【明慧日本2024年3月12日】江西省九江県の法輪功学習者・李義龍さん(54)は昨年12月、永修県裁判所から懲役10カ月の不当判決を言い渡された。判決を不服とし、李さんは控訴したが先日、九江市中級裁判所から原判決維持の結果を出されたという。
李さんは、江西省九江県涌泉郷鼓嶺村の出身である。李さんは、1998年に上海で働いていた時、体の不調のために法輪功を学び始め、1カ月後に体が回復した。その後、李さんは法輪功の教えの「真・善・忍」の基準に従って自分を要求し、上司から信頼され、同僚からも好かれた。しかし、1999年7.20、中国共産党(以下、中共)は法輪功への迫害を開始した。李さんは法輪功への信念を堅持していたため、中共当局から何度も迫害を受けた。
李さんが受けた迫害事実
ある日、李さんの勤め先所在地の派出所の警官が李さんを迫害しようとした時、李さんの会社の社長は派出所に電話し、「李義龍さんは決して悪いことはしていないし、本当に良い人です」と伝えた。しかし、警官が李さんの勤め先の工場の社長に嫌がらせをし続けた。そのため、李さんは工場の損失を心配し、2000年に仕事を辞め、上海から故郷に戻った。
2004年4月4日夜、李さんは瑞昌市で法輪功の資料を配布していたところ、同市の公安局のパトロール隊員に連行された。翌日の正午、李さんは手錠をかけられたまま公安局から脱走した。その後、610弁公室のリーダー・周佐林宛に、法輪功学習者・李義龍と署名した「善を勧める手紙」を書いた。
2009年4月14日午前、九江県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官と地元派出所の警官が結託し、李さんを自宅から連行した。当日午前9時すぎ、九江県公安局の国保と涌泉派出所の警官は白いワゴン車に乗って李さんの自宅に押し入り、李さんを引っ張って、強制的に車に乗せ、涌泉派出所に連行した。派出所で李さんは手錠をかけられ窓に繋がれた。約1時間後、瑞昌公安局の3人の警官はパトカーで、李さんを瑞昌市留置場に送った。李さんは迫害に抗議するため、断食を行ったが、7日後に瑞昌市の病院に連れて行かれ、灌食された。警官らは「好きなように拷問してもよい、だが死なせないように」と言っていた。2009年12月13日、留置場で8カ月間拘禁された李さんは帰宅した。
2022年6月16日朝、李さんは会社の寮から警官に連行され、ノートパソコン、プレーヤー、携帯電話、車、大法の書籍7冊などの私物が押収された。警官は何の法的手続きも提示せず、押収品のリストも見せなかった。警官は李さんを瑞昌市盆城派出所に連行し、鉄の椅子に手錠をかけたまま、20時間以上も尋問を行った。法輪功学習者・童銀平さんと童金平さん姉妹も同じ日に連行された。李さんと童銀平さんは身体検査で健康状態が基準に達していなので、留置場に入所しなかった。翌日の夜、「保釈」され帰宅した。童金平さんは九江市拘留所に移送された。
2023年7月、九江市瑞昌市公安局国保の警官は再び李さんを連行し、判決を下すと脅し、留置場に入れようとしたが、李さんは身体検査で基準に満たしていなかったため、入所しなかった。7月6日午前9時頃、瑞昌市国保の警官らが李さんの職場に押し入り、「昨年の案件はまだ解決されていない」と言い張り、李さんを永修県検察庁に連行した。検事・孫小燕は李さんを永修県裁判所に連れて行き、李さんに済度判決を下すと脅した。その後、李さんは九江市の病院に連れて行かれ、身体検査を受けたが、血圧が200㎜Hg以上だったため、李さんは瑞昌市留置場に入所しなかった。国保の警官は7月7日午後、李さんを解放せざるを得なかったが、「俺たちから電話があったら、すぐ来い」と脅した。
同年9月7日、瑞昌市国保の警官は李さんに電話をかけ、9月8日に永修県裁判所に行くよう告げ、「裁判を行うから、行かないなら逮捕しに行く」と脅迫した。9月8日午後、裁判所は李さんの裁判を行った。法廷で裁判長、陪審員、検察官らは名前を表示されず、裁判所から指名した弁護士がいた。李さんの妻と村の幹部は裁判を傍聴した。裁判長はその場で李さんに「三書」に署名するようと要求し、「しないと、今日の裁判を始めないし、逮捕するぞ。署名すれば、軽い刑で済む」と脅した。しかし、李さんはその要求を拒否した。李さんは法律に基づき、自分の無罪を主張したが、裁判長は李さんの話を中断させた。約2時間の裁判の後、裁判長は休廷を宣言した。李さんは法廷から離れようとしたが、裁判長に「今は退廷できない」と止められた。李さんは再び法廷に戻ったが、突然意識を失って地面に倒れ込んだ。李さんが意識を取り戻したのは、けっこう時間が経ってからだった。
12月2日、永修県裁判所は李さんの家族に案件が終了したことを通知し、裁判所に判決書を取りに来るように言った。李さんと妻は裁判所に行き、判決書を見ると、10カ月の懲役と4000元の罰金が書かれた。裁判官は李さんにサインするよう求めたが、李さんはそれを拒否し、控訴すると言った。李さんは、裁判官に、10日間の控訴期間を経た後、公安局に拘留の準備をするよう通達された。
李さんはその後、九江市中級裁判所に控訴状を提出し、濡れ衣を着せられた過程について書いた。その後、九江市検察院の検察官が李さんに会った。李さんは、瑞昌国保の警官に犯罪の証拠を捏造された経緯を話した。検察官もそれを記録した。
2023年末、瑞昌市公安局の警官は再び李さんに会い、書類に署名するよう求めた。李さんは署名を拒否し、警官の捏造事実をその場で話した。その警官は驚きながら、「どのようにして、これらを知ったのか?」と聞いて、立ち去った。
今年2月末、李さんは永修県裁判所から電話を受け、九江中級裁判所からの結果を伝えられ、「拘禁する」と言われた。
李さんは連行されるたびに、拷問を受けながらも、中共が滅亡の過程で淘汰されることを防ぐために、迫害に関与している司法関係者に、大法の真実を何度も何度も話していた。李さんは、彼らが法輪功学習者の善意を理解し、彼らと彼らの家族の命を大切にし、法輪功学習者への迫害を止めることを願っている。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)