【明慧日本2024年7月21日】天津市濱海新区塘沽地区に住む法輪功学習者・冉官権さん(75歳)は、2023年12月1日、地元派出所の警官に連行され、留置場に拘禁された。今年3月26日と4月2日、濱海新区裁判所は冉さんを2回不当に裁判にかけた。先日、冉さんは濱海新区裁判所から2年6カ月の実刑と8000元の罰金の判決を言い渡されたことが判明した。
冉さんは10年前、濱海新区裁判所に懲役3年6カ月の判決を下されたことがある。
2014年9月3日午後、当時68歳の冉さんは自宅に押し入った向陽派出所の警官に連行され、家宅捜索された。警官らはDVD、パソコン、プリンターなどの私物を押収し、その翌日朝に冉さんを濱海新区第一留置場に送った。
当時、警官は家族に、「冉官権を派出所に連れて行って話を聞くだけだ」と話した。冉さんは帰宅しなかったため、家族は向陽派出所に行き、冉さんの解放を求め続けた。警官は家族に、「本来、定例の家宅捜索だったが、プリンターや法輪功の資料が見つかった。それで、市の公安局から連行するよう指示された」と話した。
家族は冉さんのために弁護士を依頼した。弁護士は、ファイルを読むと、警官が自問自答している内容だけで、署名も冉さんの筆跡ではなく、「署名拒否」のところだけが冉さんの筆跡だったことを発見した。その後、弁護士が法律に基づいて冉さんの「保釈」を申請したが、これも不当に却下された。
2014年12月30日午前、濱海新区裁判所の「塘沽裁判管理委員会」は、冉さんを裁判にかけたが、法廷で弁護士が冉さんの無罪を主張した。審理は30分ほどで終わったが、裁判官は最終的に審理を延期し、「追加証拠」を求めて案件を検察庁に差し戻した。
2015年3月3日、塘沽裁判所は冉さんに対して再度開廷し、弁護士は再び冉さんの無実を弁護した。しかし、裁判官は後日、冉さんに懲役3年6カ月の判決を言い渡した。
冉さんは天津市第二中級裁判所に控訴したが、同裁判所は審理を行わず、家族や弁護士に通知することなく、2015年7月13日、原判決を維持するという結果を下した。
法輪功を学ぶ前、冉さんは30代の時から、心臓病、喘息、五十肩、頚椎症などの病気にかかり、体が弱く、基本的に働くことができず、北京と天津のすべての大病院で治療したが、治すことができなかった。冉さんが法輪功を学んで、半年も経たないうちに、すべての病気が消え、健康になった。基本的に家事全般をこなし、孫の世話も手伝った。法輪功を学ぶことで、冉さんは道徳を向上し、心が温かく、親切で、友人や親戚の間でも評判が良い。しかし、このような心優しい高齢者が、中国共産党により、2度にわたって判決を受け、迫害された。