【明慧日本2024年8月27日】(明慧記者・王英)法輪功学習者・程佩明さんが生体臓器収奪に遭った経緯は、多くのメディアのトップページを飾った。これまでに世界中の36の英文メディアが、中共による程佩明さんへの生体臓器収奪について報道し、「程佩明さんは奇跡的に一命を取りとめたが、他の多くの人は亡くなった。中共による殺戮を制止するために私たちは行動を起こすべきだ」と伝えた。
2024年7月3日、法輪功学習者の程佩明さんは米国ワシントンD.C.に現れ、中共による生体臓器収奪から生き延び、最終的に脱出した経験を語り、初めて臓器を強制摘出された際に残った35センチの傷跡をその場で見せた。(新唐人ビデオスクリーンショット) |
アメリカン・スペクテイター誌:中共による大量虐殺の証人が現れた
アメリカン・スペクテイター誌は8月11日、「共産主義強制収容所のもう一人の証人」と題する記事を掲載した。記事によると、共産主義の中国における法輪功学習者(以下、学習者)に対する大量虐殺の証人が現れたという。程さんは最新の証人で、共産主義が邪悪の代名詞であることを思い出させてくれた。
程さんは「中共による生体臓器収奪キャンペーンの最初の生存者」である。最近、ワシントンD.C.で行われた記者会見で、程さんは次のように証言した。「(私の事例を通じて)、人々は中国の良心の受刑者が直面している恐怖を、不安を覚えながら垣間見ることができたと思います」
程さんは、法輪功の修煉を放棄することを拒否したため、拷問を受けた。彼はまた、左脇腹から背中にかけて35センチにもなる切開口を残す開胸手術を含み、数回の医療「手術」を受けた。また別な手術が予定されていたため、程さんは逃亡し、2020年にアメリカに渡った。そこで受けた医療検査の結果、彼の肝臓と肺の一部が「外科手術で切除されている」ことが判明した。
英国医学誌(BMJ):程佩明さんは法輪功を学んでいるだけで何度も拘束された
BMJ(訳注:正式名称。イギリス医学誌:British Medical Journal)は2024年8月12日、ある男性がワシントンD.C.で開かれたイベントで、母国である中国で拘束され、拷問を受け、手術を強制された体験を証言したと報じた。
中共の受刑者に対する強制臓器収奪キャンペーンの「最初の生存者」として知られる程さんは、1999年から2004年の間、法輪功を学んでいるだけで何度も拘束されたという。
程さんの証言によると、2002年に懲役8年の不当判決を受けた後、拷問を受け、2004年には強制的に病院に連行され、手術の同意書にサインを強要されたという。サインを拒否したにもかかわらず、程さんは看守に押さえつけられて、麻酔薬を注射されたと語った。
米国国立医学図書館のデータベース「PubMed」にも8月12日、「拷問、投薬、暴行:中共による強制臓器収奪の生存者が語る」と題する記事のURLリンクが掲載された。
アイリッシュ・サン紙:純粋な悪だ
アイリッシュ・サン紙は8月9日、「真の悪だ。私の臓器は中国の『ゲシュタポ』に摘出され、肺と肝臓を切り取られた」と、拷問を受けた最初の生存者がこう語ったと報じた。
程さんは、中共の意向に反して法輪功を修煉していたため、刑務所で何年も拷問を受けたと語った。
2002年、程さんは法輪功への迫害停止を政府に求めたため、8年間拘禁された。ある日、彼は病院に強制連行され、「手術の同意書にサインするよう強要されました。私が拒否すると、6人の看守が私を掴んで押さえつけ、何かの薬物を注射しました」という。
「目が覚めると、鼻にチューブを入れられた状態で病院のベッドに横たわっていて、意識が朦朧としていました」、「脇腹の包帯の下から、血の混じった液体が出るチューブがありました」
中国における移植乱用を終わらせるための国際連合会長のウェンディ・ロジャーズ教授は、「中国の医師がなぜ、程佩明さんの肝臓と肺の一部を切除したのかは分かりませんが、程佩明さんにはこの手術を必要とする疾患がなかったことは確かです」と述べた。
「肝臓の一部だけを摘出したのは、子供への移植に適した肝組織かどうかを確認したのではないかと推測されますが、それが目的であったかどうかは、知る由もありません」
「私が知っている限りでは、程さんが受けた手術は、より広範な迫害、監禁、拷問の一部であり、これらの出来事は、彼が法輪功学習者であったために、彼の身に引き起こされた真実です」
クーリエ・メール紙:生存者が暴露した生体臓器収奪の新事実
オーストラリアのクーリエ・メール紙は8月14日、「生存者が中共の生体臓器収奪の実態を暴露」と題する記事を掲載した。ある生存者が、中共が政治犯と称する生体から強制臓器収奪という恐ろしい行為に関する新たな事実を暴露したという。
中国での政治犯に対する残忍な臓器収奪の行為のほとんどは、彼らが生きている間に行われており、1人の男性が運よく脱出に成功し、今、衝撃的な記者会見で沈黙を破った、と記事は伝えている。
1999年、程佩明さんは法輪功を学んでいるだけで拘束された。3年間の拘束の後、程さんは8年間の懲役を言い渡され、刑務所では定期的に看守による残酷な拷問を受けた。彼が受けた拷問には、体の感覚がなくなるまで腕と足をロープで四方に引き伸ばされ、皮膚が引き裂かれそうになるほどの「ビッグ・ストレッチ」(大伸刑)と呼ばれる尋問手法も含まれていた。
2004年、手術を強制された程佩明さんは、目を覚ますと、肝臓と肺の一部が欠損した状態でベッドに鎖でつながれていたことが分かった。
その後も拷問は続いた。2006年、彼は断食を始めたが、結果的に再び病院に連行され、別の手術を受ける必要があると告げられた。彼はトイレに行きたいと言い、看守は一時、彼の手錠などを外した。一行が戻ってきたとき、看守は再び彼に手かせと足かせを付けるのを忘れたため、程さんに逃れる機会を与えた。
彼が2020年に米国に逃げた後、米国人医師による診察と検査の結果、彼の左肺の半分が欠損し、肝臓も2カ所欠けていることが判明した。
彼の証言により、私たちは誣告(訳注:ぶこく。故意に事実と異なる内容で、人を訴えること)や陥れ、または迫害のために拘禁された人々の運命を知った。実に憂慮させられる由々しき事態である。