【明慧日本2024年7月18日】今年は法輪功学習者(以下、学習者)が平和的かつ理性的に迫害に反対して25周年を迎える。1999年7月20日、中国共産党(以下、中共)の江沢民グループは法輪功に対する残虐な迫害を開始した。この迫害は現在も続いている。
7月14日と15日、日本各地の学習者が関西地方の大阪と京都の二つの都市でそれぞれ「7.20」反迫害パレードを行い、中共の法輪功迫害を共に止めるよう人々に呼びかけ、学習者からの強制的な生体臓器摘出を制止するよう訴えた。米国下院が「法輪功保護法案」を可決したことを受け、日本政府も同様の法案を制定し、中共の暴行を阻止するよう求めた。
7月14日午後、大阪で「7.20」反迫害パレードを行い、多くの市民の注目を集めた |
7月15日は京都「祇園祭」が開催され、3連休の最終日でもあったため日本各地から人々が集まり、海外からの観光客も多数訪れ、パレードルートの両側は人々で埋め尽くされた |
2日間のパレードでは、多くの人がスマートフォンで記録を残したり、チラシを受け取ったり、中には詳細を学習者に尋ねたりして、法輪功に対して強い関心を示した。
政治家が現地に出向き応援
14日午後、大阪パレードの出発前、3人の各界要人が現場に駆けつけ、反迫害活動への支援を表明した。
前衆議院議員・中山泰秀氏 |
前衆議院議員の中山泰秀氏は、外務副大臣や防衛副大臣を歴任した経歴を持つ。中山氏は長年にわたり法輪功を支持しており、今回特別に時間を割いて法輪功に声援を送った。中山氏は中共による独裁支配下で(法輪功の)人権が蹂躙されている現状を指摘した。そして、民主主義国家では当たり前の心の自由や政治的な思想の自由が、独裁国家では制限され、人権侵害や強制的な生体臓器摘出が行われていることを強調した。
前衆議院議員・岡下昌平氏 |
前衆議院議員の岡下昌平氏は、内閣府大臣政務官兼初代デジタル大臣政務官を務めた。岡下氏は、学習者が議員会館前で長年にわたり活動し、中国で行われている人権侵害の実態を暴露してきたことに感謝の意を表した。岡下氏が受け取ったチラシには(学習者が迫害されている)残酷な写真が掲載されており、その現実を理解する契機となったと述べた。そして、学習者が同じ色のシャツを着てパレードする姿勢や勇気に敬意を表した。
大阪市会議員・木下吉信氏 |
木下吉信氏は大阪市会議員であり、現在は9期目に当たる最古参の議員である。大阪市会の中で一番古いとされ、長年にわたり大阪の政治や社会に深く関わってきた経験豊富な議員である。
木下氏は、今回のパレードが(法輪功が迫害されている実態を)人々にしっかりと伝えることができることを願った。また、日本橋から御堂筋までのパレードの沿道には、中国からの旅行者も多くおり、彼らに日本でこのような活動が行われていることを伝える機会でもあると述べた。そして、このような活動を通じて(法輪功が迫害されている実態に対する)多くの人々の理解を深めていくことが重要であると強調した。また、集会とパレードが、多くの人々に理解されるきっかけとなることを願った。
さらに、集会の時間に、5人の政治家および各界要人からの激励のメッセージが届いた。
山田宏参議院議員はメッセージの中で、中共による学習者への弾圧は人類史上類を見ない犯罪であり、文明に逆行する野蛮で非人道的な迫害行為であると断言した。また、日本政府は法の支配、人権、民主主義を尊重する国として、中共に対し強く抗議し、迫害行為の即時停止を求めるべきだと主張した。そして、学習者と共に中共に立ち向かい、学習者への迫害を止めるために行動していく決意を示した。
石橋林太郎衆議院議員はメッセージの中で、中共によるによる法輪功への25年にわたる激しい弾圧に対し、驚きと怒りを表明した。そして、パレードを通じて、一人でも多くの人々に現状を知ってもらい、共感し、(迫害を制止するための)連携を広げていくことを願った。
中津川ひろさと元衆議院議員はメッセージの中で、6月25日には米国で「法輪功保護法案」が成立したことに感激していると述べた。中津川氏は20年前に日本の国会で「中国臓器狩り」という問題に一人で立ち向かってきた。現在、世界で動きが始まっている中、日本だけが遅れている現状を認識し、学習者と共に戦っていく決意を示した。
神奈川県逗子市議会議員の丸山治章氏は2014年に中国の臓器狩り問題を知り、その問題解決のために活動を始めた。そして、今年でその活動が10年目を迎えた。人類史上最悪なジェノサイドを続けている共産党政府は、近い将来瓦解し、悪事を積み重ねた者が必ず滅びるという天の理を述べた。そして、パレードは仲間を助け、ジェノサイドで亡くなった仲間に思いを届ける行動であると述べた。そして、学習者が善の思いを広め、このパレードが世界を変えるきっかけとなることを期待した。
三浦小太郎氏はメッセージの中で、学習者たちは、どんな迫害にも耐え、その信念を変えることなく、暴力にも屈しない強い意志を持って立ち向かっていると述べた。三浦氏は、このような暴力の時代でも、いつか真実と平和が訪れると信じており、中国(共産党)政府(の迫害行為)に対して立ち向かおうと呼びかけた。
