中共による法輪功迫害の即時停止を求める欧州議会の決議について語る
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 【明慧日本2024年2月4日】欧州議会は1月18日、決議2024/2504(RSP)を圧倒的多数で採択した。 同案はさまざまな政党や加盟国の議員が発起したもので、法輪功学習者(以下、学習者)への迫害を直ちに停止し、中国で不当な判決を宣告された学習者の丁元徳さんを解放するよう要求している。この決議はまた、法輪功への迫害に責任のあるすべての個人および組織に対する制裁も求めている。同案は欧州委員会と加盟国政府に対し、中国共産党(以下、中共)による臓器移植の乱用と生体臓器狩りを非難するため、直ちに行動を起こすよう求めている。 決議文の内容は、EU機関、加盟国政府および議会、中共政府に送付される。

 2023年5月12日、中国山東省日照市で丁元徳さんと妻の馬瑞梅さんを含む約70人の学習者が不当に連行された。ドイツに住む息子の丁楽斌さんは、両親が連行されたことを知った後、すぐにあちこちに走り回り、国際社会に救援を求めた。10日後、母親の馬瑞梅さんは釈放されたが、父親の丁元徳さんは依然として拘束されている。11月末、中共の裁判所は丁元徳さんに対して不当な裁判を行った。家族は裁判に関する情報を一切受け取っておらず、2023年12月20日になって初めて、五蓮県裁判所は丁元徳さんに懲役3年の実刑判決を言い渡し、1万5000元の罰金の支払いを求めたことが分かった。

 明慧ネットが報道した情報の統計によると、中共による法輪功への迫害はずっと続いている。2023年、中共は「その名誉を腐らせ、その経済を断絶させ、その肉体を消滅させる」という江沢民の絶滅政策を引き続き実行し、真・善・忍を実践する学習者を弾圧し迫害した。2023年には、少なくとも1188人の中国国内の学習者が不当な判決を宣告され、209人の学習者が迫害により死亡し、6514人の学習者が連行され、嫌がらせを受けたという(3629人が連行され、2885人が嫌がらせを受けた)

 2020年から2023年までの4年間で、1万9662人の学習者が中共に連行され、少なくとも2万5831人が嫌がらせを受け、3627人が実刑判決を宣告され、600人が迫害されて死亡した。 その他、洗脳班に送られ、家宅捜索を受け、行方不明になり、強制採血され、やむを得ず家を離れたケースは本記事には含まれない。

 ある局長の悪行の一つ。中共の警官である王維緒が、黒龍江省ハルビン市公安局の副局長、局長、政法委(治安・司法などを統括する機関)書記を務めていたとき、江沢民の「肉体を消滅させる」、「打ち殺したら責任を取らず、自殺とみなす」という指令を断固として実行し、ハルビン市の各政法委、610弁公室、公安局、検察庁、裁判所、司法部門を指揮し、あらゆる邪悪な手段を用いて学習者に対して狂気じみた虐殺を実行した。王維緒の在任中、ハルビンでは少なくとも162人の学習者が迫害され死亡した。

 迫害の二つ目の実例。ハルビン工業大学の講師である王大源さん(36 歳男性)は懲役 8 年の実刑判決を宣告され、刑務所の中で致死。王大源さんはハルビン工業大学コンピューター科学技術学部の教師で、法輪功を学んでいるとして、2002年11月に連行され、数カ月間拘禁された後、ハルビン南崗裁判所により懲役8年の実刑判決を宣告され、ハルビン第一刑務所に拘禁された。 2004年4月、ハルビン第一刑務所は王大源さんに法輪功を「批判」する資料を書くよう強制し、3日間拷問した結果、王大源さんは死亡した。王大源さんが拷問されて死亡した後、刑務所当局は情報を隠蔽し、受刑者3人に殴られ死亡したと責任をなすりつけた。

 ハルビンの万家労働教養所で、警官は妊娠6、7カ月の女性学習者に法輪功の「真・善・忍」への信念を放棄させるため、学習者を空中に吊るし(3メートルの高さ)てから、ロープを急速に緩め落下させた。それからまたロープを引いて持ち上げ、再び落下させ、繰り返した。学習者は言葉では言い表せない苦痛の中で拷問を受け、流産した。さらに残酷なのは、警官は妻が拷問され、胎児が殺される様子を夫に強制的に見せたことだ。

 王維緒の在任中、162人の学習者が迫害され致死させられた。彼の学習者への迫害は非​​常に残酷なものである。上記の実例は、過去24年間にわたる中共による法輪功に対する残酷な迫害の縮図にすぎない。

 迫害を制止し、中国の人々の基本的人権を守ることが急務である。ここでは、良知と善の心を持っているすべての中国人、ならびに関連する国際機関および各界の人々に対し、中国における学習者への迫害、中共によって弾圧されている人々の状況に関心を持ち、そして邪悪な中共をできるだけ早く解体し、24年間続いている学習者への残酷な迫害を終わらせるよう呼びかける。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/26/471335.html)
 
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