文/陸淑
【明慧日本2024年8月25日】3カ月前のある日、母は甥と微信(WeChat)でビデオ通話をしていると、突然、甥の口だけが動いていているのが見えて、何も聞こえなくなりました。最初、母は自分の体の調子が悪いから聞こえなくなった、数日で治るだろうと思ったそうです。その後のしばらくの間、母は毎日、お茶を飲み、肉を食べないようにし、薄味のものしか食べませんでした。しかし、それでも聴力は一向によくならず、ドアを叩く音や携帯電話の着信音さえも聞こえない状態で、2カ月以上続きました。母自身は落ち込み、家族も母のことを心配しました。そして、家族全員で話し合い、母に耳鼻科で精密検査と適切な治療を受けることに決めました。
そこで、私たち家族は省都で最も有名な病院に行き、耳の専門家の診療を受けるため、受付の手続きに100元かけました。それから、専門家に見てもらい、要求通りにMRI検査をしました。その検査の結果をみて、専門家は「臓器の老化ですから、補聴器で検討する以外に方法はない」と言いました。専門家の言葉を聞いた母は、とてもショックを受け、病院を後にしました。普段はおしゃべりと笑いが大好きな母が、突然聴力を失い、誰ともコミュニケーションが取れなくなったのだから、その時の気分は想像以上に落ち込んだのではないでしょうか。
この状態がさらに1カ月続き、母は漢方医に診てもらいたいと言い出しました。友人の紹介で、私たちはとても良い漢方医と連絡を取ることができました。3月27日の午前9時頃、私たちは母を連れてその医師の診察を受けに行きました。
医師は50代の女性で、とても親切で気さくな人でした。医師はまず母の発病の過程を詳しく聞き、よく脈を取り、漢方薬を処方しました。診察が終わると、医師は母に「神様を信じますか? 信じるなら、心からの九文字という真言を教えます。家に帰ったら、その真言を繰り返し唱えれば、神の力を借り、薬を飲み、きっと良い効果を得られます」と言いました。母は、「本当ですか、ありがとうございます!」と言いました。医師は「『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』という心からの九文字です。家に帰ったら、その心からの九文字を何度も唱えてください」と言いました。母は、医師の患者に対する良い態度を見て、医師を信頼しました。母は「必ずあなたの言うとおりにします」と感謝の気持ちを持って言いました。医師は 「良い知らせを楽しみにしています 」と言いました。
診療が終わって、すでに11時を過ぎていました。帰り道、母はずっと真面目に心からの九文字を繰り返し唱えていました。昼食を食べて、しばらく昼寝した後、母は起きて、心からの九文字を唱え続けました。
夕方、私は母から2、3メートル離れたソファに座り、普通に母に話しかけました。すると、母が突然返事をしたのです。私は信じられず「お母さん、聞こえてるの?」と聞くと、母は「うん、聞こえるような気がする 」と答えました。私がもう少し離れたところからさらに話をかけると、母は私の声を聞き取ることができました。そして、私は別の部屋に行って、母に電話をかけてみると、母は電話で私と話すことができました。
これは本当に素晴らしいことです! 不思議なことです! 重度の難聴で、専門医によると臓器が老化しているので補聴器をつけるしかないと言われたのに、どうして急に良くなったのか? 私はとても嬉しかったし、母はとても喜びました。母は「外に出て、耳が治った!」と叫びたいくらい興奮していました。
母の話によると、聴力が回復する直前、耳の中で「カチッ、カチッ」という音が2回して、それから声が聞こえるような気がしたそうです。私たちは皆、これが漢方医が話していた「神の力」と思っており、母が「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」という言葉を真摯に唱えた結果だと理解しています。