【明慧日本2024年2月12日】甘粛省蘭州市の法輪功学習者・蘇安洲さん(以下、学習者)は、かつて8年間の冤罪に苦しんだ後、2022年8月に再び連行されて不当な監視下に置かれ、拷問により寝たきりになった蘇さんは、今年1月10日、無念な思いを晴らせないまま、死亡した。
蘇さんは、2002年8月に法輪大法の素晴らしさと、迫害を受けた実態を伝えるビデオ放送に参加し、その後、蘭州市城關区裁判所によって懲役10年を宣告された。蘇さんの妻と息子は中共の邪悪な迫害により次々と亡くなり、蘇さん1人だけが取り残され、不安定で誰も世話をしてくれない生活を送り、しかも常に中共当局の人員から嫌がらせを受けていた。
蘇さんは1953年生まれで、蘭州鉄路局の蘭西機務段で働いていた。蘇さん夫妻は、1997年4月に法輪大法を学び始め、その後、身体にあった様々な病気が自然に治癒し、薬に頼る日々がなくなった。
1999年7.20、中共が法輪功迫害を開始した後、蘇さん一家は家族崩壊に追い込まれた。2002年6月13日、妻・耿翠芳さんは自宅で警官らに包囲され、窮地に立たされて投身自殺をさせられた。その時、耿さんはまだ生きており、近所の人々が助けに行こうとしたが、警官らは耿さんに近づくことを許さなかった。邪悪な警官らは、耿さんの生死を気にもせず、すぐには病院に連れて行かず、耿さんの身から鍵を取り、家宅捜索を行い、通帳、指輪、宝石、一部の現金を奪い取った後、耿さんを太陽の下にさらした。午後4時、耿さんは太陽に晒されて苦しみながら、死亡した。
中共の拷問器具:鉄の椅子 |
蘇さんはテレビ放送に参加したことから、2002年9月18日に蘭州市で連行され、拷問を受けた。魏東、王平、鐘彪らが率いる悪徳警官らは、蘇さんに鉄の椅子に座るよう命じ、蘇さんを椅子に固定し、蘇さんのベルトを解いて彼の口のところを縛り、両脚を椅子の脚に固定し、両手を締め付ける鉄板に固定し、スパナを使用して鉄板のネジを緩め、手首を締め付ける鉄のリングを狭め、手首を圧迫し、手首の骨に重大な変形を引き起こした。この法西斯式の酷刑は、蘇さんに対して連続72時間(3日3晩)行われ、その結果、蘇さんの腕と手は、その後8カ月以上も感覚を失った。20日の夜、蘇さんは華林山留置場に送られた。
同年10月27日、城関区裁判所は密かに蘇安洲さん、李文明さん、魏俊仁さんなどの学習者を審判した。法廷で、7人の学習者が「法輪大法は素晴らしい! 修煉は罪ではない!」と叫んだ。午後、裁判結果が下され、蘇さんは懲役10年、李文明さんは懲役20年、魏俊仁さんと王鵬雲も懲役20年、孫照海さんは懲役19年、強小毅さんは懲役15年、劉志榮さんは懲役13年の実刑判決を下された。
蘇さんの息子・蘇炜さんは、当時未成年で、両親を失った後、放浪生活を余儀なくされ、病気にかかって肺癌に進行した。誰も面倒を見る者がおらず、治療費もなく、食事すら摂れない状態で、2006年7月末、街中で突然倒れた。親切な人が120番に電話をして病院に搬送し、蘇炜さんの従兄妹が4000元(8万3000円)を持参したが、3日後にはすべての資金が使い果たされた。その後、治療費がないまま、蘇炜さんは2006年8月4日に自宅で亡くなった。
蘇安洲さんは、刑務所で8年間にわたり残酷な拷問を経験し、体に大きな損傷を受けた。2010年1月26日に刑期を終えた蘇安洲さんは、釈放された後、頻繁に警官や地域の人員から訪ねられ、経済的苦境に立たされた。最低保障の生活しかできなかった。
2022年8月以来、蘭州市の七里河公安支局や派出所、地域の人員らは繰り返し蘇さんの家に押しかけてきて、嫌がらせを行っていた。蘇さんの健康状態が非常に悪い場合でも、中共の人員たちは監視と迫害を緩和しなかった。
2022年8月23日の夜遅く、蘭州市の七里河区政法委員会、七里河区公安支局、およびその所属の派出所、地区の行政事務所、コミュニティなどが多くの人員を動員し、蘇安洲さん、陳雪梅さん、楊麗娟さん、劉菊花さん、何影国さん、周巍さん及びその妻、李文明さん及びその家主の9人の法輪功学習者を連行した。その後、李文明さんを除き、蘇さんを含む8人が5日以内に順次解放された。裁判所は蘇さんに対して不当な判決を下そうとしたが、蘇さんの体が非常に虚弱だったため、監視居住の判決に変更された。
蘇さんは孤独で、自分で生活できず、七里河公安分局、派出所、地域の人員も蘇安洲の監視を緩和しなかった。特にコロナの期間中、自分で動けない老人が自給自足の生活を送るのは難しく、食事すらままならない状態で、誰も彼のことを気にかけなかった。コミュニティの役人たちは本来住民にサービスを提供するべきであるが、逆に法の上に立って、派出所と協力して蘇さんを脅迫し、写真を撮らせ、署名を強制した。
2022年以来、これらの中国共産党の役人はほぼ毎月、蘇さんの家に嫌がらせに訪れた。
コロナが終わった後、蘇さんの妹が遠くから北京に来て、兄を看護した。蘇さんは大変な日々を乗り越え、妹の丁寧なケアのおかげで体調が少しずつ改善した。
2023年10月20日と30日、蘭州市の七里河国保隊および市公安局の警察は再び蘇さんの家に押し寄せ、以前の迫害を続けようとして蘇さんを留置場に連行することを企てた。老人が既に寝たきりになっていることを見て、代わりに11月10日には「住宅監視」の通知書を届けた。蘇さんが住所を離れることは許されず、外出する際は報告しなければならないと通知した。通知書を配った警察はその家に妖怪がいるように感じ、慌てて通知書を蘇家の玄関先の下駄箱に投げ入れ、急いで去っていった。