文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年6月5日】2022年春のある日、私が村を通りかかったとき、泥だらけの水たまりで立ち往生しているパトカーを見ました。 多くの人が車を取り囲んでいたのですが、誰も何をすればよいのかが分かりませんでした。
派出所の所長が、年配者である私を見て「車を押すのを手伝ってほしい」と言いました。
パトカーはすでに丸1日、そこで立ち往生していたことが判明しました。 10数人の村民と、3人の警官がしばらく押したりしていましたが、どうしてもぬかるみから出ることができません。そのため、彼らは村の秘書に、建設用トレーラーとそれを牽引するクレーンを探すのを手伝ってくれるように頼んでいました。ところが、トレーラーもクレーンの金属ワイヤーが破損したため、双方の努力は依然として無駄に終わったのでした。
状況を知った私は「あなた達があらゆる手を尽くして建設用トレーラーや、クレーンを使ってもパトカーを出すことができないのなら、方法は一つしかありません」と言いました。
彼らは心配しながら「それは何なのか?」と私に尋ねました。
私は「車を押し出す唯一の方法は『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』という心からの九文字を唱えることです。全員が声を合わせて唱える必要があります」と言いました。
彼らは「わかりました! あなたが私たちを導いてください。 私たちは斉唱します!」と言いました。
所長が車に乗り、10数人の男たちがパトカーを押すことになりました。 私は大声で「一、二!」と叫ぶと、 皆が声を張り上げて「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と叫びました。
車はあっという間に、ぬかるんだ水たまりから出てきました。人々の誰もが興奮して歓声を上げました。私はこの機会を利用して、法輪功迫害の真実を彼らに伝えることにしました。
すると村の書記が、私に紙とペンを持って来させました。そして、中国共産党とその関連組織を脱退することに同意した人の名前を書き留めさせました。村民や村の書記だけでなく、警官らや、村長もが、全員実名で共産党の組織から脱退しました。
所長は、脱退したことで職を失う可能性について「将来は別の仕事を見つけるつもりです!」と冗談でこう言いました。村の秘書もこう言いました。「将来、助けが必要になったら、私を探してくださいね。 ここには全部の村人が来ていないので、2日後に来てもらえませんか。彼らも脱党するので手伝ってくれませんか?」
数日後、私が村に戻ってきたとき、数人の村人たちが私を温かく迎えてくれました。
そのうちの1人が「書記から、『年配の女性(私のこと)が来たら、あなた達は丁寧に接しなければならない』と指示を受けています」と話しました。
なんと、彼らは私に脱党に同意した60人のリストを渡しました。彼らにとって、これ以上の良いことはありません。彼らが真相を理解し、大法弟子に敬意を持って接しているのを見て、私はとてもうれしく思いました。