　【明慧日本2023年10月31日】湖北省仙桃市裁判所で10月19日、法輪功学習者・劉艷秋さんと楊冬梅さんに対する不当な裁判が行われた。仙桃市政法委員会は、法廷外でコミュニティの共産党幹部、国家安全支隊のメンバー、警察など約20人を配置し、威嚇した。私服警官が法輪功学習者（以下、学習者）を撮影しようとしたが、誰かが近づいて「何を撮影しているのか？」と尋ねると、その警官はびくびくして、すぐに電話に出るふりをした。

　楊冬梅さんに対する裁判では、家族4人、学習者2人、雇った弁護士が法廷に立ち会った。法廷のセキュリティチェックポイントでは、制服を着た男性がセキュリティスキャナーを持ち、別の男性が身分証明書の登録を求め、傍聴希望者の身分証明書を取り上げた。身分証明書を持っていない人がいて、身分証明書番号の提供だけで立ち入りできるかと尋ねると、登録担当者は「身分証明書がないと身分を確認できないため、立ち会いはできない」と言った。法廷は一般市民の傍聴を阻止するために合理的でない障壁を設けた。一方、国家安全支隊の王小剛と曾敬文はセキュリティチェックを受けずに法廷に入った。質問されると、セキュリティ担当者は、「2人は私たちの関係者で、セキュリティチェックは不要だ」と答えた。

　開廷後、セキュリティ担当の女性は法廷の秩序を乱した。女性は、静かに傍聴していた学習者2人を法廷から追い出した。質問に対して、この女性は、「裁判の履歴がある人は法廷で傍聴できない、これは法律で規定されている」とデマを言ってごまかした。女性は「法律の規定」をでっち上げ、市民の傍聴する権利を公然と侵害した。当局は、学習者の傍聴を阻止するため、コミュニティの人員に指示し、学習者たちの家族に電話をかけ、脅迫した。「次回また同じこと（傍聴）をやれば、逮捕するぞ！」と脅した。

　裁判中、検察官は以下の「証拠」を挙げたが、法廷で提示されなかった。1、携帯していた資料『慧生』、『金种子』、『明白』など数十部。2、劉艶秋さんと楊冬梅さんを拘束した音声やビデオ録音。3、証人証言1件。4、劉艶秋さんの家から押収された21冊の書籍と音楽プレーヤー。5、荆州市公安局の資料に関する意見（仙桃市が県級市で、荆州市が地級市）。これらの証拠は法廷で提示されなかった。

　法廷で裁判長・趙艶芬は、セキュリティ担当者が法廷の秩序を公然と破壊するのを黙認しただけでなく、楊冬梅さんの反省の態度を検証すると主張し、法輪功からの離脱を完全に認めるよう楊冬梅さんに何度も要求した。楊さんはその要求に従わず、法輪大法を汚すことを拒絶した。劉艶秋さんは、公安部によって定義された14種類の邪教の中に法輪功は含まれていないと語った。

　劉艶秋さんの家族が雇った正義の弁護士は次のように述べた。「法輪功は組織ではありません。法輪功の資料は思想の表現であり、法律は思想を罰することはできません。法輪功学習者は無罪で釈放されるべきです」。弁護士は、「犯罪行為とは何ですか、どの法律や行政法令に違反したのですか」と検察官に質問したが、検察官は黙っていた。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）