【明慧日本2024年7月3日】陽光の降り注ぐ週末、6月8日の午後、ルーシー・ビラーさんと友人のヤナ・タウバートさんはプラハ旧市街の小道を散歩していた。突然、盛大な音楽が聞こえ、大規模な天国楽団が目の前に現れた。その後ろには、優雅な功法の実演、金色の龍、そして元気な金獅子などのパレード隊が続いた。
ビラーさんとタウバートさんは共にチェコ人で、現在はドイツで働いてる。ビラーさんは特別支援教育の教師で、タウバートさんは国際企業で監視業務を担当している。パレードを見て、ビラーさんはすぐに携帯電話を取り出して撮影し、「これは何のパフォーマンスでしょうか。とても美しいです。チェコに新しい文化をもたらしてくれて、とても素晴らしいです」と話した。タウバートさんも「素晴らしい、新しい情報ですね」と称賛した。
パレードでは、法輪功学習者(以下、学習者)たちが迫害で亡くなった仲間の遺影を抱えた。中共による情報封鎖のため、過去25年間にどれだけの学習者が迫害で死亡したのか正確な数を知ることはできない |
しかし、ビラーさんがパレードの中で白い衣装を着た女性たちが手に持っている法輪功の犠牲者の写真を見て、横断幕のメッセージを読んだとき、彼女の目には涙が浮かんできた。腰鼓隊が徐々に遠ざかっていくのを見届け、携帯電話をしまいながら、「彼ら(迫害で亡くなった学習者)の写真を見ると、女性もいて、彼女たちには子供がいるでしょう。これは彼女たちの家族全体に影響を及ぼします。これは中国共産党(以下、中共)の暴力への反抗です。彼らは自国で迫害されており、ここで平和的に抗議しているのを見ると、非常に感動します」と言った。
城の広場で法輪功を支持して署名する人々 |
集会とパレードが始まる前、学習者たちはスピーチで、法輪功の素晴らしさと、中国で起きている学習者への残虐な迫害についてもっと多くの人に知ってもらいたいと希望を述べた。パレードは城の広場から始まり、カレル橋を通り、その後市内の通りや小道を巡った。
城の広場をスタートしたパレード隊 |
通りかかったカレル橋 |
法輪功迫害の実態に注目する人々 |
ドイツから来た学習者の丁楽斌(左から二番目)さんは、過去1年余の間、各地を奔走し、彼の両親の遭遇や、何千人もの学習者の物語を語ってきた。パレードの前に、通行人が丁楽斌さんに彼の両親の近況を尋ねた |
ドイツの学習者・丁楽斌さんの父親もその1人である。昨年5月、丁楽斌さんの両親は中国の自宅の茶園で警察に連行された。それ以来、丁楽斌さんは各地を奔走し、彼の父親や、依然として迫害を受けている数千人もの学習者が信仰の自由を取り戻せるように、もっと多くの支持を得ようとしている。
真実をもっと多くの人に知ってもらうことが非常に重要
第2のパレードは市の中心部を巡り、ヴァーツラフ広場でスピーチが行われた。この活動の目的は、法輪功について紹介し、中共による法輪功への迫害事実を伝えることである |
ドイツから来た理学療法士のマリーさんは、法輪功のパレードを見た。真実を知った彼女は、「見た目は非常に美しいです。しかし、その背後にあること(迫害)は非常に深刻です」と述べた。
彼女は学習者を支持している。「私は、争わず平和な人々への迫害に反対します。彼らが自分の信仰や文化を守り続けることを支持します。そして、これ(パレード)をもっと多くの人に知ってもらうべきです」
彼女はまた、パレードは「非常に平和で非常に包容力があると感じました。もっと多くの情報を家に持ち帰って調べるつもりです。それは非常に重要だと思います」と述べた。
迫害に強く反対する
パレードが終わった後、学習者たちは旧市街広場に戻り、功法の実演を行った |
パレードが終わると、隊列は旧市街広場に戻った。法輪功を紹介するパネルの前では、多くの学習者が通行人の質問に答え、署名を集め、チェコ議会にもっと多くの行動を取るように呼びかけた。
