文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年4月24日】（前文に続く）

　交流を通じて、彼らが本当に目覚めていることを感じました。中国共産党の独裁的な悪政とその悪行、そしてその結果について理解しており、それぞれ異なる立場や役割の人々が、それぞれの深い見解を持っており、語る内容も生き生きとしていて見事でした。中には多くの善行や正しい行いに関する物語もありました。ここではその一部を同修と共有したいと思います。

　1、郷の治安総合管理弁公室の主任、元は軍隊の志願兵で、除隊後に郷政府に配属され、20年以上も司法担当として勤務してきました。昨年の初めには、郷政府から正式に治安総合管理弁主任に任命されました。

　彼は「中共はすでに社会の最下層で世論を完全に失っている。今の法律はただの飾り物で、法治は単なるお題目、外面の装飾に過ぎない。冤罪や誤判、ねつ造事件が頻発し、社会の矛盾や紛争が深刻に積み重なり、人々の不満と怒りが膨らんでいる。中共の安定維持手法は暴力的で、権利を守ろうとする人々や突発事件に対して、原因を分析して解決するのではなく、監視、封鎖、追跡、果ては拘束・監禁という乱暴なやり方を取っている。上に人脈があるか、裏口があるかによって、対応も大きく変わる。これは典型的な人間による支配であり、役人が大きければその人の言い分が通る。こうした手法はむしろ社会の矛盾を拡大し、官民関係を極端に緊張させている。『貧困脱却』『民のため』といった美名の下で、虚飾のプロジェクトを推進し、偽りの成果を演出して昇進・金儲けを図っている。多くの政策や指令、任務目標は現実離れしているが、それらは組織の評価や個人の利益と“紐づけ”られていて、下層にいくほどプレッシャーが増す。末端の幹部たちは常に神経をすり減らし、疲れ切っていて、時には嘘をついたり、偽の報告をしたりして何とか乗り切らざるを得ない。この政権は、崩壊までそう遠くはないと思う」と言いました。これは彼自身の見聞や長年の経験に基づいた総括なのです。

　私は彼にこう念を押しました。「あなたは治安総合管理弁主任の職にあるから、法輪功の件に関わることも避けられないでしょう（彼は郷に数人の修煉者がいると言っていました）。だから、絶対に法輪功に対して悪意を持ったり、悪行をしないでください！」

　彼は「その点は分かっています。法輪功は佛法で、修煉は信仰であり、よい人になるためのものです」と答えました。

　私はさらに「できればこのポジションから離れたほうがいいですね」と伝えました。彼はうなずいて賛同しました。その後間もなく、彼は本当に治安弁公室を離れ、郷内のとある村の書記に異動になりました。

　2、区の政法委副書記。この区は省都の管轄区域にあたります。ある日、友人の食事会に出席した際、彼が私の隣に座っていました。初めて会ったのですが、私が大法について話し始めると、彼は「あなたは私が以前何をしていたか知っていますか？」と聞いてきました。私は「知りません」と答えました。すると彼は「私は元々、省軍区の機関の処長でした。退役後、区の政法委副書記になり、最近退職しました。在職中は“維穏”業務の担当で、法輪功関連の対応もしていました」と言いました。私は「それなら、法輪功の実情についてよくご存知でしょう？　ぜひじっくりお話ししたいですね」と返しました。彼は頷きながら「その通りです。法輪功への迫害は、江沢民が独断でやった大罪です。そもそも江沢民という人間は、徳もなく能力もない。政権時代もまともなことを何一つしていない。そんな人物のために命を懸けて、法輪功を迫害するようなことを私はしたくありませんでした。私が“維穏”の仕事をしていたときは、主要な対象を、国が明確に指定したいわゆる“邪教”に限定していました」と言いました。私は引き続き「さすがは元・軍の処長ですね（注：そのエリアの軍関係者の中では、江沢民は人徳も才能もなく、業績も威望もない人物として知られていた）。そのような環境にあって、法輪功に善意を持って接し、悪に加担しなかったあなたの姿勢は、本当に貴重であり、大きな徳を積まれたと思います」と言いました。

　3、紀律委員会の副書記。彼は高級幹部の子息で、ある地級市の公安局内の紀律監察部門で副書記を務めていました。彼は「ある時、局内で公安が何人かの法輪功修煉者を中庭に立たせ、虐待しているのを見かけました。私は何も知らないふりをして近づき、『彼らは何者ですか？』と尋ねました。公安は『法輪功です』と答えました。そこで私は、『なんてことだ、ただの信仰じゃないか！　それでここまで人を痛めつける必要があるのか？』と言いました。すると、公安はすぐに虐待をやめました」と語りました。

　さらに彼は「私たちはこの職場にいるからこそ、国家が直面しているあらゆる重大な問題や矛盾の根本、そしてそれが解決できない本質的な原因が、政治体制にあることがよく分かっています。たとえば反腐敗運動なんて、大げさに見えるけど、実際には意味がない。腐敗は減るどころか増える一方で、対処は表面的、根本解決にはならない。同じポストの高官が、前任も腐敗、後任も腐敗。どうしてみんなそうなるのか？　体制に原因があるからでしょう？　誰が監督するのか？　誰がそれを敢えてやるのか？　体制が変わらなければ、腐敗は永遠に解決できません」と言いました。

　そして彼は私に、家庭のことも話してくれました。「息子が国内の211大学（国家重点大学）に合格したんですが、この政治体制の汚染から少しでも遠ざけたくて、将来のために思い切ってお金を多く出して海外に留学させることにしました」

