【明慧日本2024年1月31日】(明慧フランス記者)1月18日正午、欧州議会はフランス・ストラスブールの本部で決議案を可決した。同決議案は、中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害を非難し、迫害の即時停止、および法輪功学習者(以下、学習者)の丁元徳さんをはじめとする不当な判決を受けたすべての学習者の釈放を求め、法輪功への迫害に責任のあるすべての人物と組織に制裁を科すよう要求した。
1月17日と18日、フランスとドイツの一部の学習者は、フランスのストラスブールにある欧州議会の前で、議会を訪れた各界の人々に中共による24年間にわたる法輪功への迫害について伝え、議員たちに中共の横暴を止めるよう訴えた。ドイツ在住の丁楽斌さんは欧州議会で自身の経験と両親が中国で受けた迫害について語った。議員たちはその場にいた学習者と直接会話を交わし、支持を示した。
1月17日と18日、学習者は欧州議会の前で迫害の停止を訴える |
1月17日の活動は、訪問者、欧州議会議員、アシスタントらがタクシーやトラムで到着する欧州議会の正面玄関で行われ、1月18日の活動は、議会の裏側にあるウィンストン・チャーチル入口付近で行われた。学習者は横断幕を掲げ、通行人に法輪功への迫害の実態を伝えた。
実態を知るために足を止める人々 |
丁楽斌さんは「法輪功への迫害停止」、「両親の釈放」と訴えた |
この2日間は、冬に入って一番寒い時期であった。学習者は霧雨、みぞれ、大雪といった厳しい冬の寒さに耐えながら、昼夜を問わず活動をやり遂げた。議会の警備員と訪問者たちは学習者の粘り強い努力に感心し、敬服の目を向けた。
イタリアの議員:私たちは終始あなたたちの味方である
イタリアの無党派の欧州議会議員ファビオ・マッシモ・カスタルド氏は、1月18日に決議が可決された後、国会議事堂を出て学習者と面会した。中共による学習者の生体臓器狩りの犯罪行為について、同氏は「国際的な調査を求めている。この問題に関して、私はすべての政府、あなたたちや他の少数民族に対するこのような行為に責任を負うすべての中国当局者に対して制裁を科すよう求めている。欧州には中国と密接な関係にある政府もあるため、これは容易なことではない。しかし、議会内では反応が非常に強く、今日、私たちは幅広い支持を得た」と述べ、学習者に継続するよう励ました。
カスタルド氏は、その場にいた学習者と会って会話を交わした |
1月17日夜、欧州議会でこの決議案に関する討論が行われた際、カスタルド氏は、中共による学習者や中国の少数民族に対する臓器売買犯罪を前にして、「我々には選択の余地がない。断固として、(中共の凶悪な行為を)明確かつ明白に非難するしかない。私たちはみな、臓器売買の犯罪行為に対する国際的な調査と、責任を負う役人や当局に対する厳しい制裁を要求するべきだ」と述べた。
彼はまた、「このような残虐行為を前にして、私たちは自らの価値観と人権を断固として守るか、それとも加担する道を選ぶかの二者択一しかない。沈黙は加担であるため、私は今晩、本議会は決して沈黙してはならないことを改めて求める! 私たちは終始、自由と生存権のために努力している人々の味方にならなければならない」と述べた。
法輪功の反迫害を支持する市民が請願書に署名する |
フランスの医学生:私は皆さんの行動を全面的に支持する!
学習者の話を注意深く聞いた後、ある医科大学生がこう言った。「独裁者によるいかなる形での迫害も禁止されるべきです。私は皆さんの行動を全面的に支持します!」
ある看護助手は、ここで学習者から法輪功への迫害の実態を聞くことができたことを喜び、帰ってから法輪功についてもっと調べてみたいと言った。
エチオピアとトーゴから来た2人のアフリカの女性もいた。学習者は彼女たちに、法輪功がトーゴに伝わって10周年を迎える記念行事が昨年トーゴで行われ、そのようなイベントはアフリカでは開催されたが、中国では禁止されていることを伝えた。彼女たちは遺憾の意を示し、迫害の実態が書かれたリーフレットを持って帰った。
オッフェンブルクから来た車やドイツから来たタクシーは、ここで車の向きを変える。その際、運転手たちはみな笑顔で学習者から資料を受け取り、タクシードライバーたちも通りかかる際、窓を開けて資料を受け取った。