以下は書簡の全文の翻訳である。
中共政府による孔慶平さんの拘束について憂慮を表明するために書簡を送っています。私が有権者から受け取った情報によると、2022年10月22日、孔さんは中国遼寧省大連市で不当に拘束され、現在、大連市の姚家拘置所に収容されていますが、家族との面会は許されていません。
法輪功を修煉している孔慶平さんは、自らの信仰を平和的に実践したために不当に拘束されました。彼女が中共当局に監禁されている間の健康状態を非常に心配しています。よって、ニコラス・バーンズ駐中国大使に対し、この件を中国側に直接提起し、孔慶平さんの即時かつ無条件の釈放を要請することを強く求めます。
事件の関係者によると、2022年に拘束されて以来、孔さんは友人や家族と一切連絡が取れない状態にいます。警官は孔さんを拘留しただけでなく、彼女の家を家宅捜索し、法輪功の資料を押収しました。目撃者の証言によると、その資料は彼女の所有物ではありません。孔さんは2023年4月に裁判にかけられる前に、弁護士と一度しか会っておらず、彼女に不利な証拠はほとんどありませんでした。証拠不足のため、彼女の案件は再審のため地元当局に差し戻されました。しかし、孔慶平さんは拘留されたままとなっています。
法輪功学習者が恣意的に拘束され、人権が侵害されていることを示す十分な証拠があります。中共のこれらの行為は、国際社会から広く非難されています。この案件に対する認識を高め、このような人権侵害に対し反対姿勢を明確に示すことはとても重要です。
私の要請を考慮して頂き、ありがとうございます。中共当局と大連市司法当局に連絡し、孔慶平さんを直ちに釈放するよう、もっとも強い言葉で要請して頂ければ幸いです。ありがとうございます。
敬具
バーバラ・リー
アメリカ合衆国国会議員
背景:
法輪功学習者の孔慶平さんは2022年10月22日に中共に連行され、今も拘禁されており、家族との面会を禁止されている。
今年9月22日午前9時、孔さんの家族と弁護士は、孔さんの無実を証明できるすべての証拠を裁判所に提出した。しかしその後、裁判所は孔さんの弁護士に、大連市の甘井子区裁判所で再度審理を行うことを通知した。今回の裁判も同じく、オンラインのビデオ通話方式で行われた。裁判中、孔さんはめまいがして質問を聞き取ることができないため、弁護士は保釈を要求したが、裁判官の倪生軍に拒否された。
孔さんが大連市の姚家拘置所に収監されたばかりの時、警官は強制的に健康診断を行い、孔さんが非常にハイリスクの高血圧を患い、肺に活動性大型結節があることを家族に知らせた。弁護士は関連当局の大連市公安局沙河口支局に対し、孔さんの身体条件は拘束要件を満たしていないとして、保釈を申請したが、拒否された。
2時間近く及んだ裁判の中で、甘井子区検察院検事の紀暁慧と検事補・胡同軍は、弁護士が提出した証拠に対して字句の詮索や粗探しをし、裁判終了後もさらなる証拠があるとして、再審を求めた。
(編集責任者:李言)