【明慧日本2024年4月14日】(明慧記者)明慧ネットが報道した情報の統計によると、2024年3月、中国の少なくとも73人の法輪功学習者(以下、学習者)が中国共産党(以下、中共)の法曹部門により不当な判決を宣告されたことが判明した。不当判決は19の省、自治区、直轄市に分布しており、吉林省13人、山東省11人、遼寧省7人、四川省6人、安徽省、北京市、黒龍江省、山西省各4人、広東省、貴州省、河北省各3人、寧夏回族自治区、陝西省、重慶市各2人、甘粛省、湖南省、天津市、雲南省、浙江省各1人となっている。中には60歳以上の年配学習者が23人おり、最高齢者は80歳以上である。
3月、中共の裁判所は学習者から総額18万3000元を強要した。これまでに、2024年1月から3月までに少なくとも250人の学習者が不当な判決を宣告されたことが判明している。
2024年3月に判明した、不当な判決を宣告された73人の刑期別人数 |
(注:刑期1~2年は1年或いは1年以上2年未満、以下は類推。また、不当判決は数カ月前または数年前に行われた可能性があるが、2024年3月に判明し、明慧ネットで報道されたもの)
一、3月、73人の不当判決が判明
2024年3月に判明した、不当判決を宣告された学習者の地域別人数統計 |
一部の迫害の実例
1、7年6カ月拘禁された元重慶少佐の郝京明さん さらに7年以上の不当判決
不当に7年6カ月拘禁された元重慶少佐で学習者の郝京明さん(58)は、2023年7月3日、故郷の山東省青島平度市で警官により不当に連行され、平度市留置場に拘禁され、濡れ衣を着せられた。情報筋によると、郝さんは懲役7年8カ月と3万元の罰金を言い渡され、平度市の学習者の趙有功さんは懲役3年6カ月と2000元の罰金を言い渡された。郝さんはすでに控訴したという。
重慶白市驛空軍の気象観測所の元責任者の1人である郝さんは、技術9級の少佐で、かつて南京空軍気象大学で3年間学び、内向的で控えめな性格である。郝さんは法輪功を学び、真・善・忍の原則に従ってより良い人を目指したが、610弁公室の人員および司法関係者らによって繰り返し迫害された。2011年3月、郝さんは重慶市九龍坡区石橋鋪で法輪功迫害の真実を人々に伝えている際に連行され、沙坪バーの白鶴嶺留置場に拘禁された。2012年、懲役7年6カ月の不当な判決を受け、永川刑務所に収容された。2018年、刑務所から解放された郝さんは、山東省青島市にある平度市の実家に戻り、母親の介護を引き受けた。
2023年7月3日の午後4~5時の間に、郝さんは友人と会うために学習者・姜彩風さんの家に行った。郝さんが姜さんの家に入った途端、突然、二十数人の警官が網戸を蹴って破り、押し入った。警官はその場で郝さんに手錠をかけ、郝さんの家に行き、家宅捜索をした。目撃者によると、郝さんの家が十数台のパトカーに取り囲まれたという。郝さんと家族は、午後10時まで警官と論争し、対峙したが、結局、郝さんは警官らに暴力的に連行された。
7月5日、郝さんは留置場に入れられた後にすぐ、即時に解放を求め、断食して迫害に抗議した。7月18日、平度市城関派出所の指導員・李暁安ともう一人の男性警官が郝さんを病院に連れて行き、郝さんに身体検査をさせて灌食をした。郝さんの妹は電話を受けて病院に駆けつけたところ、郝さんは非常に弱っていたにもかかわらず、警官に手錠と足かせをつけられているところを見た。その時、妹の前で警官が郝さんの腕を掴み、強く殴ったりして、脅迫した。8月2日、郝さんに対する逮捕状が発付された。
2、長春市の程明娟さんを含む学習者7人に不当判決
2023年に連行された長春市の7人の学習者が、現地の裁判所から不当な判決を宣告された。
程明娟さん(女性)、長春市在住。2023年9月10日午後7時ごろ、自宅に押し入った警官に連行され、現在、懲役4年の実刑判決を言い渡されたことが判明している。
劉暁華さん(女性)、延辺州図們市出身。2023年2月19日、長春市緑園区の借家から長春市公安局と二道区支局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官により連行された。2024年3月上旬、劉暁華さんが懲役 5 年6カ月の実刑判決を言い渡されたことが分かった。
呂永珍さん(女性)、遼源市出身で、長春市に在住。2023年2月20日、二道区支局国保の警官により連行され、長春市の葦子溝留置場に拘禁された。現在、呂永珍さんが懲役3年の実刑判決を受けたことが判明した。
勇賢さん(男性)、長春市九台区出身。2023年2月19日に二道区支局国保の警官により連行された。現在、勇賢さんが懲役3年6カ月の実刑判決を受けたことが判明した。
楊貴傑さん、長春市出身。2023年2月19日に二道区支局国保の警官により連行された。現在、楊貴傑さんが懲役2年6カ月の実刑判決を受けたことが判明した。
楊金鳳さん(女性)、長春市出身。2023年2月19日に二道区支局国保の警官により連行された。現在、楊金鳳さんが懲役1年6カ月の実刑判決を受けたことが判明した。
焦伝富さん(男性)、 楡樹市出身。2023年2月19日に二道区支局国保の警官により連行された。現在、焦伝富さんは有罪判決を宣告されたことが判明したが、刑期は不明である。
3、貴陽市の宋暁梅さんら3人に秘密裏に不当判決
貴陽市の学習者・宋暁梅さんと息子の李彬陽さん、陳金華さんの3人は、2023年2月16日に連行された後、拘禁され罪を着せられた。最近、3人が秘密裏に不当な判決を宣告されたことが分かった。宋暁梅さんと陳金華さんは懲役3年、李彬陽さんは懲役4年の実刑判決を宣告されたという。
2023年2月16日、宋暁梅さんの家族3人(夫と息子)、陳金華さん、劉玉蘭さんは、法輪功の資料を配布したとして清鎮市の警官らにより連行された。宋暁梅さんの夫(学習者ではない)は48時間拘束された後に釈放され、陳金華さんと李彬陽さんは清鎮市留置場に拘禁され、宋暁梅さんと劉玉蘭さんは貴陽市の三江留置場に拘禁された。
その後、陳金華さん、宋暁梅さんと息子の李彬陽さんは秘密裏に不当な裁判にかけられ、それぞれ実刑判決を宣告された。
(続く)