文/中国の大法弟子 浄心
【明慧日本2024年7月2日】私は教師です。1997年から法輪功を修煉して、既に27年が経ちました。母は病気を治すために法輪功を学びはじめ、修煉しています。私も母と一緒に、法輪功の主な書籍である『轉法輪』を読むうちに同じ修煉に入りました。最初に『轉法輪』の、「この宇宙の最も根本的な特性は真・善・忍で、これこそが佛法の最高の体現であり、最も根本的な佛法なのです」というところを読み、とても素晴らしいと感じ、「なるほど、宇宙の特性は『真・善・忍』だ」と、目から鱗が落ちるような感覚でした。
私は、子供の頃から本を読むのが好きで、古今東西の名作をたくさん読んできました。雨の日も雪の日も、布団の中で本を読むのはとても心地よいことです。しかし、どんなに好きな本でも、一度読んだら、一定期間内にすぐに二度目を読む気になれず、好きな文学作品を読んで感慨深く心が乱れ、落ち着かないことがよくありました。
一方、『轉法輪』は本当に不思議な本で、27年もの間、何回読み返したか分かりませんが、一度も飽きることなく、常に新鮮感があり、読むたびに心が洗われ、自分自身が浄化されています。これは宇宙の法則であり、李洪志師父の弟子になれること、師父が伝授してくださった法理を読むことは、私の人生で最も幸運で幸せなことです。
一、トラブルの中で自分の心を修める
職場の同僚たちと私の間で長期間の対立を経験しました。表面的には、彼女たちに問題があり、不正な手段を使って、不道徳なことを働いたのです。争いを好まない私は結局、巻き込まれてしまいました。
対立は7年続きました。ある日、非常に悔しく感じた時、息子に「お母さんは何も悪くない」と言ったことがあります。予想外に息子は怒って「あなたは悪くない、悪くない! あなたの修煉を成し遂げるために、彼らはそういう態度をする役割になったんだと思うよ」と言ったのです。そう言われても、その時の私は心性が低く、表面的に正しいかどうかだけに気を奪われて、師父が私の成長を促すために息子の口を借りて伝えてくださったのだと知りながらも、納得できませんでした。
私は修煉する前から誠実で、仕事に一生懸命に取り組んできました。修煉してからは道德がより一層向上し、労働規則を守り、不正はせず、金銭に執着がないため賄賂を受け取らず、嘘をつかず、正直に生きています。自分の道德の高さに自信を持ち、同僚との対立に対して最初は耐えて無視をしていたのですが、とうとう彼女たちがやり過ぎたと思い、しっかりと反撃しました。
初めは、彼女たちから投げられた侮辱的な言葉に対して、表面上は耐えていますが、実は怒っていて、心の中では同等に言い返していました。徐々に彼女たちの言葉は、自分の心の中にあるどんな執着に触れたのかを考えるようになりました。初めは彼女たちの卑劣さを見下していましたが、後になって彼女たち一人一人の生きるための苦労や、現実の中で堕落してきた道徳水準を見て、同情するようになりました。
やっと、自分の傲慢さや相手への思いやりのなさに気づきました。そこに辿り着くまでは長いプロセスでした。怒り、不平、憎しみ、涙をこらえる忍耐、反撃、忍耐、耐えきれずに反撃、心性を保てなかったことに後悔するなどを繰り返してきました。今、心から彼女たちに感謝しています。師父はこれらの対立を利用して私に自分の執着を見つけさせ、成長させてくださいました。その過程で、闘争心、嫉妬心、人を見下す心、恨み、性格が強い、面子を重んじる心、やられたら必ずやり返したい心、根に持つ心、自分が正しいと思う心、傲慢さなど、私は様々な執着心を見つけ出しました。私に法理を教え、天に上る梯子を与えてくださり、「真・善・忍」に同化し、良い人間になるよう導いてくださった師父に感謝しています。
二、師父と法を信じれば、困難を乗り越えられる
法輪功への迫害が長年にわたり続いている中、私は何度も尋問され、職を失う脅威にさらされました。区の教育委員会、校長、共産党書記が私を呼び出して事情を聞いたこと、公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、派出所、政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、居住地の町内会が合同調査団を組んで、私を捕えようとして学校に来たこともありますが、師父のご加護のおかげで、毎回、無事に乗り越えてきました。
これまでの試練を振り返ると、こんな感想があります。私たち自身が持つ業力、除去していない人心、旧勢力からの迫害が我々に多くの妨害をもたらします。しかし、師父の指導に従い、内に向けて探し、師父と大法を信じて、執着を除去さえできれば、きっと妨害を乗り越えることができます。
20年ほど前のことですが、授業で法輪功の良さについて話したため、理解していない生徒に告発されました。その結果、教育局と公安局が調査団を組んで学校に来て、私は事の経緯や自分の認識を書くよう言われて、処分の結果を待つことになりました。ちょうどその時、地元の教育界は風紀を取り締まる行動を進めており、公文に「法輪功を行うのを禁止する」と明記して、法輪功を修煉する人は解雇される可能性がありました。その時の私は、まだ若くて学校に就職して間もなく、離婚したばかりで、幼い子を持つシングルマザーでした。非常に苦しい時期で、帰宅するバスの中で、涙が止まりませんでした。大法を諦めたくない一方で、仕事を失ったら生活が成り立たなくなることを心配しました。最悪の場合、南方へ行って出稼ぎすることも考えました。夜は眠れず、師父にお茶を捧げ、師父の写真に向かって「この度は真を貫き、心に反することは言わず、行いません」と誓いました(この前、学校では法輪功を修煉する人を調べた際、心に反して『轉法輪』一冊を上納したことがあります)。その言葉を終えると、腹部で法輪が速く回転するのを感じました。
数日後、私は共産党の書記に対して、「どんな保証(法輪功の修煉を放棄させるために、強制的に書かせる書類)も書かない。教師として不適切なことは何もしておらず、不適切な発言もしていない」と答えました。本心からそう思いました。授業で生徒に真実、善良、忍耐、寛容を教えることは正しいことだと信じています。翌日、上司から「問題は解決した、調査団は帰った」と教えられました。
その後の迫害は、前例を見ないほど厳しいものでした。公安方面は私がもう修煉をしていないと思っていましたが、ある偶然の出来事で、私がまだ修煉を続けていることが発覚しました。政法委員会と公安局が私の調査を始めました。家族は非常に心配し、彼らに法輪功を続けているかどうかを尋ねられる時、やっていないと言うのか、または曖昧な返答をするようにと私に勧めました。そうしなければ、停職される可能性もあるのです。
(続く)
(明慧ネット第24回世界法輪大法デーの入選文章)