は「悪をどう溶かすのか?」と聞きました。
私は「その日は、自分も飲み過ぎたと言って彼に謝ればいいです、悪いことだとわかったから直す、と言えば良いです。 家には小学生と高校生がおり、学校に通っています。妻も病気で、親にもお金が必要なので、お金がないと本当に困りますと、できるだけ彼に優しく接してみてください」と言いました。
その年の大晦日に、そのお客様はワインを2本持って私たちの家に来て「お礼を言いに来た」と言いました。 合計6万5千元のお金をその経理からもらったと言い、1万元、足りなかったが、今、その造船所では働いておらず、別の造船所で働いていますが、その造船所では年間8万元の賃金が支払われ、年末には2万元のボーナスももらえると言い、彼は大喜びでした。 私は「人に親切にしたから福が訪れたんでしょう?」と彼に言うと、彼は「本当にそうだった。それであなたにお礼を言いにきたのじゃないか」と言いました。そして、彼は法輪功迫害の事実も知り「三退」もしました。
人間はもともと善良であり、私たちが法理に基づいて、常人たちを善良な人になるよう導き、彼らが大法の法理を認めるようになれば、それは彼らに対する慈悲と救いであり、大法が常人に与えた最大の恩恵でもあります。