【明慧日本2024年1月5日】河南省南陽市社旗県の法輪功学習者・王自周さんは、2021年6月8日に自宅から同県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)の警官によって連行された。その後、唐河県裁判所から懲役3年6カ月の不当判決を言い渡された。今年10月14日、王さんは新密刑務所の迫害により、74歳で亡くなった。
王自周さん |
情報筋によると、王さんは新密刑務所第九監区に拘禁され、刑務所側から高圧的な洗脳と迫害を受けた。そのため、深刻な病気を発症し、身の回りのことができなくなった。刑務所側は王さんに治療を受けさせず、法輪功の功法を煉ることも許さず、王さんを死に追いやった。しかし、刑務所側は王さんの死を心臓発作だと主張した。連行される前の王さんは非常に健康で、心臓病を患ってはいなかった。
法輪功を修煉する前の王さんは、深刻な胃病に苦しめられ、顔色が悪く、手足に力が入らなかった。法輪功を学んでから、胃の病気が治り、顔色もよくなり、20年以上病気にかかっていなかった。しかし、1999年7.20、江沢民が法輪功迫害を引き起こしたため、王さんは頻繁に地元の派出所と県の国保の警官に嫌がらせ・連行・拘禁などの迫害をされ、2回も不当判決を受けた。
2019年7月18日午前11時ごろ、社旗県公安局の国保と饒良鎮派出所の警官は、王さんの家に押し入り、家宅捜索を行い、法輪功創始者の写真、十数冊の法輪功書籍、法輪功の資料を押収し、壁に貼られた年越しの絵画、ドアに貼られた伝統的な対句まで破った。7月22日、王さんは社旗県検察庁に逮捕状を出され、同県の留置場に送られた。その後、懲役1年の判決を言い渡された。
2021年6月8日、社旗県国保の警官が王さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行って、王さんを県の留置場に連行した。6月15日、国保と饒良鎮派出所の警官は、王さんの娘(法輪功を学んでいない)を村の委員会に呼び出した。警官は娘に、「お前の子供を孤児院に送り、お前を逮捕をしてやる」と脅迫した。6月25日、国保と饒良鎮派出所の警官は再度、王さんの家に押し入り、家宅捜索を行い、いくつかの鍵を乱暴に壊し、一部の私財と携帯電話2台を押収した。12月6日、国保の警官は再々、王さんの家に押し入り、家宅捜索し、プレーヤーなどを押収した。警官らは王さんの娘を社旗県拘留所に連行し、10日間拘束した。乳飲み子は家にいたが一晩中泣き叫んでいた。
王さんは2022年末、唐河県裁判所から懲役3年6カ月の判決を言い渡され、鄭州市の新密刑務所に送り込まれた。
王さんが拘禁されている時、派出所と国保の警官は何度も王さんの自宅に行き、王さんの家族に嫌がらせをした。王さんの妻は目が不自由で、王さんに面倒を見てもらっていた。娘は子育てをしなければならないし、息子は他の地方に出稼ぎに行っていたが、父親が判決を受けた後、家に戻って、母親の面倒を見るしかなかった。一家は、後1年ほどで釈放される王さんを心待ちにしていたが、突然、王さんが刑務所で死亡したという悲しい知らせを受け、大きなショックを受けた。
刑務所の監視ビデオによると、2023年9月、王さんはすでに病気の症状が現れ、非常に体調が悪かった。王さんは人生の最後の3日間は、非常に弱っていて、2日間食事もせず、ベッドに横たわって、時には腹部を押し、苦しい表情をし、服を脱ぐ力さえなかった。トイレに行くためには、介助が必要だが、支えてくれる人がいなかった。
10月14日午前5時に起床してから午前10時6分に息を引き取るまで、王さんは非常に衰弱している様子で、服を着替えるのも時間がかかり、苦しんでいて、点呼を受けるときには、座れず、立ち上がることもできなかった。他の人が食事をしている間、王さんは横になっていて食事をすることができず、トイレに行くにも2人に抱えられなければならない、身の回りのことが全くできなくなってしまった。しかし、刑務官はそれを放っておいた。亡くなる数分前、王さんは座ったり寝たり、絶えず体勢を変えながら苦痛の表情を浮かべていた。同じ部屋の人と刑務官は誰も気にしなかった。王さんが動かなくなって10分後、ある者が王さんを数回蹴って、反応しないことがわかった。この時点で刑務所側はやっと、王さんを病院へ搬送し、いわゆる「救急手当」を行ったが、遅すぎた。 刑務所側は家族に連絡し、家族がその夜到着すると、王さんの遺体は病院の死体安置所に安置されていた。
王さんの検死報告書には「突然の意識喪失、心臓発作、高血圧」と書かれた。しかし、刑務所側は解剖報告書をあえて遺族に渡さず、すべての書類、カルテ、解剖報告書、投薬記録、監視カメラの映像など、「機密」として、遺族に写真を撮ることを許可しなかった。
しかし、王さんは心臓病の病歴はなかった。連行される前、王さんはとても健康だったが、刑務所に拘禁され、拷問を受け、1年足らずで末期の病気になってしまった。刑務所側は王さんの死は正常なものであったと主張し、罪を覆い隠そうとした。
遺族は刑務所側に、王さんがすでに危篤状態に達していたのに、なぜ家族に知らせなかったのか、なぜ治療をしなかったのか? なぜ治療のための仮釈放にしなかったのか? なぜ刑務所で死なせたのか、などと問詰めた。
王さんの死は刑務所側の職務怠慢と生命軽視によるものである。新密刑務所はこの罪の責任を問われるだろう。