文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年1月29日】私は法輪大法が最初に広まった頃に法を得た古い修煉者です。私は人心が多かったので、修煉の道で山あり谷ありを経験してきました。幸いなことに、慈悲深い師父は私を見捨てずに、いつも私を守って下さいました。そのおかげで、私は修煉の道を順調に歩んでくることができました。
これまでの過去数年間、人々に法輪功迫害の真相を明らかにしてきた私の経験について、その一部を皆さんと共有したいと思います。
昨年の夏のある日、私は人々に法輪功迫害の真実を伝えるために出かけました。灼熱の太陽が降り注ぎ、暑くて道路には数人しかいませんでした。道端で、三輪車に座っている男性を見かけました。彼は暑さで玉の様な汗をかいていました。
私は彼の近くに行って「お兄さん、誰かを待っているのですか?」と聞きました。彼は笑顔で「はい」と言いました。私は彼に法輪大法のチラシを渡し、時間があれば読んでほしいと頼みました。彼は私に向かって「また法輪大法だ、法輪大法だ、聞きたくない」と叫びました。「あなたは中国共産党(以下、中共)に反対している、今すぐ立ち去りなさい」と言って、彼は私から顔をそむけました。
彼が中共の嘘に深く毒されて、法輪功迫害の真実を理解していないのを見て、私は静かにこう言いました。「チラシを読んで法輪大法の内容を学んでください。それはあなたを傷つけることはありませんし、代わりに、両方からの考えを知ることができます」。しかし、彼は私の話を遮って「中共は非常に優れています」と言い、その顔は怒りで歪みました。
私は立ち去ろうとしましたが、彼に申し訳ないと思い、振り返って言いました。「お兄さん、怒らないでください。怒ると、あなたの身体に悪いです。迫害の真相を聞きたいかどうかを選択するのはあなたの権利です。とても暑いので、ここに果物を置いておきます。もし誰かが、あなたに法輪大法の話をしたなら、その人の言うことを聞くべきです」。そして私は彼に果物をあげました。
すると彼は微笑んで「私は果物はいりません。チラシをください、見てみます」と言いました。それから彼は、中共とその青少年組織からの脱退の必要性を理解し同意しました。
私は彼の心の変化を嬉しく思いました。師父は、私が他人のことを第一に考えていたので、私の心性が水準に達しているのを見て、この真実を明らかにする機会を設けて下さいました。師父、ありがとうございました!
ある日、市場に行くと、田舎から来た薄汚れたおじさんが桃を売っているのを見ました。私にとって彼は見慣れない人だったので、法輪功の話を聞いてくれないかもしれないと思いました。また彼はとても臭かったので、私は彼のところに行きたくありませんでした。私は自分の人心がそう感じていることに気づき、この時、人を平等に扱うこと、人を選ぶのは慈悲ではないという師父の教えを思い出しました。
私は購入する桃を選びながら、おじさんのところに行って法輪大法について話しました。彼は私の言うことを聞かず、失礼な態度をとりました。私のこれまでの不適切な考えが、彼の救いを妨げていたことを私は知っていました。
私は5元(約100円)の桃を選びましたが、小銭は4.5元しか持っていませんでした。彼は私が小銭を持っていないことを確認すると、4.5元を払ってくれればそれでいいと言いました。私はおじさんに損をさせてはいけないと思い、代わりに 50元(約千円)紙幣を渡し、両替してもらえるかと尋ねました。彼は、その桃は自分の農場で栽培したものなので、安く売っても構わないと言いました。しかし私は、これほど暑い日に働くのは簡単なことではないし、最近の農業コストは安くはありませんと言うと、おじさんは「あなたはいい人だよ。なんていい人なんだ」と言いました。
「はい、私は法輪大法を学び、善良な人間になるよう努めています」と答えました。すると今度は、彼が私の話を聞いてくれ、私は法輪大法について話すことができました。私は自分の考えが法と合致していることを知っており、真相伝えは彼のためのものであると考えていました。私は彼の立場を考慮したので、彼は私の言うことを聞いてくれました。
ある日、私は市場で野菜を買っている中年男性を見かけ、法輪大法のチラシを渡しました。この困難な世界で平安に身を守るために、私は彼にこの本を読んでほしいと頼みました。彼の表情が変わり「なぜこのようなことをするのですか? 政府がそれを許可していないことを知っていますか?」と言いました。
彼は法輪大法の真実を明らかに知りませんでした。私はすぐに微笑んで「私は法輪大法を学んで優しくなりました。私は健康で、家族がいて幸せです。法輪功迫害は、政治運動なのです。遅かれ早かれ、法輪大法の正しさが証明されるでしょう」と話しました。すると彼は「そうだ、これは政治運動だ」と呟きました。
そして彼は突然話題を変え、私に法の勉強会に参加したことがあるか、配っていたチラシはどこで入手したのかと尋ねました。私は彼が私服警官である可能性が高いことに気づきました。しかし、たとえ警官であっても、師父は皆を救ってほしいと望んでおられるので、私の善の思いで師父が助けて下さることを願っていました。私は彼に真実を説明しましたが、彼は私の言葉を受け入れませんでした。私の慈悲心のなさによって彼を救うことができませんでした。
私はその場を去り、数歩あるいたところで彼を振り返りました。彼はまだそこに立って目を細めて私を見ていました。しかし、大法の正義が悪を抑制し、大法弟子に対して罪を犯すことはできないことを私は知っており、無事に立ち去る事ができました。師父は私のためにこの危険な状況を解決して下さいました。