【明慧日本2024年7月2日】遼寧省撫順市の法輪功学習者・呂慶さん(54)は2023年10月19日、自宅のマンション前で東洲公安支局の国保と東洲派出所の警官らによって不当に連行され、自宅の家宅捜索をされた。そして、撫順南溝留置場に拘留された。今年5月16日、撫順東洲裁判所は留置場で開廷した。最近、家族は東洲区裁判所から判決を受け取り、呂さんに対して4年6カ月の懲役と1万8千元(約36万円)の罰金が科された。呂さんは現在、控訴中である。
呂さんは2023年10月19日午後2時に電動バイクで帰宅する際、自宅のマンション前で東洲公安支局の国保と東洲派出所の警官らによって連行された。警官らは直ちに上の階に行き、5、6人の警官らが彼の家に侵入して不法に家宅捜索を行い、家の中を荒らした。呂さんは撫順南溝留置場に拘留されている。
東洲派出所の警察官・年邦赫が録画機を持ち、一枚の紙切れを見せて「これは呂慶が印刷したものではないか?」と家族に尋ねた。国保大隊長・張愛群は「ちゃんと話さないと、お前も連行するぞ」と脅した。2016年、呂さんは自宅で目隠しされて連行され、家族も連行されて1カ月間拘留された。今回も、家族は派出所に行くよう強要され、仕方なく行くと、張愛群は「証人」になるか「容疑者」のどちらかを選べと脅迫した。
警官らは、呂さんを陥れるために証拠を捏造し、白紙に署名と指紋を家族に押させた。家族は「この後ろの3枚の紙に何も書かれていないので、サインできません」と言ったが、警官は「書き漏らしたものがあったら、あなたたちが戻らなくてもこっちが補えるから」と答えた。家族は深く考えずに指紋を押してしまった。
今年5月16日午後2時、撫順東洲裁判所は撫順市留置場で呂さんに対して不当に開廷した。検察官の蘇従奪は、開廷順序に従って書類を一つ一つ読み上げた。家族が開廷前に東洲検察院に提出した書面証言には一言も触れなかった。
法廷調査の段階で、蘇従奪は公安の取調べ記録を非常に真剣に読み上げた。この記録には、呂さんの妻が呂さんを「告発」した内容が2ページ以上記載されている。これは、家族が白紙に署名と押印したものであった。
検察官が読み終わった後、裁判官の張揚は当事者の呂さんに犯罪事実について異議があるかどうか尋ねた。呂さんは、「その起訴状を刑務所の刑務官にも受刑者たちにも見せました。皆笑いました。取調べ記録は一問一答の形式であるべきです。一目見ただけで明らかに捏造だとわかります」と答えた。
検察官は、68GBのUSBメモリにMP3ファイルがいくつかあり、MP4ファイルがいくつかあるのを言及した。呂さんは「そのUSBメモリを見せてください。何が入っているのかを確認しましょう。それで誰が悪いことをしたのか分かります」と言った。
呂さんは続けて、「『犯罪』の事実を語るなら、まず法輪功について話しましょう。法輪功は1992年に伝えられ、短期間で1億人以上が修煉しました。『真・善・忍』に従って生きることが犯罪だと言うなら、何が犯罪ではないのでしょうか? 私がどんな人間か、家の近所で聞いてみてください」と言った。
呂さんは1971年10月7日に生まれ、撫順石化公司の石油二工場で働いている。呂さんは五番目に生まれ、上に四人の姉がいる。彼は家で唯一の男の子であったため、家族から非常に可愛がられて育った。若い頃の呂さんはタバコを吸い、酒を飲み、家の中で自分の意見を絶対に曲げない性格で、それが原因で肝炎を患い、薬を飲んでも入院しても治らなかった。さらには肝硬変にまで進行し、24、25歳の若者がこの病気に苦しみ、生きるのが非常に辛くなった。病痛のため、呂さんの性格も次第に暴力的になった。両親は息子を治療するために家の貯金を使い果たしたが、病気は治らなかった。現代医学では肝硬変の治療法が確立されていないためである。そんな時、友人が『転法輪』という本を呂さんに勧めた。呂さんはその本を読んだ後、その日に痛みが不思議に消え、体が軽くなり、どこも痛くなくなった。これをきっかけに彼は修煉の道に進んだ。修煉を始めて1年後、呂さんは市の伝染病病院で検査を受けたところ、肝炎と肝硬変の数値が全て正常に戻っており、肝機能も正常になった。呂さんの性格も完全に変わり、優しくなった。
2016年、呂さん自宅で連行され、2年11カ月の不当な刑と1万元の罰金を科され、撫顺石化から解雇された。この間、呂さんは迫害を受け、睡眠障害と重度のうつ病を患った。不当な刑期が満了して帰宅した後、呂さんは法を学び、功を修めることで徐々に健康を回復した。