法輪功学習者・張一文さん |
東京在住の学習者である張一文さんは、集会で母親の現在の状況について語った。張さんの母親である陝西省の学習者・王乖彥(おう かいげん)さんは、今年4月11日に不当に連行された。同日、陝西省寶雞市では他に9人の学習者が逮捕され、現在も拘禁されている。一文さんは、母親と他の無実の学習者の迅速な救出を訴えた。一文さんは、彼らが臓器狩りの対象にされる可能性があると危惧している。
大阪で市民が迫害に反対するパレードを称賛
14日午後1時15分、大阪市内中心部や観光スポットを巡るパレードが愛染公園を出発し、多くの地元住民や観光客の注目を集めた。
7月14日午後、大阪で「7.20」反迫害パレードを行い、市民は法輪功の紹介資料を受け取ってすぐに読み始めた |
山下さん(後方) |
山下さんは以前、学習者から法輪功が迫害されている実態を聞いたという。そして山下さんは「今の中国は確かにおかしい。いつかは中国も変わってほしい。みなさんの活動を応援しています」と語った。
資料を読む藤原さん |
法輪功が迫害されている実態をテレビで見て知っているという藤原さんは、「(法輪功が)厳しい弾圧を受けていることについて、陰ながら関心を持っていますし、このようなパレードもいいことだと思いますから、頑張って負けずに立ち向かってください」と語った。
橋本さん(右) |
法輪功が迫害されている実態をYouTubeで見て知っているという橋本さんは、「中国も日本みたいに言論が自由にできる国になってほしいです。中国にいる人たちも声を上げていかないと、これはなかなか難しいと思います。頑張ってください。陰ながら応援しています。自由に意見の言える国になってほしいです」と語った。
ココさん(左端) |
オーストラリア人のココさんは「ひどい話ですね。強制的な生体臓器収奪は酷すぎます。法輪功にエールを送ります。それと、真・善・忍の価値観はすばらしいと思います」と語った。
7月14日早朝に大阪城公園で集団煉功を行う学習者 |
14日早朝、大阪城公園で学習者が集団煉功を行い、その静かで和やかな光景は多くの観光客の注目を集め、足を止めて見入ったり撮影を行った。そして、多くの人が、学習者が差し出した法輪功が迫害されている実態を説明する小冊子を手に取りじっくりと読んでいた。
大阪に旅行に来たというフィリピン人のサムさんはその場で煉功を体験し、「煉功の効果を感じました」と言った。
京都で市民と観光客が真・善・忍に賛同し迫害の早期終結を希望した
7月15日に京都で行われた大パレードは、日本三大祭の一つである「祇園祭」の真っ只中であり、3連休の最終日でもあったため、日本全国から多くの人々や海外からの観光客が訪れ、パレードルートの沿道は人々でごったがえした。
午後3時、威風堂々とした天国楽団を先頭に、京都御池大橋から力強く出発したパレード隊は、八坂神社、円山公園、祇園街などの観光名所を巡った。信仰文化の深い京都では、市民たちは足を止めて横断幕に掲げられたメッセージをじっくりと読み、中には思わず声に出して読む人もいた。特に「世界は真・善・忍を必要とする」という理念は多くの人から称賛された。
加藤さん |
加藤さんは新聞などで法輪功について知っていた。加藤さんは大学時代に中共について研究しており、外部からの圧力は有効であると考えた。そのため、加藤さんはパレードは良い効果をもたらすだろうと信じた。
ピユーシュ・シングさん |
インド人のピユーシュ・シングさんは、法輪功が迫害されている実態を聞いた後「中国政府が生体臓器収奪を行っていることについて私は好意的ではなく、このようなことを防ぐために実践的な法律が必要です」と語り、中国政府の行為は残酷で非人道的だと指摘した。そして、迫害を受けている人々を救えることを願うとともに、学習者がこのような問題を提起してくれたことに感謝の意を表した。
マクサ・シェンさん |
アメリカ人のマクサ・シェンさんは、法輪功が中国で迫害されている実態について、「これは単なる中国国内の問題ではなく、世界中の人々が関心を持ち、共に声を上げるべき問題だと思います」と語った。
ジェームズ・コドルド・シグソルさん |
スペイン人のジェームズ・コドルド・シグソルさんは、「みなさんを全面的に支持します。迫害が早く終わることを願っています。真・善・忍は素晴らしい価値観ですね。誰もがそれを持っていればいいと思います。そして、この活動を続けて、人々に何が起こっているのかを知らせてください」と語った。
ジョナサンさん |
フランス人のジョナサンさんは「私は中国で自分たちの無実を訴える学習者に完全に共感します。なぜなら、私はフランス出身であり、人権の国だからです。ですから、中国で迫害されている人々の行動や感情を完全に理解できます。生体臓器収奪はあってはならないと思います。また、真・善・忍の価値観に賛成です。皆がお互いに正直であるべきだと考えます。そして、善と忍はお互いを理解するために必要です。それが異なる文化であっても、です」と語った。