　4．省政府の副部長（副廳長）。彼とは元々顔見知りでしたが、もう20年以上も会っていませんでした。今回は約6時間以上、2人きりで過ごす時間があり、久々の再会ということもあって、心を開いて多くの話題を語り合い、さまざまな問題について意見を交換しました。私は、法輪功の真相について非常に網羅的に話しました。すると彼は、自分の携帯電話に友人から送られてきた、法輪功が海外で盛大に行ったパレードの動画を見せてくれました（その時、私は携帯の安全に注意するよう勧めました）。

　彼は「自分には一つの習慣がある。知りたいことや、やろうとしていることについては、必ずその前後関係と全体像をきちんと理解した上で判断する」と言いました。そして最終的に、彼はとても喜んで本名で三退を行い、さらに「妻にも法輪功迫害の真実を伝える」と快く約束してくれました。そして縁起の良い仮名も決めてくれ、後日、奥さんの同意も得た上で、彼女も中共の団・隊から脱退しました。

　数日後、私は彼に『轉法輪』と『法輪大法　大圓満法』の書籍、そして真相をまとめたUSBメモリを届けました。彼はとても嬉しそうでした。現在、彼はすでに法輪功の修煉に入っています。

　会話の中で感じたのは、彼が中共の邪悪さについて非常に深く理解しているということでした。彼は「中共は天地を覆すような大罪を犯してきた。天に滅ぼされるのは当然だ！　避けられないだろう。今、体制の内外である程度の地位にいる人なら皆分かっている。政治・経済・軍事・外交といった国家の根幹において深刻な危機とリスクが山積しており、今の体制ではそれを立て直すことはできない」と言いました。

　さらに、現政権のやり方に対する強い嫌悪感を次のように語りました。「個人崇拝が行き過ぎていて、まるで“神を作り上げる”ような状態。目に入るもの、耳にするものはすべてそればかりだ。語り尽くせない。あらゆるメディアは一色に染まり、称賛一辺倒。大官も小官も絶えず忠誠を誓い、視察、会議、フォーラム、外遊などでは豪華絢爛な演出。世界や人類のあらゆる事柄に“指針”を示しているかのように振る舞っている。功を焦り、見かけ倒しの中途半端。資源を浪費し、巨大な“未完成の遺産”をいくつも生んだ。関連書籍も大量に出版され、数値目標として押し付けられ、多くの人が仕方なく読まされている。書店の目立つ場所にはそういった本が山積み。内容は空虚で中身がなく、役にも立たないものばかり……まるで“夢”のようだが、現実には悪夢。中共はまさに悪魔だ。みんな、できるだけ早くその崩壊を願っている」

　5．軍隊の数人の軍師級高官。彼らは身分や任務の関係で、あることははっきり話し、あることはぼかして話していましたが、内心から出た本音であることがうかがえました。

　彼らはこう語りました。「米軍を模倣したと称して軍に大改革を施し、軍区を撤廃して戦区制に変えたり、軍種部隊の編成替えを繰り返した結果、部隊の番号は変わり、栄誉と伝統も失われた。高級将校や幹部の昇進・降格・転任・摘発はまるで回転ドアのようである。結果、軍はまとまりを失い、表向きは団結しているようでも中身はバラバラで、もはや戦う力すら失っている」

　「軍全体が腐敗しきっており、表に出ているだけでも、多くの高官や将軍が職を解かれ、逮捕され、有罪判決を受けている。裏で降格や処分、呼び出しなどを受けている高官も数え切れないほどで、多すぎて公表すらできない状態だ」

　「現政権の運営の仕方や、一部の高官の死や失踪、大きな事件の裏事情についても、我々のような立場の者でも、もはや真相に触れることができない。まるで霧の中の花を眺めるように、何が何だか分からない」

　「さらに天の異象まで起こっている。無力感、失望、不安、焦燥が入り混じり、夜も眠れないことがしばしばある」

　結びの言葉

　この文章を書きながら、あらためて慈悲深く偉大な師父の広大なる佛恩に深く感銘を受けました。師父が無限のご負担を背負いながら、正法の終了を何度も先延ばしにしてくださっていることへの理解も、これまで以上に深まりました。

　大法の無限の威力と師父の慈悲なる加持がある限り、自分自身をしっかり修めていけば、人を救うことができ、さらに多くの人々を救えると私は確信しています。

　かつては、人間的な考えや心配から、体制内の人々に真相を伝えるのは難しいのではないか、伝えにくいのではないか、うまくいかなければ思いがけない困難を招くのではないかといった不安を抱いていました。しかし、実際にはそうではありませんでした。法を正す進展とともに、邪悪な要素はますます少なくなっており、体制内の人々もどんどん目覚めてきています。だからこそ、師父の教えに従い、「相手のためを思う善念」を持って真相を伝えれば、必ず良い効果が得られるのです。

　この法を正す修煉の最後の貴重な時間を、私は決して無駄にせず、いっそう精進して修煉に励み、師父が求められている「三つのこと」をしっかり行い、自らの使命を全うし、誓いを果たしていきます。

　そして同時に、世の人々(体制内のすべての人々を含む)が、天意に従い、一刻も早く目覚め、この世でもっとも貴重な機会をしっかりとつかみ、真相を理解してほしいと思っています。大法とその修煉者に善意をもって接し、善と悪を見極め、中共の組織から早く脱退し、「法輪大法は素晴らしい」「真・善・忍は素晴らしい」と心から念じることで、天の慈悲なる加護を得て、命を守り、平安を保つことができます。すべての人々が、素晴らしい未来を手に入れてくれることを、心より願っています。