【明慧日本2023年10月19日】山東省済寧市任城区の法輪功学習者・繆献民さん(81歳女性)は2023年8月8日に身柄を拘束されると、翌日済寧留置場に送られ、26日に裁判が開かれた。8月27日、繆さんは懲役2年3カ月の不当な判決を宣告され、関係者は繆さんを済南第二刑務所に送ろうとしている。
繆さんは小さい頃からひどい気管炎を患い、毎日ペニシリンを注射しなければならず、鎮咳・痰切りの甘草の錠剤を手放せずにいたが、それでも痰が多く、咳で頭まで痛くなり、特に冬はゆっくり眠れなかった。1996年から法輪功を学び始めると、気管炎だけではなく、心臓病なども治り、健康を取り戻した。また、心が広くなり、細かいことを気にしなくなった。
しかし、1999年7.20以降、中国共産党による法輪功への迫害が始まってから、繆さんは法輪功を学んでいるとの理由で何度も身柄を拘束され、家財を押収されたことがある。
2001年6月19日、繆さんはほかの学習者の自宅を訪ねた時、市中区公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)に身柄を拘束され、阜橋派出所に連行された。繆さんは手枷をかけられ、小さい鉄のケージに24時間拘束され、転向を強いられ灌食をされた。
拷問イメージ図:灌食 |
その後、繆さんは済寧市拘置所に送られた。そこで繆さんは裸にされ、しゃがまされて屈辱を与えられた。繆さんは3年の労働教養処分を科され、翌日から済南市女子労働教養所に移送された。そこでも、さらに迫害を受けていた。繆さんは、小さい腰掛けに動かずに座らせることを強制されたり、無償で労働を強いられ、1日の洗顔時間が5分で、睡眠を禁じられ、洗脳され、トイレを禁止されたり、また使用制限をされた。
2020年6月9日午前10時過ぎ、繆さんは街を歩いていた時、突然市任城公安局と自称する男性2人と女性1人に腕を捕まえられベンチに押さえつけられた。3人は「君の件はまだ終わっていないぞ」と言うので、繆さんは「何のことでしょうか? 私は法律を犯していません」と答えたが、向こうは「君は法輪功だ!」と言い、繆さんは「法輪功がどうしましたか。『真・善・忍』に従ってより良い人になることを目指すことはよくないのですか。皆がいい人になったら、国も安定するのではありませんか」と説明したが、話を止められ車に連れ込まれた。公安局に着くと、繆さんは鍵を奪われた。その後警官に取り調べられたが、迫害に協力せず6月10の夜明け1時頃に帰宅した。
2023年8月8日、繆さんは紅星西路で人々に法輪功の無実を伝えた時に身柄を拘束された。26日に開廷された日、娘は母が歩けなくなったことに気づき、暴力を振われたではないかと心配している。8月27日、繆さんは懲役2年3カ月、罰金4.000元(払っていない)の不当な判決を言い渡された。
同市任城区裁判所は2022年7月25日、宓(または秘、発音はmi)金英さんなど15人に対して不当な判決を宣告した。15人は60歳以上で2021年10月28日に不当に連行された。同じ日に済寧市においては35人の学習者が身柄を拘束された。関係者は数カ月前から電話盗聴と監視カメラで尾行を始めたという。