　【明慧日本2024年3月15日】

　一、臓器ロケーター（訳注：臓器狩りのターゲットを特定するための機器）

　法輪功弾圧以降、中国国内で臓器狩りが横行している。法輪功学習者（以下、学習者）の臓器だけでは足りず、中国共産党（以下、中共）の魔の手は、若者や子供にまで伸びている。それでは、どのように目標を正確に捉えることができるのだろうか？　携帯電話による位置情報である。

　「1人1台携帯電話、小学生も例外ではなく、学習に役立ち、保護者が子供と連絡を取りやすい」というのは聞こえがいい名目である。まさに、この常に持ち歩いている携帯電話こそ、悪魔（訳注：中共）に絶好の機会を与え、ターゲットの行動範囲、行動パターン、そして正確な位置を知ることができるのである。

　ターゲットと関係する重要人物が特定されると、監視カメラの映像は、利欲に取り憑かれた幹部によって、あるいは実行犯によって犯行と同時に削除される可能性がある。方法は簡単で、録画管理者に食事を奢ったり、入浴サービスを提供するだけで、削除は完了する。

　二、教師と生徒の利益関係

　教師と生徒は皆、ウィーチャットを使っている。課題の提出、お知らせの配信、新年の挨拶など、あらゆる場面でウィーチャットが活用されている。そして、教師へのちょっとしたプレゼントやお礼も、ウィーチャット・ペイならより迅速かつスマートに送ることができる。父兄と生徒は、何も言わずとも互いの意図を暗黙のうちに理解している。

　三、家庭の親密な関係を壊してしまうもの

　いくつかの家庭の崩壊がウィーチャットの影響であるとは言い難いが、ウィーチャットのネットワークは性的な動画で溢れており、クリックは無料であり、企業はクリック数で利益を上げている。どこかのリーダー、従業員、教師、親、子供が性的な動画を見た時、お互いにそれを告げるであろうか？　明らかに告げないであろう。それなら、みんな性的なものに病んでいるのに、真面目を装っているのである。みんな、ウィーチャットは勉強にも仕事にも、あらゆる場面で便利だと言う。本当に便利なのは、家庭が壊れてしまうことに便利なのである。結婚している人たちが浮気をし離婚してしまったり、離婚していない人たちも不倫したりし、結婚していない人たちは複数の相手と性的な関係を持ち、本当のパートナーが見つからず、子供たちも小さなうちから汚されてしまい、自滅してしまったりしている。

　四、詐欺天国

　ウィーチャットは便利である。美女のアイコンを使って人とチャットしたり、イケメンのアイコンを使って人と恋愛話をしたりすれば、騙される人がたくさんいる。お金を騙し取る人もいれば、色仕掛けで騙し取る人もいる。相手の同情を利用して騙し取る人もいるし、騙すものは何でもありである。騙されたら、自分が馬鹿だったなんて、恥ずかしくて認められないのである。詐欺師の理論を持ち出して詐欺師を擁護するのは、実際には自分のメンツを守ろうとしているだけである。

　子供がウィーチャット中毒になる理由は、未成年者は自制力が弱く、環境の影響を受けやすいからである。中には、ウィーチャット中毒のあまり、子供を送り迎えの途中で置き去りにする高齢者もいるのだ！　なぜなら、ウィーチャットを見ていて、目を離した隙に、子供が走り去ってしまったからである。良い人に出会えれば子供は幸運だが、詐欺師に会ったらどうなるであろうか？　中には、料理中にウィーチャットを使う高齢者もおり、鍋を溢れさせたり、焦がしたり、火事まで起こしてしまう人もいるのである。

　社会の治安が悪いと嘆く前に、ウィーチャットがどのような影響を与えているのか考えてみるべきだ。中国人がウィーチャットに支配されていなければ、悪人はこれほど多くの精度の高い犯罪の機会を得られるであろうか？　便利さには代償が伴うものである。その代償とは、個人情報と安全、そしてウィーチャットを使わない人への差別である。