アメリカ・カリフォルニア州のシェフ・ジョージさんは法輪功について以前から知っていた。広場で署名用紙を見た彼はすぐにサインした。「私は法輪功への迫害を非常に反対しています」
オーストリアの心理療法士クラウディアさんは、プラハ観光中に法輪功についてさらに多くを知り、迫害に反対する署名をした。「私はあなたたちを支持します。臓器の強制収奪や売買に反対します。これは重大な人権侵害です」
彼女は「真・善・忍は普遍的な価値観であり、人としての原則です」と強調した。彼女の見解では、中共が法輪功を迫害することは、「中共政権が法輪功を恐れていることを示しています。そうでなければ、迫害は起こりません」
法輪功への迫害は本来起きるべきではない
広場で反迫害の活動を見ている人々 |
広場で反迫害の活動を見ている人々 |
フェリックス・マースさんとフラウケ・ヨルゲンスさんはドイツのソフトウェア開発者で、週末を過ごすためにプラハに来た。彼らは天国楽団の演奏を聞き、法輪功についての情報を見て、広場のパネルを読んだ。署名後、ヨルゲンスさんは「拷問があると知りました。本当にひどいことです。特に、このような平和な功法に対して、ただ中共と同調しないという理由で迫害されるのは本当にひどいことです」と言った。マースさんも「こんなことがまだ起こっているとは信じられません。本来起こるべきではないことです。当然、このような署名にはサインします」と話した。
ヨルゲンスさんはさらに、「迫害を止めるために、少しでも役立ちたいです。こんなことは起こるべきではありません」と語り、マースさんも「この問題にもっと多くの人々が関心を持つべきです」と述べ、「この問題に対して援助の手を差し伸べることは良いことだと思います」と付け加えた。
私たちは迫害を止める手助けをしたい
署名して法輪功を支持する人々 |
通行人は翌日の6月9日、学習者の演奏を見て、前日のパレードを思い出し、即座に署名を決意し、友人にも署名を促した。彼らは学習者の迫害を終わらせる手助けをしたいと考えている。
6月9日、若い税務コンサルタントのロマーナさんもその1人だった。彼女は「パレードがとても気に入りました。美しいですし、中国人だけでなく、他の国から来た人々も法輪功を学習していることが分かり、非常に良いことだと思います」と話した。
中共の法輪功への迫害について、「(中共による)臓器収奪、受け入れられません」と述べ、即座に署名した。「署名は一つ一つが意味を持つと思いますので、友人にも署名するよう促しました。迫害を止めたいと願っています」
建設業で働くチェコの若者、マレク・ヌッタさんも同様だった。彼は土曜日のパレードと日曜日の活動を見て、「中国では人々が法輪功を学習することができないこと、そして臓器収奪に関する情報を見ました。中共は本当に狂っていて恐ろしいと思います。もっと多くの情報を得たいと思いました」と語り、友人と共に署名した。「多くの人が署名すれば、学習者が早く自由を得ることができると信じています」と彼は言った。
続けてください
帰国を控えたビラーさんは学習者に、「どうか続けてください。もっと多くの人にこの真実を知ってもらいたいです。今日初めて知りましたが、もっと多くの人に知られるべきです。黙っていないで、街に出てもっと多くの人に知らせることが非常に重要です」と話した。
タウバートさんも中国の人々に「チェコでは共産党が崩壊し、人々は自由を得ました。私は共産社会で育ったので、それが何を意味するかを知っています。どうか諦めずに、もっと多くの人に真実を知らせてください」と伝えたいと語った。
日曜日の夕暮れ時、再びプラハを金色に染める中、ヨーロッパ各地から来た学習者たちは2日間の活動を終え、帰路についた。ビラーさんやタウバートさんのように初めて法輪功を知った人々が、法輪功や真・善・忍についてもっと多くの情報を求めることになった。